朝早くから咲く大賀ハスの花など見て、千葉みなと駅まで来てサンエトワールで朝食を食べ、早めに予定が終わってしまった。
行く予定にはしていなかったのですが、せっかくここまで来たし、時間もあるし・・・、ということで、千葉県立美術館まで行くことにしました。
歩いて行くのでちょっと面倒な気もしましたが、朝の9時にすぐ帰ってもなあ、と。
「開館50周年記念 コレクション展1 50年の歩み」
あれ? 1ということは2もあるのでしょうか。
今回のは令和6年5月28日(火)から6月30日(日)まででした。
行ったのは最終日の午前中でした。
企画展でなくて所蔵コレクション展(自前の所蔵品)なので、一般300円で見られたんですよ。安い!
コレクション展2は年明けにあるようです。
しかしいくら所蔵展でも300円は安過ぎる。
ちなみに千葉県は150周年。
千葉県ゆかりの画家や作品を中心に、高村光太郎等の彫刻、ルノワールやミレーなど海外の作品も加えて、美術館のあゆみや過去の展覧会などから所蔵品が紹介されていました。
写真OKだった作品の中からほんの一部を。
「鋸山から見た房総半島」 椿貞雄
明治23(1948)年
「モンマルトル」 原勝郎
昭和10(1935)年
戦前のパリですね。
このへんは当館が多く収集している千葉県ゆかりの画家、浅井忠(ちゅう)です。
和から洋までいろいろ。
「舞姫」 石井柏亭(はくてい)
昭和28(1953)年
申し訳ありませんが、ずいぶん痩せた人だなという印象でした。
「少女像」
ピエール・オーギュスト・ルノワール
1916-1918年
もはや一般的過ぎる印象派の有名どころですが、しかし「ルノワールかな?」とすぐ判る画風が、やっぱりただものでない個性なんだろうなと思います。
「鳩香炉」(はとこうろ) 香取秀真
昭和24(1949)年
可愛い香炉だなと思いました。戦後か・・・平和の鳩なのかな? そういうわけでもないのかしら。
高村光太郎作「野兎の首」
写真だと「うさぎの頭」とわかりやすいかもしれませんが、肉眼で見ると光の加減で、最初、どこがウサギ??と思ってしまいました。
ああ、こういう風に見えるのかと角度がわかって、兎の頭に見えてからは、不思議と惹きつけられる作品でした。
面白い題材だと思ったのがこれ。
何をしているところだと思います?
答え・・・
種痘でした。
ポスターの中に江口寿史さんの絵があったけど、新しめの作品だし、撮影はどうかな・・・と思ったら「写真OK」ですって。
江口さん、太っ腹!
・・・と思ったら寄贈だったんですね。さらに太っ腹!
「江口寿史イラストレーション展 彼女」は見に来なかったんですが、この絵はネットで見たことがあった。
特に江口氏のファンというわけではないんですが、実際見てみると、やはりいいなと思いました。
魅力的だし目力がある(笑)
誰の絵ってすぐ判る個性も素晴らしいと思うし。
<県立美術館の企画展「江口寿史イラストレーション展 彼女」(令和4年10月29日~令和5年1月15日)において、入館者の目の前で描く「ライブドローイング」イベントで江口氏が2日間かけて描いた作品。>
<コロナ禍で人との関わりが絶たれる中、人とのつながりを求めて鑑賞者へまっすぐに手を伸ばす女性。意思の強い視線もメッセージ性に富み、細かく重ねた中から選び抜いた線は高い完成度で、現代美人画の代表作の一つといえます。>
だそうです。
なるほど。ライブドローイングで描いたのか。
アクリル絵の具で描かれていて、印刷だとわからないんですが、原画を見ると黒髪の部分に筆跡が見えて興味深かったんです。
<熊本県に生まれ10代の頃に千葉県に移住し、1977年に漫画家デビュー。>
ということで、江口さんは千葉県ゆかりのイラストレーターなのですね。
大きめの作品だし、インパクトあったな。
さて、見終わってからもまだ午前中の時間帯、「カフェレストランしらゆり」はまだ開店してなさそうでした。
ちなみに入口近くにあったミュージアムショップですが、レストラン側に移動していました。
ちらっと覗いてみたけれども今回は何も買わずじまい。
品数は増えたのだろうか?
千葉県立美術館、なんだかんだでまたいつか行くでしょう。