韓国の高齢者の貧困率40%、日本は何%? | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 凄まじい割合だ。韓国と言えば1990年代後半に経済破綻により徹底した自由競争が行われるようになった国だ。その結果、格差拡大は日本以上に進んだ。

 

 日本の高齢者(65歳以上)の貧困率は20%。韓国の半分である。それでも水準としては高く見えるが、全世代の平均貧困率15%に比べると5ポイントしか違わない。

 

 これは凄いことだ。高齢になると賃金の低下、就業の制約、体力の低下等で貧困化しやすいはずだが、現役世代と貧困率が大きく変わらないわけだから。

 

 とは言え、それが今後も維持されるとは限らない。現在の高齢者の貧困率が低いのは右肩上がりの時代に働き、それなりに資産を築き、安定した年金を受け取ることが出来ているという事情があるからだ。

 

 それ以降の世代になると、前提条件が異なっているので、彼らが高齢者に移行すると、貧困率が急増し、韓国に近い水準になる可能性がある。

 

 現役世代ですら年収200万程度の者が、高齢者になって貧困者から外れるはずがない。労働でカバー出来なくなることや年金未納のツケが回り、大変なことになるリスクがある。だからといって、金融業者等の口車に乗るとギャンブルのような投資に誘導されてしまう。

 

 ではどうすれば貧困化から逃れることが出来るか?

 

 まず、年収200万台の人が600とか800になるのは、無理とは言わないが、かなり厳しい。仮にそういう水準になっても、高コスト体質になっていると、支出に追われて意外と余裕はない。

 

 例えば三原じゅん子議員が盗まれたランドクルーザーの値段しってます?

 

 1台900万円するそうですよ。最近盗難車人気NO1らしいですが、ホームセンターやスーパーでもよく何台も駐車している。つまり庶民でも多少年収が上がると、車が好きな人はつい買ってしまう訳ですよ。日常生活はコスパ重視、ライフスタイル実現消費は気に入れば高くても買う人が多いっていうじゃないですか。

 

 だから300~400万円で堅実に生活するのがいいと思いますよ。無駄遣いを抑制する結果、高齢者になっても必要生活費が小さくなり、貧困化しずらい。

 

 後は肉体を酷使しない仕事のスキルを付けることですかね。事務職は余っているし、高齢者を雇う必要性に乏しいので旨味はない。

 

 自分が採用者側だったら、面接に来た30歳と60歳のどちらを欲しいと思いますか?自分でも思わないのに他人に期待するのは甘えですよ。

 

 こういう仕事はどうでしょうか?

 

・消防検査、電気の保安検査

 技術的な検査だと経験を生かせるし、短時間労働も可能。資格職が多いので、無資格者と競合しない。これに近い職業としてマンションの管理人があるが、あちらは住民のクレーム対応が大変だし、カギを管理する関係上、前職をチエックされやすい。生活に余裕がないと不正利用されるのではないかと管理会社に警戒される訳。それに責任の割に給料も安い。だから資格職の方がいいと思いますよ。

 

・営業マン

  人脈、営業スキルを持っている人は退職後も使って貰える。

 

・調査業務

 これは意外と知られていない。不動産業者から教えてもらった。物件の調査を専属的に行う。役所に行って規制内容や水道管の埋設状況を調べたり、現地を調査する等。営業スタッフ支援のための仕事。聞くところによると銀行、信用調査などの業種でもそういう仕事があるらしい。成約ノルマはないので、コツコツとやれる人には向いている。また事務職のような内勤でないため、人間関係のストレスも小さい。宅建士資格者に向いた仕事。

 

 なお建築CADはお勧めしない。高性能ソフトが出たお陰でCADオペレーターの技術力が相対的に低下した。経営者はCAD技術を刺身のツマにしか考えていない。あれは図面に落とす仕事であり、経営者はその前工程まで出来る人を求めている。だから建築設計の実務経験を持っていないと厳しいかなと。

 

 

 

 兎に角、欲張って月20万、30万円稼ごうとせず、5~10万円程度に留め、年金に継ぎ足せば貧困層に転落しなくて済むんじゃないでしょうか。

 

 何も現役時代から節約し過ぎて貯蓄に励むばかりが能でないですよ。長期計画で資格を取り、それを金に替える。資格は人気とか他人が何取ろうが関係が無いです。自分の長期プランに合ったものだけに留め、現役時代から少しずつ実務に触れておく。そうすれば即戦力に近づきますよ。副業とかできる会社なら、月1,2回、練習として使って貰えばいいと思いますよ。経営者って意外と単純だから、実務経験があるというだけでも安心しますので、資格・実務をセットで考えることです。