これはテレビのニュースで観て知りましたが、へえ~、と思いました。
経団連っておじさんたちの団体みたいなイメージがありますが(失礼、)、こういうことを言うんだ、と。
<この中では、夫婦別姓を認めない今の制度は女性の活躍が広がる中で海外でのビジネスなどの際に支障が出かねないなど、企業のビジネス上のリスクになりうると指摘しています。>
これはそうみたいですね。
やっぱり実利が絡むとこういう提言になるのか。
(今時、海外に出て行く担当者や役職者が男性ばかりというのも国際的には評判がよろしくないでしょうし。評判が良くない→売上げに響く)
テレビで言っていたのは90何パーセントか(細かい数字は忘れた)の企業が旧姓使用を認めているということでした。
へえ~、仕事上旧姓を使っている人は珍しくないと思っていましたが、そんなに認めているのか。
それと、95%は妻が夫の姓に変えている、と言っていたと思う。
逆に言えば5%は夫が妻の姓に変えているんですが。
実際、昔の職場にもいらっしゃいましたし、世の中的にはサイボーズの青野社長が有名ですね。
国会議員さんたちの中では民間よりも反対意見が多そうな「イメージ」があるけれど(特に自民党?)。
「選択的」なんだから、変えたい人は変えればいいし、変えたくない人は変えなきゃいいのだし。
選択制になっても、結局は「夫の姓に変更する妻」が多いかもしれないでしょ?
まあ、日本の場合は戸籍制度をどうするかもあるのでしょうが。
これは各国における夫婦の姓の話だそうです。
たぶん最新情報ではないでしょうが、カナダやアメリカでは苗字の決まり事まで州によって異なるとは。州法なのか。すごいなぁ。
日本で「千葉県と東京都では、結婚するときの苗字に関する法律が違う」なんてことはありえないですよねえ。
昔は氏名を登録する場が少なかったから良かったのかもしれないけど、今は多いですからねえ。
こういう話を読むと、そりゃ不便だわと思います。
自分には関係ないにしても。
青野さんって深い考えがあって妻の姓にしたわけでなかったんだ(笑)
続編の話、「子供がお母さんと名字が違うからかわいそう」というのは、うちの母親も言いそうなことだなあ。
昔の「離婚したら母親が必ず旧姓に戻って、子供と姓が違ってしまう」の時代のイメージかもしれない。
当の本人(子の立場から)は「そう言われる感覚がわからない」という話ですが。
世代の違いもあるでしょうね。実際、年齢層が上がるにつれて選択的夫婦別姓に反対の人が多くなっていくようです。
とはいえ70歳以上でも、「賛成」のほうが「反対」よりも少し多い結果が出ています。
でも申し訳ないけど、元判事の山本庸幸さんの
「パスポートや運転免許証などを変えなければならないのは面倒ですが、『結婚して姓が変わりました』と言えばいいだけの話で、どうしても耐えられないという程度の問題ではないですね。対応策はいくらでもあるわけです。
これは完全に「他人事」としてしか思っていないんだと思うなあ。
「変えなければならないのは面倒ですが」が現代ではかなり多岐に渡っていて、一般人ですら、銀行口座の名義を変えて(複数あれば複数)、クレジットカードやポイントカードや各種アカウントの名義を変えて(たいていは複数)、運転免許証を変えて(車の所有者名や保険契約名も?)、年金や健康保険証を変えて、マイナンバーカードも? 病院の診察券を変えて、etc.etc. 実際の作業がいっぱいあるわけです。
パスポートがある人はクレジットカードは名義を合わせておかないと海外でトラブルになりかねない。
(新婚旅行は旧姓のままでもいいけれど、ゆくゆくは)
国家資格を持っているとかならそれも変更だし。
と、まあこれは「手間」の話ですけど、「単なる手間」では済まない場合もあるわけで。
実際、もう一方の元判事、櫻井龍子さんは結婚して苗字を変えたら仕事上で苦労したとのことです。
(※現在は裁判官も旧姓使用が可能。とのこと)
「最高裁判事になった時、『どこの馬の骨か分からない』と言われ、経歴や実績が切れた悲哀を味わいました。旧姓使用はダブルスタンダードみたいなもので、相手が認めるか認めないかで決まる不安定なものです。今も海外などでは、旧姓を使っても身分証明が非常に難しいなど、不便どころか大変な問題が生じることもあります」
国内向けには旧姓が使える場面が増えて何とかなるのかもしれませんが、経団連が提言するくらいですから、時代が変わってきたんじゃないでしょうか。