平日に仕事の休みを取っていたのを利用して、上野に行ってまいりました。
 
東京国立博物館にて、内藤礼さんの展覧会「生まれておいで 生きておいで」
 
 
 
あ、ちなみにこれは、黒田記念館&上島珈琲店からトーハクへ向かうところの看板です。
 
(黒田記念館のことはまた別途)
 
 
 
ところで帰宅後にGoogleフォトで表示されて知ったのですが、1年前の同日にも上野に行っていたのだった。
 
すっかり忘れていました。
 
去年行ったのは西洋美術館でしたが(スペインのイメージ展)、同じ日にまた上野公園に行くとは奇遇だな~!!
 
 

 

 

内藤礼 生まれておいで 生きておいで

 

平成館 企画展示室、本館 特別5室、本館 1階ラウンジ
2024年6月25日(火) ~ 2024年9月23日(月・休)

 

 

 
今回はアソビューで電子チケットの前売券(100円安かった)を購入。
 
(現在は販売終了。アソビュー当日券販売はありますが電子チケットが使えない日があるそうなのでよく説明を読んでください。紙のチケットは博物館のチケット売り場で普通に購入できます)
 
 
チケット売り場はそこそこ混んで列ができていたので、購入に並ぶ手間が省けました。
 
ちなみに利用後に28ポイントをもらえた。
 
様子次第ではトークイベントの日も入場券を買っておこうかなと思っていたんですが、まだ買わずにいて良かった(笑)。ポイント分、安くなる。
 
 
(トークイベントは定員に達したため申し込み終了だそうです。私は申し込み済み。トークイベントは無料だけど、博物館入場用に何らかのチケット購入が必要)
 
 
 
 
チケット売り場横の入口近くの係員さんに入場の仕方を聞いてから、スマホの画面を見せて入場。
 
「平成館へどうぞ」とのこと。
 
ここでは画面を見せるだけで、そのあと、企画展会場の入口でチケット処理(係員がページをめくる)をしました。
 
 
 
 
 
興味はあったけど、その前に上島珈琲店 黒田記念館店でランチセットを食べた後だったので(しかも黒田記念館を見たあと、レシートの当日半額クーポン利用でもう一杯コーヒーを飲んできた)なので今回はパス。
 
 
上野公園自体も、トーハクの中も外国人客も多くて、すっかりコロナ前に戻った感じです。むしろ増えたのかな?
 
 

 
トーハクは敷地内に「何々館」というのがいろいろありまして、それぞれ企画展をやっていたりします。
 
たとえば、表慶館では催し物「カルティエと日本」をやっていた。
 
 
国立博物館という建物が1つだけあるのでなく、敷地内に建物が複数あるというのは、スペイン・グラナダのアルハンブラ宮殿と似ているでしょうか・・・と言っても知ってる人しかわからない例え。爆  笑あせる
 
 
 
 
久々の平成館でございます。
エントランス付近の地面に道案内の矢印が書かれていたのでわかると思いますが、門から入って左奥のほうにあります。
 
 
 
ここは埴輪好きには大変おすすめです。
 
「はに丸」王子や「ひんべえ」みたいなのが見られます。
 
 
 
 
内藤さんは、展示場所が複数あるのは知っていましたが、細かく覚えていない。
 
パンフレットとか印刷物がないかな・・・と思っていたら、平成館の企画室の入口で説明してくれました。
 
 
 
 
平成館1Fの企画展示室の入口でチケット確認。
 
 
二つ折りリーフレットと、他に小さいチケット代わりの紙をもらいました。
 
私は電子チケットだったゆえ、紙のチケットを持っている人はどうなのかわかりませんが、
 
「平成館」と「本館特別5室」でスタンプを押します、ということで、チケット代わりの紙を無くさず持っておかねばならない。
 
 
 
そして注意事項の説明があります。これは入場者全員に対して。
 
作品に触らない、写真は撮れない、大きな荷物は預ける(リュックやバッグやを持っている人は体の前に持って来て作品にぶつからないよう気を付ける)etc.
 
 
当たり前といえば当たり前の注意事項ですが、展示室に入ってみて、意味がよりいっそう理解できました。
 
 
 
 
このリーフレットに会場や作品の一覧が出ております。
 
 
これを見ながら、どれがどの作品か、「どこにあるのか?」なんだか宝探しをするようでした(笑)
 
 
 
1)平成館企画展示室
 
2)本館特別5室
 
3)本館1階ラウンジ
 
 
という順序になっております。
 
 
 
写真は全面禁止でした。
 
まあ、撮れるとしても、あの世界をうまく撮れる自信はありませんが。
 
 
 
なので今回は中身の写真はナシです。
 
常設展示品は、本館や東洋館も含めて、かなり写しまくれる博物館なんですけどね~。重要文化財も含めて写真NGの展示物のほうが少ないかもです。
 
 
星キラキラ
 
 
 
右差しなるべくネタバレしないように感想を書きます。少しだけネタバレありです。
 
 
 
さて、平成館の展示室ですが、そんなに広くはないのだけど(すごく狭くもありませんが)、空間の素晴らしさ、美しさ、可愛らしさ、繊細さ(たぶん優しさも)に、なんだか泣きそうになりました。
 
 
今までに内藤さんの作品を見たことは2度ほどありますが(前に見た「死者のための枕」があった!これはすぐ判る)、規模の大きいインスタレーションは初めて見ました。
 
 
今までの作品は小さ過ぎてピンと来なかった部分もありましたが(でも興味があるので今回も見に行ったんだけど)、今回はとても感動した。綺麗だったし。
見に来て良かった。
 
 
もちろん、どんな感想を持つかは人それぞれだと思います。私の場合はそんな風だったということで。
 

 
 
