国税庁の民間給与実態調査によると、年収1000万円以上の人は
・全体で 5.4%
・男性 8.4%
・女性 1.5%
と少ないことが分かる。次に東京都民を見てみよう。
共働き世帯で年収1000万円以上 38.5%
片働き世帯で年収1000万円以上 28.0%
ま、今の時代は共働きが普通だろうから、38.5%の方が実態に沿っている。
東京には大企業の本社が多く、しかも現場よりも中枢管理機構だから当然、給料も高くなる。ただ資料を見ると東京と言えども、低収入の共働き世帯もそれなりにおり、家賃の高さを考えると生活はかなり苦しいはずだ。
地方の人が高年収にあこがれて東京に転職したところ、地方にいた時よりも貧しくなった話は幾らでもある。平均値で判断すると誤りますよ。下町の工場で働いても給料はそんなに変わらないと思いますよ。ロケット作っている工場はほんの一部ですからね。多くはハンドバッグの留め具や食器を下請けで作っていて、東京と言えども儲かりません。
平均年収が高く見えるのは他にも理由がある。それは従業員の平均年齢が上がっているからで、正社員なんて40代、50代がゴロゴロしている。平均年齢の高い正社員は年功序列でそれなりの給料になっている。
近年は新卒の給料で差を付ける会社が出てきているので、総人件費を一定とすれば、年功序列型社員を排除していくことになるだろう。
新人 初任給 40万円
勤続30年のオジサン 45万円
こういうことになっていくかも。勿論、40万円の新人君も年を取ると45万円になるかもしれませんけどね。