繁茂したイラクサ科の雑草カラムシに、奇態な毛虫「フクラスズメの幼虫」がビッシリと貼り付いていることはレポートしました。

 山里に上る小さな生活道路沿いの石垣です。体長3センチから5センチ余りのものまで、そばを通ると頭部を迫り立てて体を震わせ、ブンブンと音を立てて威嚇します。そんな毛虫が通行人の顔のそばにぶら下がっているのです。

頭上のミカン園からもシュー!強力スミチオンいざ出陣

 厄介な害虫退治に、きょう午前、地元自治会の副会長さんと書道教室の先生が一肌脱いでくださいました。私もボランティアで参加しました。

 殺虫剤スミチオンを1000倍に希釈して5リットル、10リットル、15リットルの三機の噴霧器に注入。いざ、出陣です。

 副会長さんは重さ20キロの動力式の噴霧器を背にし、毛虫の大軍に挑みました。勢いよく殺虫剤をぶっかけていきます。石垣上のミカン園からも噴霧します。

 私は5リットルの手動ポンプ式噴霧器を肩にぶら下げ、毛虫に直接噴霧していきます。葉の表よりも葉裏に多く隠れています。簡単には落下しません。動きを止めてジッと耐えている風です。なにくそ、と躍起になって集中噴射を繰り返していると、「弱ってそのうち落ちますよ」とアドバイスが入りました。

 

 高さ1・5から2メートル近い石垣が約20メートル続きます。その間、カラムシが伸び放題です。

 作業は1時間半。そのうちに近所の方が電動草刈り機を肩にして登場、自宅向かい側の石垣に繁茂した雑草の除草に乗り出しました。ボランティアの広がりなのでしょうか。だとしたら嬉しいですね。

 帰りに現場のカラムシを見上げると、やはり、葉裏に張り付いています。副会長さんが鍬を提げて駆けつけてきました。カラムシをバッサ、バッサと叩き折り、頭上から排除しました。

 しつこい毛虫ですが、樹木化したカラムシもしつこい雑草です。まずは通学の子どもたちへの被害や、蛾の大量発生は未然に防げたのではないでしょうか。

 自治会副会長さん、書道教室の先生、近所の方、ご苦労さんでした。ありがとうございました。