「天冥の標」を読んでいて、「酸素いらず」(アンチ・オックス)が後にアンチョークスに訛ったんだと思ってました。
が、「新世界ハーブC」の途中で、アンチョークスというのは「窒息知らず」だったことが判明!
なるほどね~、単に言葉が変化しただけでなく、意味のつながりがあったのですね。
anti-ox
un-chokes
かな?
ところでこのシリーズ、長い年月とさまざまな登場人物がいるので、途中から巻末に登場人物、用語集、年表などが付くようになりました。
でも、ブレイド・ヴァンディという人物について、武一・磐梯(タケカズ・バンダイ)の子孫、とあるんだけど、小説本編の中では、この人はヴァンディ牧場のアリカと出会って結婚してヴァンディ農場に住むようになった、と言っていた気がする。
(人物一覧では、アリカ・ヴァンディはアニー・ロングイヤーの子孫と書かれている)
アリカの顔立ちは東洋系の血が感じられる容貌だし、ブレイドはヴァンディ家の人と結婚して日本語に触れるようにもなったとも語っていたし。
なのでタック・ヴァンディ(つまりタケカズ・バンダイなのですが)の子孫はアリカじゃないのかなあ?
私は勝手に、タックとアニーが結婚して、その後の子孫の一人がアリカなのかと思っていました。
ちなみに、メララ・テルッセンたちの訛り(方言)がうまいなあと思います。
「おごう強い」とか、「いげ聞かせおればいいのよ」とか。
なんとなく解るような解らないような・・・(笑)
何か元ネタがあるのか、まったくの創作なのか。
あと、これはメララたちでなく別の国の人ですが、とある貴婦人が宇宙船の窓のシールドを閉める際に発した「ごめんあそばせ」という言葉がいいなぁとも思った。
いろいろと、小川一水さんの言語的センスを感じます。
余談ですが脇役で好きなのが、スキットルです。
何冊か前で初登場のときに、北の島国の労働者階級のetc. とかいう描写があって、それってイギリスのパンクのこと!?と笑っちゃいました。
スキットルと少女イサリのやり取り、好きだったんだけどなあ。。。
スキットル、で検索したらこれか~
メララも好きですよ。
朴訥とした田舎の少女なのでしょうが、けっこう理知的で冷静で賢いんですよね。
それに酸素いらず(アンチ・オックス)だから、勇敢でもあるのだ。