先日来お伝えしていた自作のBOSSのアナログディレイ DM-2とYAMAHAのフランジャー FL-01を2台組み込んだマシンがようやく完成しました。
当初の目論見を超えて活用できそうなマシンになったのがなんともうれしいですね。
仕組みとしては、まずモノラル入力でDM-2に入り、そこからドライアウトとエフェクトアウトをそれぞれ2分岐。それをスイッチで選択可能にした上でそれぞれをFL-01に接続。エフェクトON/OFFのスイッチを付けてそれぞれ1と2のアウトプットへ。二つあるアウトのうち、1の方だけにプラグを挿すと2の信号もミックスされて出力、両方にプラグを挿すとそれぞれ独立して出力されるようになっています。さらにDM-2のエフェクトアウトにドライ信号をミックスするかしないかのスイッチも付けています。
何ができるかというと、まずDM-2をショートディレイにして、ドライアウトとエフェクトアウトでステレオ化。それぞれにフランジャーをかけたりかけなかったり。
また、モノラルのショートディレイをかけてフランジャーでステレオ化したり、ディレイは普通にエコーにしたりとこの辺は自由にできます。特筆したいのは、モノラル出力で、ドライ信号にディレイで遅延をかけた上でフランジャーをかけた信号を混ぜられるという点で、独特な音色を作り出すことができます。モジュレーションディレイとはまたちょっと違うし、これが出来るのはYAMAHAのSPX-90のステレオフランジャーくらいだろうと思います。
PA送り用の機材の一環とする予定でしたが、歪みの後ろにかけたい感じになってきました。最初はステレオ化だけ考えて作っていたのですが、ケースに収めて色々テストしているうちにモノラル出力の可能性に気がつきました。
ケースに収めるのにはちょっと苦労しました。基板3枚収めるには大きさ的にギリギリでした。配線はだいぶやり直しましたね。
DM-2の最長ディレイタイムが300ms程度とディレイとしては物足りない性能なので、用途としてはショートディレイ一択という感じです。ディレイもフランジャーも単体で見たらマルチエフェクターがあればもはや活用の場は少ないですが、組み合わせることによって、また違う可能性を見出すことができるのではないかと考えています。
次もディレイ関係の機材を考えています。