大相撲春場所(大阪場所)が千秋楽を迎えました。
新入幕力士であった尊富士(たけるふじ)が、前日の怪我を抱えつつ優勝しました。
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何が110年ぶりかって、
新入幕の力士が優勝するのは大正3年の元関脇・両國以来、110年ぶりです。
大正時代以来って言われるとすごいですね。
なんたって番付が東前頭17枚目、って幕尻(まくじり)です。つまり幕内力士の中で最下位。
幕尻優勝は過去にもありましたが、多くはありません。
▽幕尻優勝 2000年春の貴闘力、20年初場所の徳勝龍、同年7月場所の照ノ富士以来、4人目。
(貴闘力と照ノ富士はもともと強かった人が幕尻に落ちていたんだけど。徳勝龍は自身も「夢のよう」と。昨年引退されたのですね)
また、青森県出身力士の優勝も久しぶりで、27年ぶりとのこと。
青森は相撲どころだから皆さん喜ぶでしょう。
初土俵からスピード出世してきたのでまだ髪の長さが足りず、大銀杏(おおいちょう)が結えません。ちょんまげは結ってますけど。
前日の取り組みで右足を傷め、花道の途中から車椅子で退場。
医務室に行ってから、さらに車椅子で移動、救急車に乗って病院へ行ったと報じられていました。
その後の音沙汰がないので、出場するのか休場するのか・・・と思っていたら、出るというニュースが。
右足首あたりにサポーターをしての取り組みでしたが、何とか勝っちゃいましたね!
千秋楽当日のテレビ中継の解説が、所属する部屋の師匠である伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)。
(解説の北の富士勝昭さんが去年からずっと「休場」のため。どうなさっているのか、お家でお元気でいらっしゃるなら良いのですが・・・)
優勝が決まった後にアナウンサーが「今だからお聞きしますが・・・」と尊富士関の足の具合を師匠に尋ねたら、「じん帯が伸びてましたからね」と。
ちなみに優勝争いしていたのがもう1人のスピード出世、大の里(おおのさと)関でした。
元・稀勢の里の二所ノ関親方の弟子です。
この人は何とまだ「ざんばら髪」で、ちょんまげすら結えません!
場所後の本人へのインタビューによると、伸びて来てそろそろ髷を結えそうとのことですが。
<尊富士が優勝すれば初土俵から10場所目、大の里が優勝すれば初土俵から6場所目での快挙となり、いずれも、優勝制度ができた明治42年以降では大正3年に新入幕で優勝した元関脇 両國の11場所目を抜いて最も早い記録となります。>
大の里は今年1月の初場所で新入幕だったから、今回「初入幕」ではありませんでしたが、どちらが勝っても「大銀杏が結えない力士が優勝」になるはずでした。
横綱・照ノ富士は途中休場だし、大関陣も成績が振るわなかったり怪我の影響で途中休場だったり色々でしたが、若い力士たちが出てきて、また違う楽しみがありました。
尊富士にも足をしっかり治してもらって、これからまた活躍して欲しいです。
彼は高校、大学時代の相撲でも怪我があり大変だったみたいですが、それがよくぞここまで。
なお、大の里は石川県出身。
大活躍だし、三賞のうち2つ獲ったし、故郷の方々の気持ちが少しでも元気になると良いのですが!
先場所の記事(2024年1月15日)