今回の選挙は立憲民主党候補が当選したが、2～5位までが団子状態であった。東京15区では約４割が浮動票とされるが、投票率が40％と低かったため、組織票のあった立憲民主党議員が有利に作用したのであろう。
注目すべきは、元参議院議員とはいえ、無所属で出馬し、あまり報じられていなかった須藤元気さんが意外にも２位だった。例の選挙妨害した候補者たちも須藤さんの演説会場に行かなかったほどなのに。
日本保守党の飯山さんは当初泡沫候補扱いされていたが、事前アンケートでは２位に付けていた。実際、4位に終わったとはいえ、かなり票を集めた。言ってることは無茶苦茶なのだが、既存政党に対する政治不信が背景にあるのだろう。国会議員を出していない政党にもかかわらず、地方議員を100人近く出した参政党候補者よりも遥かに投票したことで、日本保守党は今後伸びていくと予想される。
乙武さんは5位であった。しかも飯山さんよりも低い。小池知事の求心力の低下が形に現われたのだろう。
選挙妨害をしたつばさの党の得票数は分からない。候補者による選挙妨害に対する法整備がされるだろうが、つばさの党の黒川党首は都知事選に立候補を表明している。それまでに法律制定が間に合わないだろうから、今度は都内全域で騒動をやらかすことになるだろう。
黒川氏はyotubeを拠点に政治活動をしている人で陰謀論者だ。滅茶苦茶なことを言っているが、これでもチャンネル登録者25万人を抱えていて、支持する人も多い。
聞くところによると10数年前に安倍晋三氏の選挙区で立候補し、対立候補の演説を妨害していたとのこと。youtubeでも統一教会や創価学会本部への凸攻撃を敢行していたが、一般人に対する知名度はほぼゼロであった。今回の妨害騒動で知名度が高まった。大半の人は嫌悪感を持ったが、今後はこういう人達にも支持が集まるような気がする。