カイロ大学の難しさ | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 小池さんが入学した当時のカイロ大学には学生数が10万人もいた。これだけいる中で外国人留学生で主席卒業というのは想像が付かない。

 

 

 確か前回の都知事選の時で、主席卒業について聞かれた時に、小池さんは教授に君は非常に優秀だと言われたからという言い訳をしていた記憶がある。

 

 うーん。教授が右も左も分からない外人留学生を励ますために言ったのかもしれないではないか。

 

 舛添要一元都知事は小池さんにこう聞いた。

 

 「パリ大学では外国人が主席卒業するのは、非常にまれなんですよ。なのにカイロ大主席とは凄いですねえ」と

 

 小池さんは日本人女子学生は私一人でしたので、トップでもビリでも主席ですと返したそうだ。

 

 司法試験のように全員が同じ試験を受けたのであれば、優劣を競い合うために順番は意味があるかもしれない。或いはキャリア官僚の採用試験のように成績順位を見て各省庁が優秀な人材を取り合うのなら分かる。

 

 だが学部の違いどころか、同じ学部でも学科が別だと成績を単純に比較できないものである。取るべき科目が違う以上、当然だろうし、比較する意味自体がないからだ。

 

 主席どころか当時のカイロ大学で外国人が卒業すること自体が至難の業であった。何と卒業できたのは外国人留学生の4人に1人だったそうだ。

 

 日本人で最初にカイロ大学を卒業した人は卒業に10年かかり、語学の天才と言われ、その後、大東文化大学の名誉教授になった方は日本でアラビア語を学んでからカイロ大学に入学したが、文語(欧州人で言えばラテン語、日本人で言えば漢文のようなもの)の修得に時間が掛かり、卒業に7年も要した。

 

 小池知事はそこをストレートで4年、それもエジプト人も含めた全学生のトップ、即ち主席で卒業したというのである。