2024年4月28日 5時30分

 

 

 

抜粋します。

 

 

東京電力福島第一原子力発電所で、昨年度・2023年度に発生した汚染水の量は平均で1日およそ80トンと、ピーク時の6分の1程度に減り、これまででもっとも少なくなりました。

 

 

福島第一原子力発電所では、1号機から3号機で溶け落ちた核燃料デブリを冷やすために注いでいる水や原子炉建屋に流れ込む地下水や雨水などが、高い濃度の汚染水となって発生し続けています。

 

 

東京電力によりますと、昨年度の発生量は平均で1日およそ80トンと、もっとも多かった2015年度の490トンから6分の1程度に減り、これまででもっとも少なくなりました。

 

 

東京電力は、原子炉建屋の周りの地面をコンクリートやモルタルで覆う対策などが進み、建屋に流れ込む地下水や雨水が減ったためだとしています。

 


昨年度は雨が少なかったものの、平年と同じ雨量を想定しても1日90トンにとどまると試算されたことから、政府と東京電力は、現在の廃炉の工程表にある「2025年までに汚染水の発生量を1日100トン以下におさえる」という目標を達成したとしています。

ただ、発生を完全に止める見通しは立っていません。

 

 

東京電力は今後、原子炉建屋に大型のカバーを設置するほか、隙間から入り込む水を減らすなどして、2028年度までに1日およそ50トンから70トンにおさえることを目指すことにしています。

 

 

<引用終わり>

 

 

 

 

発生を完全に止める見通しが立たない?

 

そりゃそうでしょう。

 

わざわざそれをここで言う必要あるのかな??

 

それはまたちょっと別の話では。

 

 

 

 

地下水や雨水の流入は完全に防げるようになったらいいと思うけれども、

 

「核燃料デブリを冷やすために注いでいる水」

 

これ自体を無くすことはできないんだから。少なくとも今は。

 

 

 

 

溶けて固まった燃料デブリを冷やすための水が、燃料デブリに触れ放射性物質を含んだ「汚染水」となります。

 

 

(補足。ここに書かれている処理水をさらにALPSという設備で浄化すると「ALPS処理水」になり、それを薄めて海洋放出している)

 

 

 

原子炉が壊れているから冷却用に注いでいる水が漏れているんだろうし、核燃料デブリの取り出しも今のところまだできないんだから、その場で水をかけて冷やし続けるしかない。

 

冷やさなければ再び熱を持ってしまう

 

 

 

 

元の記事の話に戻りますと、核燃料デブリを冷やす過程で汚染水が発生するが、そこに加わってしまう地下水や雨水の流入を防ぐ対策を進めて、全体的な汚染水の発生量を減らしていっている、という話ですよね。

 

 

適切な批判は必要だけど、達成できたことまで「不十分」と言わんばかりにマイナス評価するような報道はいかがなものか。

 

一般市民に対してサブリミナルに落胆やマイナス思考を刷り込むことにならないかしら。「ああ、できてないんだ」みたいな。

 

(いや、ピークよりはかなり減ったし、早めに目標達成できたという話よ? 東電の発表ベースだし「試算」とのことではありますが)

 

 

 

それとも、燃料デブリの取り出しができないことを遠回しに批判しているのでしょうか。そこの見通しが立たないって。

 

それはそうですけど。

 

 

 

 

現場の方々は大変なことと思います。

 

 

また、IAEAや独立した各国の研究所でのチェックをよろしくお願いします。

 

放射線量や放射性物質というのはちゃんと測れば隠せないし、嘘があればバレるはずだから。