都知事選ポスターで三浦春馬の画像使った人 | 猫好きのブログ

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 まず掲示板ジャックされたポスター枠に「世界は三浦春馬で溢れている」というポスターを貼った人について調べてみた。

 

 本人はyoutuberで5.4万人の登録者がいる。QRコードを読み込むと有料サイトに案内されると報じられていたが、何のことはない。youtubeのメイン画面の下に有料メンバーシップの案内があった、ただそれだけのことである。

 

 

 本人は自身で動画を出し、謝罪していた(顔を出していない首なし動画だが)。年齢は25~29歳ぐらいの感じ。悪気は特になかったようだ。知り合いのイラストレーターから三浦春馬の似顔絵の提供を受けて、それを使った。

 

 本人は以前から三浦春馬の死について追いかけていたようで、警察に電話をしているシーン等、何本か動画をあげている。そういう問題意識があったことが背景にあったことと自身のチャンネルを知ってもらいたいということが掲載の理由だと思う。

 

 だが似顔絵と言えど、公の場で他人の肖像を利用すればどのような結果を招くか考えなかったのであろうか。確かに丁度、掲示板に無関係なポスターが各地に貼られ、世間では大問題になっていた中でのことだから、本人の想像を超えた面があったことは否定できないが、肖像権侵害については分かるはずである。

 

 遺族から許可を取っていれば問題はないが、許可などする訳がない。亡くなった人の画像を勝手に貼る行為は法律云々の前に明らかにおかしい。彼のチャンネルのサムネールには三浦春馬の写真が使われているのがあったが、多分、そういうノリでポスターを貼ったのであろう。

 

 遺族はそっとして貰いたいのに公の場でご子息が晒され、自分のyoutubeの宣伝のために利用されると思いませんでした?自分は金儲けのためにやっていないと言われるかもしれないが、youtubeで視聴に応じてお金が貰える仕組みになっている以上、それは通じないですよ。

 

 違反でもプライベートなら黙認されていたものが公の場でやると大騒ぎになることはよくあるではないか。例えば車の通行量の少ない道路で信号無視して横断するなど。でも多くの人が信号待ちをしている中でそれをやれば批判の目が突き刺さるのと同じことだ。

 

 つまり選挙掲示板という公の場に彼はプライベートでの行動を持ち込んだのだ。謝罪動画の中で色々批判が来てやり方が間違っていたことに気づかされたと彼は言っていたが、他人に言われるまでそれが分からないとは・・・

 

 本人は遺族のところに赴き謝る気持ちを持っているが、遺族からDMが来ないので行きようがないと言っている。もし勝手に行くとストーカー行為だとまたメディアに騒がれてしまうから、自分のチャンネルで謝罪するしかないとのこと。

 

 これまたおかしなことですね。そもそもストーカー行為の意味が違うので、メディアはそんなことを言うはずがない。それに強硬な批判をしてきたのは芸能事務所の方だから、まずは事務所に赴いて謝罪するのが筋ではないか。そして事務所の人に遺族の意向を確認し謝罪に行くか、面会拒否されたら、手紙を出して詫びるべきであろう。

 

 自分のチャンネルで謝罪しても遺族はそんなもの見ませんよ。社会に向けて詫びることと遺族に詫びることを混ぜてはいけない。

 

 うーん。なんか未熟ですね。彼は根底には正義感があれば許されるという気持ちを持っているのではないだろうか。動機が正しければ良いというのなら、テロリストだって同じ主張すると思いますよ。

 

 彼だけでなく、自分らしく生きる風潮の時代になってから、そういう価値観の人が年代を問わず増えてきたような気がする。これは若いからという問題ではないと思いますよ。社会との関りの中で生きていると気持ちを持たないと、暴走しても気が付かなくなり、いつかこのような事故が起きてしまう。

 

 ま、せめて芸能事務所には謝罪に行った方がいいと思いますよ。法務部の名前で警告してきたわけだから、後で訴訟になるかもしれませんよ。人は面と向かって詫びるだけでも印象が違うから、訴訟を思いとどまらせるかもしれない。