小都市のスーパーと買い物難民 | 猫好きのブログ

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資格試験とその応用

 近年、高齢ドライバーの事故、トラブルが目に付く。

 

 逆走、アクセルとブレーキの踏み間違え、信号の見落としなど、運転免許保持者とは思えない。以前から事故寸前なことがあったが、今では高齢ドライバーの割合が増えたせいか、日常的に起きるようになった。

 

 90歳になっても運転している人が少なからずいるとは驚きだ。彼らはモータリゼーションが始まった頃に免許を取っているはずだ。免許証を返納してもらいたいところが簡単ではない。

 

 年齢的に少ない人は週1回、多い人はほぼ毎日通院しているだろうが、大きな病院となると車がないと不便だ。バスは1時間に1本、田舎に行くと1日に2,3本しかない。

 

 スーパーも同様だ。小さな町のスーパーの分布状態を見ると、偏っていることが多い。人口が多い地区、主要幹線沿い等に立地するため、市街地でもスーパーゼロ地区がある。距離を測ると最寄店まで2キロ。買い物袋を抱えて老人が歩くには大変だ。自転車を使うという手も考えられるが、身体が弱くなると転倒しただけでも骨折しやすいため、怖くて乗れないという。

 

 2キロ歩くとすれば、速度は健常者の半分だろうから1時間掛る。往復で2時間、買い物時間を入れると半日が潰れてしまうことになる。また重たいモノを持てないので買い溜めも出来ない。

 

 宅配という手もある。ファックスや電話注文も受け付けているようだが、意外なことに老人の利用率は高くない。年金暮らしには高いコストなのだろう。

 

 どちらかというとコストを掛けても時間節約したい会社員や小さな子供がいて外出できない主婦の利用が多いようだ。

 

 このような背景があるから、高齢者も危険とは分かっていても運転免許返納に踏み切れないのだろう。