お隣さんの畑地づくりを手伝いました。お住まいの前庭に広がった10坪ほどのいわば〝耕作放棄地〟。もう一方のお隣りさんと一緒に参加しました。

 以前はミカン畑だったとのこと。家庭菜園用に再生です。

 この草地は夏と共に、根茎類イラクサの原と化していました。毎年、ご主人が草刈り機を肩に提げてグイン、グインと刈り払っておられましたが、大変な重労働のようで、今回、一気に解決を計られたようです。

 私は鍬とスコップを提げて参加させてもらいました。草地のすぐ下に、2坪ほどの空き地を家庭菜園用にお借りしている、そのお返しです。

 石ころ、イラクサの根、ゴミなどの撤去と土の掘り起こし。鍬は取っ手の端を持って振り下ろします。いい塩梅に力が鍬先に集まり、土に食い込んで気持ちよく掘り返します。さすがに買ったばかりの鍬です。グングンと仕事が捗ります。

 と、突然、鍬の歯先を跳ね返す何物かに突き当たりました。

 石が発する金属音でもなく、〝軟硬い〟イラクサの根でもなく、固形ゴムのような反発力は、あきらかに竹の根です。土中に見える節の出来具合と黄色が異様で、何か動物の骨のようでもあります。掘っても掘っても端っこが見えず、ベテランのご主人に任せました。

 鍬、スコップなどで掘り進むと、ずんずん地下に進み、突然カーブしています。どうやら、この空き地一帯のかなりの部分を支配しているようです。切り取ってしまおうとするも、硬くて歯が立ちません。

 お隣の自宅裏は竹林です。この根は、その仲間の孟宗竹の根のようです。更に深く、周辺を掘り起こしますが行き当たりません。で、切断を試みて、やっと、ちぎり取ることができました。

 さて、私の〝野良仕事〟も今日はここまで。腰が参りました。

床の間の竜の置物にでもなりそうな、竹の根の一部を写真で紹介してペンを置きます。鞭のような竹の根

 きょうの言葉「地の利は人の和に如かず」(孟子)