日曜美術館

2024/9/1

 

 

 

田名網(たなあみ)敬一さん。

 

 

 

現代日本は詳しくないので存じませんでしたが(いや、海外の現代も知らないけど)

 

先月、88歳で亡くなられたのだそうです。

 

が、今年に入ってからのご様子は、とても亡くなるようには見えない!!

 

背筋もピンとして、スタスタと歩き、元気に語る。

 

東京・渋谷のアトリエで制作。

 

 

 

 

しかも今、東京・六本木の国立新美術館で展覧会開催中。

生涯現役!

 

 

本展は、現代的アーティスト像のロールモデルとも呼べる田名網の60年以上にわたる創作活動に、初公開の最新作を含む膨大な作品数で迫る、初の大規模回顧展です。

 

 

田名網氏は展示計画から広報にいたるまで、並々ならぬ情熱を傾け、初めてとなる大規模な個展に取り組んで下さいましたが、残念ながらご本人のご来場は叶いませんでした。

 

 

展覧会が8月6日から、亡くなったのが8月9日。

 

6月に病気が見つかり、療養中の急なご病気だったようです。

 

 

日美の中でも取り上げられていましたが、コロナ流行で仕事が無かった時期に、発表するつもりもなく自分のために描き始めたというピカソの模写がすごいなとも思った。質も枚数も。

 

 

 

イラストやデザインから出発して、作品世界はアメコミなどポップなんだけど、ご本人曰く、どうしても子供の頃の戦争(太平洋戦争)の記憶を思い出すのだと。

 

赤い色と青い空は、疎開先の新潟から東京の目黒に帰ってきて、お母さんと並んで目にした目黒の、空襲で何もなくなってひどい状態の焦土と化した様子から。

 

赤い土と真っ青な綺麗な空だったそうです。

 

 

 

 

さらに、ゲストとして登場したご友人の篠原有司男(うしお)さんと、その奥様の乃り子(のりこ)さんが印象深かった。

 

 

展覧会を見るために妻の乃り子さんとニューヨークから一時帰国、って。在米でいらっしゃるんですね。

 

けっこうご高齢みたいなのに、かっこいいなあ。

 

 

有司男さん、ボクサーのように打ちつけて描く「ボクシング・ペインティング」ってすっごい元気だな、お歳は? 

 

とググったら92歳!!

 

すごい~。

 

そして、有司男さんには申し訳ないけど(苦笑)、「嫁、かっこいい!!」

 

 

と思いました。

 

妻・乃り子さんもアーティスティックな感じでカッコイイ。何者?

 

 

 

ググッてみたら、奥様もアーティストでいらっしゃったんですね。アーティスト夫婦だ。

 

(さらにニューヨークで生まれたご子息もアーティストらしい)

 

 

うしおさん92歳、りりこさん71歳。21歳差があるんですね~。

 

 

 

 

アメリカに行けるなんて恵まれていたんだけど、その後は大変だったみたい。。。

 

 

 

 

以前には、もうちょっと穏やかなアーティスト夫妻も拝見しましたけどね(笑)

このお二人も良かったです。

 

 

2019年? コロナ前か~。そんなに前でしたか。

 

今年3月には奥様の桜さん(のほうが少し年上)が99歳、数えで100歳になるのを記念した展覧会がお住いの倉敷市で開催されたようです。素晴らしい。

 

 

 

 

ご夫婦といえば。

1995年、2000年に亡くなられていますが、丸木夫妻は二人で原爆の絵や沖縄戦の絵を描いた。

 

(能天気なピグの絵が表示されてすみません)

 

 

詳しく存じ上げないのですが、お二人の経歴。

戦前から位里(いり)さんは画家として活動していましたが、奥様になる俊(とし)さんはモスクワや、南洋群島(当時は日本の委任統治領)に行ったりしていたんですね。女子美卒。