少しだけネタバレすると、天井から吊り下げるタイプの展示がある。
 
発想がすごいなと思ったし、感動した。
 
 
これが素晴らしいんだけど、低いところもあって、ぶつかっちゃいそうで怖い。あせる
 
係員さんたちは見学客が歩くのを見ていて、ヒヤヒヤするんじゃないかしら。
 
 
 
やはりすっごく繊細なんだよな。
 
昔の人でなく現代の存命の作家ですから、ご本人が来て手ずから展示したものもあるだろう(係の人たちに指示して設置した部分もあると思いますが)。
 
よーく見ないと見つけられない作品もあって、あ、見つけた! という感じです。
 
気づけた自分に嬉しくなる。ニヤリ 口笛
 
作者と秘密を共有できたみたいに。
 
 
 
中には中国系とおぼしき外国のお客さんたちも入場していたり、よく見つけて来ますね~(念のためですが、みなさん静かに展示物に気を付けて見ていました)。
 
トーハクに来てみてから、たまたま知ってチケットを買ってみたのかもしれませんが??

西洋系の人などは入っていなかったようです。特別展を知らなかったのか、興味が湧かなかったのか。
 
 
基本的には日本人の見学者が多数でした。
 
私の周りの人たちはこういう世界に興味がない人が圧倒的多数なんですが、東京ってやっぱりいろんな人が集まってくる場所だよな。
 
 
 
 
 
通常の展示室もちょっと見てから、ついでに庭園を少し巡って(茶店みたいなのが期間限定で出てますが、私はさっきコーヒーを飲んだばかりだったのでこれもパス)。
 
第2会場の本館へ。
 
 
 
大きなポスターは下がっていますが、「特別5室」というのが見取り図を見てもわからず。
 
諦めて(?)インフォメーションで聞きました。
 
正面の大きな階段に向かって左側、インフォメーションのすぐ後ろに入口がありました。
 
 
 
こちらのお部屋は第1会場よりもずっと大きくて、明るい部屋でした。
 
ガラリと違う印象。
 
だけど、天井から下がる展示だとか、繊細な世界は共通。
 
 
天井の高い部屋で、下から見上げると空の星を眺めるような・・・・実際には空とは全然とは違うのですが、暮れ方の空や夜空をじっと見ているうちに小さな星を見つける感覚を、個人的には思い出しました。
 
 
壁には絵画作品もあり(といってもかなり抽象的ですが)。
 
 
 
これも作品リストとにらめっこで、どれがどれかな、と。
 
 
木やガラスや・・・・内藤さんらしいなあ、という作品がいろいろと。
 
ほんとに小さなものを見つけると「あ、ここにもあった!」とうれしくなる。ラブ
 
 
 
 
ここに至ってやっと理解したのですが、遺跡から出土した大昔の土製品なども織り交ぜて一緒に展示していたんですね!
 
 
第1会場でもそういうのがありました。
 
 
なるほど、だからリーフレットに、<本展は、150年の歴史を持つ東京国立博物館の所蔵品、その建築空間と内藤の出会いから始まりました。>とあるわけだ。
 
 
よく読んでおらずスミマセン。
 
 
 
みなさんゆっくり・じっくりと過ごす人が多そうでしたが、多くの人が見逃している??と思われる作品があった。
少なくとも、目を向けている人をそのときは見かけなかったので・・・。
 
リストを見て、どれだろう、どこだろう、と思うような小さなもの。
 
見つけられてうれしかった。
 
息を吹きかけてはみなかったんだけど。
 
ちゃんとやってみた人、いますか?(いらしたらコメントください指差し
 
 
 
 
他にも本当に見逃してしまいそうな細かなものがあって、見つけるとまたうれしくなり。
 
 
 
しかし、その後、場所がさらにわからなかったのが第3会場「本館1階ラウンジ」
 
ラウンジってどこ??
 
 
見回してみたがわからない。
 
仕方ないからまたインフォメーションで聞くか・・・・と思ったところで、やっと理解できた。
 
1階の通常展示室(本館入口から入って右手)に入ってぐるっと普通の展示を見ていくと、途中のちょっとした休憩スペースがあり、そこでした。
 
 
 
これは展示のリーフレットを持っている人しか「作品」に気づけないと思う。
 
宝探し気分ですよ♪
 
一度見つけたのに、もう一度見たらなかなかわからなくなってしまったものもあった。
 
ここは写真撮れるのか? と思ったらダメでした。他の人が係員さんに注意されていた(やんわりと優しくです)。
 
お客さんも、あ、ダメなんですね、すみません!という感じでしたが、ちょっと撮れるかと思っちゃいますよネ。
 
 
 
 
「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」
 
 
というのが内藤礼さんのテーマです。
 
今回の展示に限らず、以前からずっと「祝福」ということを考えていらっしゃる。
 
 
作品を見たことで、トークイベントでお話を聞くのがさらに楽しみになりました。
 
 
 
 
展示内容は撮れなかったけど、平成館の常設展示の中で内藤さんの作品を思い出させるものがあったので1つ。
 
6番の小ぶりの鈴です。
 
(これは写真OKの展示。古い時代のもの)
 
 
 
 
 
 
 
 
余談。
 
JR上野駅の公園口から歩いて来ると西洋美術館の看板が目立つんですが、おお!またこれやるの?
 
これ好きなんですよ。一度見たことあるテーマなのですが、見たい!
 
 
※これは帰りがけにメモ代わりに写した写真です。8月25日まで。
 
偶然ですが、これも「内藤コレクション」だわ。
別の内藤さんが趣味で集めた昔のヨーロッパの彩色写本です。超綺麗。
 
次回上野に来るときに見られるかな?? 時間があったら見たい。
 
と思ったら、今回は企画展なんですか! 前は版画素描展示室だった。