倉庫主任者資格 | 猫好きのブログ

猫好きのブログ

資格試験とその応用

 あまり聞きなれないが、民間資格だが、国家資格に準じている。

 

 倉庫業法では倉庫毎に倉庫主任者を設置しなければならないため、必須資格ということになるからだ。資格は実務経験又は主任者講習の受講のいずれで取得する。

 

 誰でも主任者講習会を受講できるので、資格取得のハードルは低いが、開催予定表を見ると、埋まってしまうのが早いため、人気ホテルの奪い合いさながらである。比較的大きな都市でしか講習会は行われていないので、地元で満席になると遠隔地に行く羽目になる(遠隔地であってもやはり地元からの申し込みが殺到するので、必ずしも受講できる保証はない)。

 

 倉庫業者には古い歴史を有する企業が多い。地味なイメージだが、近年はネット通販の成長で倉庫業者も脚光を浴びている。倉庫の求人も多い。

 

 賃貸倉庫(スペースを貸すだけ)経営や自社所有倉庫の運営は倉庫業ではなく、あくまでも他人の物を受託し、管理することが条件となる。

 

 倉庫業者は他人の物を預かり、ピッキング、検品、荷包み、出荷まで行うので、信用と相当のノウハウがないと簡単に出来ない。

 

 なんか倉庫の仕事というと誰でもできるように思っている人が多いが、荷物の性質に応じた取り扱いが必要になるので、相当に気を遣う仕事である。単純作業というのは、業務を細分化して経験の浅い人でも行えるようになっているという意味に過ぎない。

 

 だが作業をコントロールするのはそれないに経験が必要だ。倉庫には入荷、保管、ピッキング、加工(値札付け、タグ付け等)、包装、出荷などの業務があり、これらが同時並行している。

 

 例えば発送一つとっても、トラックの手配、到着予定時間の設定、作業場の確保、作業員の準備を行わなければならない。どれか一つでもずれると作業が遅れ、次の作業とぶつかることになる。

 

 倉庫を観察すると分かるが、入荷と出荷用のトラックが同時にいるではないか。それに応じた作業も別々に発生しているので、全体のコントロールが大変だ。

 

 倉庫主任資格者はこれらの作業を行う訳でなく、施設の管理が中心だが、業務の内容を知っておく必要がある。

 

 関心のある方は講習を受けて取得しても損はない。あとフォークリフトの資格も役に立ちますよ。こちらもお金は掛かるが、講習だけで取れて人気のようです。