家族がなぜか気持ちがバラバラな感じ。

それぞれに笑いはあるが、一人ひとりテレビと対面して笑い合っている。

決してテレビ画面を見て、顔を見合わせて笑い合ってはいない。

みな何を考えているのか。何を求めているのか。せめてこの日をどうしようとしているのか。聞いてもいいのだが、大げさだと笑われそうで、反応がちょっと怖い。

妻は。娘は。孫は何を心に…。

 私なりに各人の立場に立ち、それぞれの感情に思いを馳せてみるのだが、いっこうに分からない。感情のソケットが各人すれ違ってうまく嵌らないのだ。

 顔を見合わせてもそんな感じが分かる。目をすぐそらせる。

何か各人が個々に秘密を抱えている、ということではないようだが。

と言うよりも、それぞれが何か不満のようなもの、ちっちゃな爆弾を抱えたまま、相対しているのだろうか。

 こんな時、孫が人心統一の役割を果たすのだが、今は存在感が薄れている。なぜだろう?

 自分の心を振り返って見るに、課題が山積している。と、それに家族みんなのインフル感染が影響しているようだ。心に余裕がなく、仕事も決して順調とはいっていない。忘れ物続きでもある。

この症状は何?〝後インフル家族病〟に感染したのだ。

 そうだろう。各人の課題が各人の面前に立ちふさがっているのだ。余裕はない。立ち上がれ!

個に戻って、仕事に任務に取り組もう。家族一人ひとり、とりあえずは散れ!走り出そう!

自身の道を修正し、順調な走りを取り戻そうではないか。