今回のブログは先に申し上げますが
長くなりますのでご承知おきください。笑
私は大学を卒業した後の3年間を
今回の試合会場周辺であるつくばで過ごしました。
筑波大学の大学院に通いながら
筑波大学蹴球部のコーチをしていたからです。
名もない大学を卒業してすぐに伝統ある大学で指導の勉強を始めたことになりますが
今思うとなかなかのチャレンジだったと思いますね。笑
教員を目指していた自分(中高体育の免許と小学校教諭の免許を実は持っています)が教育実習を経験した後に感じたこと…
体育免許の為の実習で陸上の授業を担当しましたが
「いや、陸上のこと全然分からん。。」
そんな当たり前のことでした。笑
もともと中学時の部活の先生に憧れを抱き教員の道をと思ったのですが
こんな何も知らない自分が教員になってどうするんだと思うようになりました。
そして紆余曲折を経て結局自分はサッカーを教えたいんじゃないかと思うようになり
その話を担任(大学でもクラスがあったんです)にしたらその先生が筑波大出身であったこともあり
コーチング学を専攻すると言う道を選びました。
そして筑波で3年間過ごすことになりました。
引っ越した日に担任の先生に紹介して貰ったサッカーの先生に挨拶へ行きコーチをやりたいと伝えると
「よし、明日から蹴球部の新1年の活動が始まるからそこに行くように。」と言われ
そこから歴史と伝統ある大学の蹴球部に関わらせて頂くようになりました。
大学サッカーに詳しい方は存じてあげていらっしゃるでしょうが
筑波大蹴球部は1896年に創立され今年で120年の歴史を持つんですね。
そして今までずっと関東大学リーグの1部に所属していたものの一昨年に創立初の2部降格となりました。
しかし1年で1部に復帰し今シーズンは1部リーグ復帰のシーズンとなります。
ちなみに昨年その1部昇格を争っていたのはレイエス元GKコーチの阿部コーチがGKコーチを務めている関東学院大学でした。笑
更に、前々GKコーチの武田コーチは神奈川大学で指導されていますね。
え…話長い?
いやいやスペイン遠征だけ注目される訳にもいきませんから。笑
そしてご存知の方も多いでしょうが
現川崎フロンターレで監督をされている風間八宏さんは筑波大学の監督をされていました。
私自身の最後の1年間はアシスタントコーチとしてトップチームに関わらせて頂き風間さんの指導を間近で勉強させて頂きました。
その同時期にヘッドコーチを務めていたのが今回試合をして頂いたトラウムSVの代表兼コーチを務める内藤と言う者なんですね。
筑波大学出身で小柄ながらトップチームで試合に出て副将を務めていた経験を持ち卒業後に大学院に進学し共に時間を過ごさせて貰いました。
豆タンクって呼ばれていたそうです。笑
そしてトラウムSVも調べれば瞬時に判明しますが
その風間さんが創設したクラブなんです。
そんな私に所縁のある相手との試合だったと言うわけです。
やっとここまで来た…笑
お互いに新U-15がスペイン遠征をしており
ただ向こうは諸事情で残らざるを得ない選手もおり
こちらは新U-15に合流している選手が戻っている中
向こうのコーチ(内藤及びこの学年を担当していたコーチはスペインに行ってました。ちなみにそのコーチも私の友人であります)と話し合い1ゲーム目は新U-14同士で行いました。
この相手と対戦する中で必ず洗い出される膿があるだろうと感じていましたが
まさにそんな試合となりました。
こちらに深い傷を負わせる相手の動きとパスの質ですね。
こちらの中央を容易に破壊されてしまいました。
とは言え中学生レベルのそれですから
問題なく対応していかなければそれこそ関東リーグのレベルで到底戦ってはいけないと思います。
ここは今後修正を図らなければならない部分ですが非常に良い学びを得ることが出来ました。
しかしこちらの攻撃もなかなか見事で…
とは言え最終局面を個人で高いした所が目立ちましたがそれも結局はチームの力な訳です。
お互い非常にアグレッシブな戦いが繰り広げられました。
そういえばこの日にあることを思わされたんですね。
難しく言うとこのチームのプレーモデルの話になるのですが
要は局面局面でどんなプレーを求められているかと言うことです。
全体に落とし込んでいるつもりでも個々を見ればバラつきがどうしてもあります。
理解力やこちらの説明力に起因する部分もあるでしょうが
選手自身の当事者意識も大きく関与するのではないでしょうか。
私がある選手にプレーの話をしている際に
何を話しているんだろうと気になったのか
寄ってくる選手が必ずいるんです。
感度の良い人なら何を伝えたいのかもう分かると思いますが
「この監督はどんな要求をする人なのだろう」
或いは
「自分の成長のヒントになることを言っているのではないか」
その様に捉えるから聞きたくなるのではないでしょうか。
「あいつ怒られてるな」
「可哀想に、自分は怒られなくて良かった」
そう思う人との違いは即座に表れないでしょうが
こちらも考えさせられます。
従順である選手を可愛がるとかそんなことを言いたいのではなく
上手くなることに貪欲であるその姿勢に単純に感銘を受けているのです。
これはかつてある選手たちからも感じさせられたことです。
まるで自分の全てを吸い込んでしまいそうに貪欲に見つめてくる選手に
指導者として危機感すら感じた程です。
この子たちの為に自分はあらゆることを知らなければならない、と。
私が全体に投げ掛けることは
ある選手に向けたメッセージであることもあります。
全体感から言葉を発することもあります。
いずれにしてもそれを当事者意識を持って聞けるかどうかは結局大事なのかなと。
非常に有意義な1日となりました。
~練習試合~
vs トラウムSV ○6-2 / △2-2 / ○7-4
トラウムSVさん
遠方まで応援にお越しくださいました皆様
誠にありがとうございました。
最後に小話を一つ…笑
現在スペイン遠征に行っている新U-15ですが
偶然にも柏レイソル新U-15と同じホテルになったそうです。
その柏レイソル新U-15のスペイン遠征をアテンドしているのはこれまた私の大学院時代の友人でして
日頃はスペインの社会人チームを指導しながら某プロ選手の通訳も行っています。
そんな同期の凄い人たちに負けないように
細々と(笑)私も頑張ろうと思ったわけです。
伊藤