最近の日商簿記2級の合格率 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 書くのが面倒なので、日本商工会議所HPを参照してください。

簿記 受験者データ | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)

 

 

 

 直近の統一試験の合格率は11.9%とかなり低い。日商簿記2級は絶対評価のため、難易度が高い回に当たると、合格率が急落することがある。過去の実例から見ると10%台前半はかなり難しい。酷い回には6%ということもあった。

 

 2割は今や標準だが、以前は30%台が多かったため、2割台でも結構な難易度だと思う。2級受験生といっても、1級、税理士、会計士に進むことを考えている人が意外といるため、意識高い系を含めた2割であることに留意されたい。

 

 これは宅建士と似ているかもしれない。宅建士も行政書士、司法書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士等の士業試験受験入口に考えている人が多く受けている。

 

 統一試験とは別にネット試験というものがある。これは各自が好きな時にテストセンターで受験できるというもので、合格率は30%台後半と高い。

 

 ではネット試験を受けたらよいではないかと思うだろうが、それほど甘くはない。ネット試験の方は実力が付いた人が申し込む傾向にあるため、受験者の層が高くなることが高合格率の理由だと思う(統一試験よりもやや難易度が低いという話があるが、合格証書の社会的信用度を考えると、大きな差があるとは考えにくい)。

 

 ついでながら1級の合格率が昔よりも高くなっている。昔は8%ぐらいだった。こちらも受験者の質が上がり、合格率が高くなったと考えるべきであろう。

 

 昔は2級で十分と考える人が多かったが、今は1級志向が強まっているような気がする。とはいえ、中小企業の実務は2級で十分。小難しい知識よりも、幅広い知識と経験があった方が役に立つと思う。顧問税理士もいますしね。

 

 帳票管理、請求書の作成・送付、入金確認・催促、使途のチエック、資金繰り対策など、簿記以外にもやるべきことは幾らでもある。20年後に経理部長か課長になるつもりで実務の勉強をした方が評価されると思いますよ。