朝夕の冷え込みが身に染みる季節になった。日中との温度差が際立ち、何もかもが雨に濡れたように朝露に見舞われている。
近所のミカン園の実りも大詰め。孫の登校に同行する道々、道路わきのたわわに実ったミカンが朝露に濡れ、朝日に光る。
豊作の重さに耐えられず枝が地に着くほどに。日焼け防止用の白い袋を被った玉の枝も少なくなった。品種を農家さんに尋ねると温州ミカンの一種「早稲の田口」とか。
宅地化が進む里山で、自然を守り、特産品を作ってこられたミカン農家の皆さんには感謝である。その道のりは半世紀を超える。当然、ミカン畑を支える土壁や石垣の崩壊も目立ってきた。お年寄りが腰を曲げて修理したり草刈をする姿をたまに見ることがある。大変な作業だ。町の力で修復できないものだろうか。町道の擁壁強化・修理事業として検討してほしい。
日焼け防止の白い袋を被った小玉のミカンと、大きく実ったミカン玉