長崎県長与町の12月議会定例会一般質問で、「環境美化」について二人の女性議員が町側の対処方をただした。普段から町道沿道や公園周辺の雑草繁茂に残念な思いを持っていたので、胸のつかえが降りた思いだった。
金子恵議員が指摘した「費用対効果のない所は草が伸び放題」「道路に樹木の枝が垂れ下がり、車が通行しにくい」など全く、その通り。
それというのも、気になる箇所があるからだ。
自宅そばに新しい集合住宅が建った。駐車場に接して約1メートルの高さに町道があり、その境の駐車場側に厚い堅固なコンクリの擁壁が張られた。ところが町道側はアスファルトが古くて縁の部分が欠落しており、擁壁との境目に約10メートルにわたり陥没が生じてしまった。狭い箇所で幅30~広い所は60センチ、深さは30センチはありそうだが、雑草で不明。
町道自体は幅が約2メートルしかなく、離合が心配なうえカーブになっており、見通しが効かない。さらに陥没部分も70~80センチの丈の高い雑草に隠されて分かりにくい。子どもやお年寄りにとっては陥没に落ち込む危険もあり〝要注意〟の危険個所だ。
気になっていたところ、先日、マイカー通勤の家人が「通るのが怖い」と私に訴えた。町道だから整備は町に言うのが筋と思いはしたが、いちいち町の担当部署にご足労願い、税金を遣わせるのも気が引ける。町民清掃では自宅前など自前で雑草・ゴミを処理するではないか。結局、私が鎌を持ち出し雑草を刈り取った。だが、陥没修理は町にお願いするほかないだろう。
もう一人、中村美穂議員の質問は「町道および公園の維持管理」。除草作業の現況について町当局をただした。
環境美化はなにも「美しい町づくり」のためだけではない。町民の安全のための環境づくりでもあろう。コロナ禍対策は「公助」の出番だが、環境美化はそれこそ「自助・共助」ボランティア第一に進めたい。身近な美化運動は今も昔も、一人ひとりの心の美化から始まる。