珍しくEテレの「クラシック音楽館」を観てみて、マリオ・ブルネロによる小型チェロでのバッハの「シャコンヌ」が良かったのでCDを探して注文してしまいました。
 
先週届きました。
 
(日本語解説付きよりもちょっぴり安い輸入盤にしました)
 
 
邦題は、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」と申します。
それを小型チェロで演奏。
 
 
 
車の中で聴きました。通しで全部はまだ1回しか聴いていません。
 
全部で2時間以上あるんですよね~。
 
 
BGM的に聴いていると、魂を込めて演奏している(←Eテレでコンサート録画を見た)マリオさんにはなんだか申し訳ない気がしますが。あせる
 
 
 
 
 
こんな感じ。2枚組です。
 
赤と緑で何となくクリスマスとか冬っぽいような感じも。
 
発売日は2019年10月25日だそうです。
 
 
 
01-04
05-08
 
というような意味が解らなかったんですが、CDのトラック番号だったんですね! 1番目から4番目。
 
そういえばクラシックってこういう構成だったか。あまり聴かないもので忘れていた。
 
 
たとえば、CD2の「01-05 Partita No.2 in D minor」 は、トラックNo.1から5が「パルティータ第2番ニ短調」で、以下のようなパートで構成されているということなんですね(ウィキペディアより)。
 
  1. Allemanda
  2. Corrente
  3. Sarabanda
  4. Giga
  5. Ciaccona
 
5が有名な、そして聴きたかった「シャコンヌ」。
 

日本語ではフランス語からの「シャコンヌ」(Chaconne)と呼ぶのが一般的なのだと思いますが、英語だとイタリア語からの Ciaccona とも書かれるみたいです。

 

 

 

 

 

パッと見の構成の複雑さ、細かさも「クラシック音楽は難しそう」「高尚そう」と思われてしまう要因なのかもしれません。

 

がっつりクラシック音楽ファンになるならともかく、「聴いてみたい」だけならば、そんなこと気にせず適当に聴いてもいいんではないかと思うのですが・・・。

 

 

上掲のウィキペディアによりますと、<257小節に及ぶ長大な「シャコンヌ」を終曲にもつこのパルティータ第2番はこの曲集の頂点の一つを形成するもので、最も著名な作品である。全5曲。

 

だそうですが、確かにイイ感じでした。

 

 

 

ところで、このパッケージがヨーロッパ的といいますか、お洒落だけど出し入れしにくい(笑)
 
ヨーロッパの人って小洒落た折りたたみ方が好きなのでしょうか?
 
書籍でも、もっと複雑な折りたたみ部分を見たことがあるのですが・・・。
 
 
 
黒や赤の濃い色の紙製だと、皮脂汚れでなどで指の跡がついてしまいそうで心配です(というのは私だけ?)。
 
この写真ではわかりにくいと思いますが、さっそく点を1つつけてしまったような。それとも元の色ムラか?
 
指を拭いてから触ろう。
 
 
 
すべすべした硬い紙のパッケージで、三つ折りになっていて、それぞれブックレット(解説冊子)、CD1、CD2と入っている。
 
そして紙に直接CDディスクが入っております。
 
 
日本だと紙パッケージの場合、薄いシートみたいな袋が付いてませんか?
 
ブックレットと同じにそのまま入ってるんですよー。ちょっときつめで、傷つけないか心配。。。
 
 
 
ブックレットがイタリア語だったらどうしようと思っていたのですが、英語とフランス語でした(フランスの会社のレーベルらしい)。
 
がっつり文書が書かれておりますが、良かった、まだしも英語。
 
 
と思ったら後のほうにフランス語がありまして、同じ内容が二言語で書かれているようです。
 
まあ、英語でも私はそんなによくは読めないんですが。
 
文字がわりと細かいし、外国語で細かい文字は日本語より読みにくいです。
 
(虫眼鏡かハズ〇ルーペが欲しいかも!)
 
 
溶岩の原野みたいなところにチェロケースを持って立つマリオさんや、山で演奏するマリオさんなど、モノクロームの写真がかっこいい。
 
 
 
Youtubeトピックより。アルバムの中から「シャコンヌ」です。
 

 

 
購入した楽天のショップ(ナクソス ミュージックストアさん)のページから抜粋引用させていただきますと、
 
ブルネッロはバッハ研究者たちの近年の研究を受け、18世紀にも存在していたテノール・ヴァイオリン(通常のヴァイオリン同様4弦で、1オクターヴ下の調弦)に相当すると考えられるアマティ・モデルの小型チェロを用い、かのヴァイオリン作品の至宝と対峙しました。結果「今までバッハを半分しか理解していなかった」と感じ、全曲録音するまでにのめり込んだとのこと。この演奏効果に『海の上のピアニスト』の原作者アレッサンドロ・バリッコが驚き、解説にコメントを寄せているほどです。
 
 
といういうことで、ブックレット冒頭のコメントはこのアレッサンドロ・バリッコさんなのだな。
 
「バッハを半分しか理解していなかった」と思ったというのはすごい。
 
 
 
 
あ、そうそう、こういうことを言っているんだと思う。2022年来日に際してのコメント。
 
(これは森の中で弾いている。名前は知らずとも有名な曲)
 

 

抜粋

 
「ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」と「チェロ組曲」。この2作品は、私にとっては2つの側面をもったひとつの惑星です。4本の弦の振動が織りなす美しい音楽への私の愛は、月の裏側、つまりそれまで手に取ることのなかったバッハの至宝とも言える作品を探求する旅へと私を誘いました。長年にわたり「チェロ組曲」に取り組んだ後、バッハもよく知っていた楽器で、18世紀半ば頃まで広く使用されていたチェロ・ピッコロを携えて、私は「ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」をチェリストの視点から再発見することとなりました。「ベースラインから」鏡に映して見るようにして、新たな普遍的作品の全体像を発見するに至ったのです。
 
 
ブックレットにもこのような感じのことが書かれておりました。ベースラインから、とか。
 
(正しく訳せるほどの英語力が私にはありません)
 
A looking-glass reading(逆さ文字を読むように)とか、バッハという惑星の半分しか知らなかったことがわかった、とか、世界地図(mappa mundi)の隠された側を知ることになった、とか。
 
同じ四弦楽器と言ってもヴァイオリンと小型チェロでは最初に弓を高音の弦に置くか低音の弦に置くかなど違いがあって(ここが逆さなんでしょうね)、簡単には行かなかったみたいです。
 
 
 
というクラシック音楽界的には挑戦的なアルバムらしいですが、私にとっては、なごみの美しいBGMということで・・・。
 
でも、チャレンジングな精神や、カジュアルめの服、山や森というのが興味深く、好ましいです。
 
 
 

 

輸入盤

 

 

日本語解説付き

 

 

 

あら、わけあり品というのもありました。知らなかった。

 

 

 

CDでは「マリオ・ブルネッロ」となっていますがイタリア語読みですね。イタリアの人です。

 

小澤征爾さんともやったことがあるそうです。