貧困妄想 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 アメーバTVで貧困妄想の特集をやっていた。

 

 貧困妄想とはお金があるにもかかわらず、常に無くなる不安に怯える症状でうつ病の一種とのこと。

 

 登場する人物は40代後半で年収900万、貯蓄1500万円もあるが、電気照明なし、3食シリアル(一食79円)のみの生活をしている。彼は奥さんにも節約を強いたため、子供を連れて家を出て行かれた。

 

 こういう人が使わずに1億残して死ぬのだなと思った。

 

 待て待て、何かおかしい。社会人25年以上あり、年収も十分ではないか。これだけ節制すると1年に数百万円貯蓄出来てもおかしくない。その割に貯蓄が随分少ないと思うのだが。

 

 貧困妄想になったのは、数年前なのか?

 

 とすれば、それまで普通に使ってたことになる。病院からはうつ病の診断が出ているが、うつ病発症で貧困妄想が出てきたということなのか。

 

 貧困妄想は年齢に関係がないらしい。大学生ですら老後を気にして使えない人がいるとのこと。

 

 どケチと似ているが、根本のメカニズムは異なる。事業家にはケチが多い。無駄なことに使わず、優先順位の高いものに注ぎ込むため、怖くて使えない訳ではない。寧ろ、リスクを賭けて投資をしている。

 

 貧困妄想は貯蓄の残高を見て減っていないことを確認して安心する。使わないからどんどん貯まる。趣味は当然のこと、食事まで、更には医療費まで払うのが惜しくなる。そうして最後は膨れ上がった通帳を握りしめて、亡くなる。

 

 

  貧困妄想でなくても、将来不安に感じる人が増えているのは事実だが、支出の年代別ポートフォリオで考えないと、老後のために現役時代の生活を犠牲にすることになる。これでは長生きすること自体が目的ではないのか。