旭川女子高生殺人事件 14 | 猫好きのブログ

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 殺害された女子高生の遺体が発見されたのは、1か月後、しかも現場から60キロも下流であった。

 

 既に犯人達は逮捕されていたが、遺体は中々見つからなかった。丁度、雑草が繁茂始めており捜索の妨げとなったが、警察は100キロ下流まで調べていた。

 

 もし遺体が上がらなかったら、内田リコ容疑者らを立件できなかったかもしれないと警察は語った。

 

 その後、色々と情報が明らかになってきた。内田リコ容疑者らは女子高生を全裸にして橋の欄干で土下座させていたこと、携帯を破壊して捨てていたこと。一番びっくりしたのは、本事件の捜査担当警部補と内田容疑者とが不倫関係にあったということだ。

 

 警察署長は記者の質問に対して肯定も否定もしなかった(個別の事案に答えられないと回答)。こういう重大なことを否定しないということは、事実上、肯定したに等しい。

 

 ひょっとしたら捜査の内部事情が漏れていたかもしれないし、内田容疑者自身、警察官をバックに付けるために接近していたかもしれないという疑惑が出るが、今のところ不明だ。

 

 相手は捜査の係長ということで、刑事を指揮する立場の人だから、普通は被疑者と知り合いということで外れたいと申告してもよさそうなものを、黙っていて捜査に加わっているものだから問題だ。内田容疑者の方から愛人だという話が出たそうだ。

 

 改めて殺害現場の動画を見ると、増水期でもないのに橋の下では渦を巻いていた。水の流れも速い。高さにして10mは確かにあるだろう。4階建のマンションの窓から飛び降りるようなものだ。しかも付近の深さが最大70mという。まるで海ではないか。橋の下の深さはどれぐらいか分からないが、相当深いことは間違いない。

 

 川底には無数の大きな岩があり、岩の隙間に挟まれると遺体が上がりにくく、自殺の名所にもなっているそうだ。今回遺体が見つかったのも1か月後だったことから、岩に挟まれていた遺体が何かの拍子で動いて流されたのかもしれない。

 

 内田容疑者は最初から殺す気で橋に向かったのかもしれない。実際、警察が立件できなかったかもしれないと言ったぐらいだから。もしそうなら、今でもtiktokに動画を出したり、恐喝したりしていたと思いますよ。

 

  夜中の3時に脅すだけなら街路灯もない橋のところまで連れて行く必要はないですしね。人の来ない山の中とか閉店して放置された店の駐車場など幾らでも場所はある訳だから。

 

 女子高生を釈放すると警察に駆けこまれて逮捕されると思ったから、証拠の残らない場所に連れていって殺害したのだろうと想像する。

 

 ただ初犯であんな簡単に人を殺せるだろうか?「舎弟」の手前、躊躇する姿を見せたくない事情もあったのかもしれないが、それだと上手く説明できない。

 

 16歳の男女二人を警察は殺人で逮捕しなかったことに着目すべきであろう。二人は殺害に加わらなかったのだ。その時、市街地から13キロも離れたところから歩いて帰宅したとは思えないので、二人は内田容疑者の車の中で待っていたのだと思う。

 

 少なくても殺害現場には内田容疑者と「舎弟」A子の二人しかおらず、後輩へのメンツをそれほど気にする必要がなかったと考えられる。16歳の二人も殺害に加わることを恐ろしいと思ったから橋までいかなったのだろう。

 

 僕は内田容疑者が車を運転している間に殺すつもりであることを同乗者に言ってたと思いますよ。16歳の二人が橋まで付いてきていたら警察だって彼らを見逃さないはず。なのに少年院送致と保護観察という甘い処分が早々と下された。

 

 内田容疑者が〇〇橋で殺そう、あそこでやれば遺体が上がらない→16歳の子は怖くて車から降りなかった→内田容疑者と似た性格のA子のみ同行し、二人で殺害というシナリオだ。

 

 流石に1人で橋から突き落とすのは無理だろう。A子も積極的に関わったはずだ。その前に暴行して相手がぐったりしていたから出来たのだろう。普通の状態なら、相手は必死に抵抗するので、押さえつけながら持ち上げて落とすなんて二人でも無理だ。

 

 最後に疑問。何故、内田容疑者は全裸にして土下座させている姿を女子高生の携帯で撮影したのだろうか?

 

 少年の不良グループでも敵対する相手を全裸にして撮影することはあるようだが、決して殺していない。屈辱的な姿を撮影することで、相手に二度と反抗させなくするために行われるようだ。

 

 なのに内田容疑者は何故、証拠写真を自ら撮影したのか?殺すつもりだったら撮影する必要はないはずだ。ここを上手く説明できない。

 

 

 最後に。近年、旭川市で不可解な事件が何度も起き、地元警察に対する批判も出ている(特にyoutuber達)。今回も内田容疑者と担当捜査官が愛人関係にあったということから、彼女のバックに警察がいたからやりたい放題だったとか、旭川では政治も行政も警察もずぶずぶで、外部に対して隠蔽しているなど。陰謀論まるだしですね。

 

 でもこの事件を見ると、100キロ下流までの探索、投棄された携帯電話の発見など、警察の本気度が感じられた。警部補と内田容疑者とが愛人関係にあったことが仮にバレなかったとしても、彼女への求刑は変わらないはずだ。それが組織の力だ。

 

 ま、現場に密着し過ぎると、特定の人が場を支配していて、周りは黙って従っているように見えてしまうものだが、水面下では同調、反発、軽蔑など色々な感情が渦巻いており、支配する人間が対処法を間違うと、一気に崩れるという微妙な均衡関係が成立している。

 

 社会現象は人間の主観が入るので、見方が色々分かれる面があるとしても、自然科学と共通したアプローチも案外使えるものだ。主観=真実と思うと真相を見誤りやすい。だから情弱者は空気入れられると簡単に反応してしまうのですよ。