狂った世界の気象。日本からは四季が消えたようだ。

 今月に入って間もなく、道々のミカン畑の畦に咲き出したヒガンバナ。

赤い花だから目立つのは当然だが、今年は咲き乱れる風ではない。

例年、あちこちの畦に堂々と赤色を見せているのだが、異様に株数が少なく点々と言った感じ。

 秋になったが、やはり暑すぎるようだ。弱々しいヒガンバナグイッと首を出したコスモス

ヒガンバナに近づいてみると、色に濃さがない。薄い赤色。橙色のようでもある。

ここ数日の酷暑に焼かれたのか、枯れた花もある。

赤色が、橙から薄桃色になり茎も細くて倒れそうだ。

 今年、あか道に初めて植えたヒマワリは、梅雨の長雨に打たれて短命に終わってしまった。

来年の大輪を期して種子を採集したばかりだ。

 今楽しみにしているのは、ヒマワリの後に種を蒔いたコスモス。

 草取りに様子を見に行き、よく見ると2センチから10センチの茎が出ていた。

台風と雨続きの中、その健気さに感激した。

 ヒマワリの感動的な群生からコスモスの鮮やかな群生へと、気は逸るばかり。

季節の移ろいを見せてくれる日を楽しみしている。