小売店の一角に100円ショップが入っていることがある。レジは一括清算だから便利だ。
あれはコラボレーションによる出店が多いようだ。理屈の上では小売店がFCに加盟したり、テナントを誘致したり、販売代行契約を結ぶこともできるが、コラボの場合は、スペース提供契約を結び、固定賃料を支払う。契約によっては変動賃料も可能だ。
100円ショップのスタッフが定期的にやってきて自店商品の棚管理を行う。一見、テナントと似ているが、借地借家法適用外なので全くの別物だ。大家店子というよりも戦略的業務提携の意味合いが強い。
基本的に自社にない経営資源の補完なので異業種間コラボとなるが、期待した成果が上がられなかったり、契約方針の変更などで終了してしまうこともある。
では何故、コラボが出るかというと
・直営だとノウハウがない、リスクが大きいなど
・テナントだと事情の変化が起きても、退去させることができない。但し定期借家契約にすれば可能だが、商品構成まで口出せできないという問題は残る
・強者同士がwin-winの関係を築きやすい
類似のものにポップアップ出店があるが、こちらは短期だったり、チャレンジ出店だったりするので、意味合いが異なる。