小川一水さんの短編SFがわりといいなと思っていて、
 
でも長編の「第六大陸」は挫折しているんですが・・・
 
 
 
図書館で見たSF紹介本に、長いシリーズ「天冥の標」(てんめいのしるべ)があった。
 
えーと、どの本だったか。借りたんだけど既に返却済みで。
 
うろ覚えで検索しました。これです。
 
 
いろいろな作品が紹介されていて他にも興味深い本が色々あるのですが(既読の作品もいくらかあり)、この中で、2巻だけ独立して読むことができるストーリーになっているということで、「天冥の標」2巻が紹介されていました。
 
 
(ああ、カスタマーレビューを読んでみて気づきましたが、私はたくさん読んでいないけれども決してSF入門者というわけではないです。でも最近のをあんまり知らないし・・・ということで紹介を読んでみた次第)
 
 
 
 
 
ちょうど「天冥の標」シリーズが図書館の蔵書にありまして、せっかくだから2巻だけでなく、1巻から読んでみようと思った。
 
10巻以上あるのかな。すでに完結しているそうなんですが。
 
 
 
 
1巻を読み終わって返却したと思ったら、あれ?まだ棚に1巻がある。
 
実は勘違い(笑)、1巻には上下巻があったのでした!
 
 
これは1巻「メニー・メニー・シープ(下)」と、2巻「救世群」。
 
 
 
 
ちゃんと「メニー・メニー・シープ」って「羊」sheepが単複同形なのがいいですね(複数形も同じで有名な単語ですけど)。
 
架空の土地(植民地)の名前なんです。
 
 
1巻(下)の終わりに作者によるあとがきがあるんですが、1巻目は「ちょ、おいィ!?」という本だとのこと。確かにそうでした。
 
 
 
2巻目。
 
 
ああ、そうか、改めて見ると、これは競技場とテントなんだ・・・。
 
 
 
 
 
1巻は遠い未来の話なんですが、2巻で一気に201X年に戻ります。
 
 
 
2010年に出た本で、新型コロナより10年前なんですが、マスクをして列車に乗るとか、東京都内でのウイルス検査待ちの行列シーンとか、読んでいるとコロナの初期~途中までを思い出します。
 
 
2009年の新型インフルエンザ後であったとはいえ、いや~、素晴らしい想像力です。
 
感染研の詳細は取材なさったのだろうか???
 
 
 
 
でもこの本に出てくる病気は、新型コロナよりもずっと恐ろしい病気なんですけどね。
 
 
市ヶ谷から東京パンデミックが、なんて設定は、ああ、昔、市ヶ谷界隈で働いていたことがある身としては、う~ん・・・でした。
 
 
3巻はまたがらりと舞台が変わるみたい。
 
 
 
 
昔のように電車の遠距離通勤ではないため本を読む時間が激減ですが、それにYouTubeでエルナさんのカードリーディング(面白いけど長い)なんかも見ちゃうことがあるし。
 
 
なので2週間借りてもまた延長、なんてしながらですが、先も読んでみたいと思います。
 
 
図書館で借りると作者さんにお金が入らないのが玉に瑕ですが・・・でもお金を使えなくても読めるのはありがたいです。
 
 
 
 
だけどこういうSFってやっぱり男性読者が多いんですかね(まあ表紙のデザインからしても・・・)。
 
内容的にも、女からすると「嫌な設定だなぁ」と思う設定だったり。
 
とはいえ、女性が完全に弱いわけではないですけど。主要登場人物が多いし、強いし。
 
 
 
 
もちろんSF作家には女性もいますし、性別だけでどうこうは言えないのですが、どっちかというと男っぽい話なのかな。
 
 
主要登場の1人、矢来華奈子さんは好きだけど。
 
 
(ああいう人は憧れるが、自分には絶対にああいう風にはなれない。能力的にも体力的にも。でも日本にいたら周りの同性からは嫌われるタイプなのかな。私は好きですが)
 
 
 
 
今のところあんまり悪役!!という悪役はいない感じです。単純な「勧善懲悪」ではない。
 
 
ああいや、でも1巻目のザリーチェ(ちなみに女性です)は悪人だったか。冷酷だし同情や共感は湧かなかったな。
 
 
 
 
早川書房による紹介ページがあるんですが、あんまり読んじゃうとネタバレ気味になりそうだから、途中で見るのをやめました(笑)
 

https://www.hayakawabooks.com/n/n6090f09719c6

 

 

2018年12月刊行分で完結だったようで、既に読破した人たちからはかなり遅れて読みますが、少しずつ楽しみに読みます。

 

楽しい話かというと微妙ですが。