1つ前にちょっと書きましたが、アーティスト・デートというもののこと。
寝起きすぐではないけれど、モーニング・ページ(後述します)みたいにノートにつらつらと思いつくことを書いていて気づいたのが、最近「アーティスト・デート」をしていなかった、ということ。
モーニング・ページもアーティスト・デートもこの本に出ています。昔買った本。
上掲は紙版ですが、Kindle版もあるようです。
アーティストになりたい人だけのための本ではなくて、生きる上での創造性を回復するための本。
<なんらかの創作活動に携わっている人はむろんのこと、家庭の主婦や弁護士など、もっと広い意味でクリエイティブに生きることに関心を持っているすべての人>が対象とのこと。
とはいえ、何か作るとか(工芸でも手芸でも料理でも文章でも何でも)、音楽が好きとか、絵を描きたいとか、趣味でも興味がある人に適する本だと思いますが・・・。
時間やお金に余裕のある人がやってもいいんですが、生活が忙しい人こそ開いてみると良い本だと思います。
「モーニング・ページ」と「アーティスト・デート」が基本ツール。
モーニング・ページは、朝、ノートに何でもいいから3ページ手書きで書く、というもので、著者のジュリア・キャメロン曰く、「脳の排水作業」「脳の中を掃除することが目的」。
今日はあれをやって、ああ、これもやらなくちゃ、的なことでもいいし、書くことが思い浮かばなければ、<「何も思いつかない」と3ページ書いてほしい。>(28ページ)
本書にはノートのサイズ指定は書かれていませんが、ググってみると、レターサイズとかどこかで言っているのかな??
(レターサイズは米国などでよく使われるサイズ。日本だとA4が近いけど同じではない)
日本でやるなら、普通のB5サイズノートで良いと思いますし、それが大変ならA5サイズ(A4用紙の半分)のノートでもいいんじゃないでしょうか。
※念のため。A5やB5はノートの大きさのことで、「A罫」や「B罫」とはまた別です。「罫」は行の太さのこと(罫線のけい)。私は行が広いA罫のほうが好きです。
アーティスト・デートというのは著者の説明を引用しますと(改行は引用者による)、
アーティスト・デートとは、あなた自身の創造的な心(それを本書では、内部のアーティストと呼ぶ)を育むために特別に確保される、週二時間ほどの時間のかたまりである。
基本になるのはそのものずばり、デートだ。
とはいっても、連れがいるわけではない。それは、あなたと内部のアーティスト、すなわち自分の内部にいる創造的な子どもとのデートなのだ。
つまり、恋人も、友人も、伴侶も、子どもたちとも無縁だというわけである。
(中略)
大型雑貨店に行く、ビーチへのひとり旅、ひとりで見る古い映画、水族館やアートギャラリーに足を運ぶ・・・・・・どれも時間がかかるがお金はそうかからない。大切なのは時間をかけることなのである。
読み返してみて、私にとっても基本概念の復習になりました。
でも田舎に住んでいると水族館やギャラリーに行くのに交通費がかかるんだよ(苦笑)
今は電車通勤してないから定期券もないし。
映画はアマゾン・プライムがあるか!
もちろん、こういう時間を作るのは簡単とは限りません。
<この聖なる時間がいかに簡単に奪われやすいか、いかに第三者の侵入によって邪魔されやすいかを見つめてほしい。そのうえで、侵入者から身を守る術を学んでもらいたい。>
ただ、どうしても「週に一度、2時間」できない状況の時は仕方ないんじゃないでしょうか。アーティスト・デートを満足にできないことがストレスや自責の念になるようでは本末転倒ですし。
細切れ時間を使うことも本書の中では推奨されています。自分を責めない、厳しくし過ぎない、ということも。
自分の場合は、コロナ流行で外出を控えた時期があったのも途切れた一因だし、最近は「なるべく節約」を考えてばかりで。
「ちょっとひと息入れる」とか「休憩」という風には考えていたけれども、「アーティスト・デート」という名前(考え方)を忘れてしまっていた。
ちなみに、美術館まで1人ドライブしながら聴こうとして持って出たのは(車にCDプレイヤーが付いているため)、「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」ワークをしていた頃に聴いていたCDでした。
昔、本書に出てくる「12週間のプログラム」を不完全ながらもやってみたことがあった。
面倒なものを少し避けちゃった部分もあるけれど(本当は避けちゃいけないのですが)、「1週間、活字を読まないエクササイズ」があったりするので、仕事を持ちながら完全に履行するのは無理だと思います。
あ、でも「請求書の整理をする」とかはしていいみたいだから、文字を完全にまったく読まないのが目的でなくて、
・新聞、テレビ、ラジオなど外からの情報をカットする
・読書をしない
とかいう感じでOKだったのかもしれません。
音楽は聴いてOK。
その「(できるだけ)活字を読まないエクササイズ」中の休日に、このCDを聴きながらクロスステッチ刺繡をしたりしていた。
今でもたまに聴いていますが、とはいえこれを持って出かけたのはまた偶然というか、巡り合わせというか。懐かしい。
美術館からの帰りはICEのベスト盤(Music for Beautiful Days)を聴いていました。