マンガ「ガラスの仮面」再読感想の続き。

 

注意ネタバレ含みます。

 

 

 

年季が入っているもので、ちょっと汚れててすみません。

 

21巻。綺麗な絵の表紙です。

 

(この前の20巻の姫川亜弓さんのジュリエット姿も好きなんですが)

 

 

 

 

個人的にはこの頃の絵が好きです。

 

そのあと、「ふたりの王女」あたりも好きです。「忘れられた荒野」あたりも。

 

 

 

 

 

 

 

 

話は戻りまして、21巻は、マヤが久々に「劇団つきがげ」と「劇団一角獣」の仲間たちと共演、野外劇場でシェイクスピアの「真夏の夜の夢」を演じるエピソード。

 

 

月影先生の鬼のような特訓だとか、やはりこういうのは読み返しても面白いし、マヤちゃんの演じる妖精・パックは身軽で輝いていて気持ち良い。

 

 

劇団の面々もそれぞれに魅力的。

 


 

 

 

目の大きさが昭和の少女マンガですねえ。

 

でもマヤちゃん、やっぱり可愛い。

 

演劇の才能以外はドジで平凡な少女なのに、イケメン達にモテモテなのです。

 

まあそりゃ少女マンガだからね。

 

でも確かに魅力的な人物です。

 

 

 

今、読み返してもやっぱり面白いなーと思う。

 

 

 

 

そして昔はもっと恰好良かった、

 

大都芸能の社長、仕事の鬼、速水真澄。

 

 

 

これも21巻より。この頃は、クールでまだ余裕がありました。こんなにクールだったのね、真澄さま・・・。

 

(安心できるって珍しく本心を言っているぜ)

 

ヘビースモーカーなのは昭和時代ならではです。

 

 

 

絵もシャープでかっこいいです。

 

このあと、公園の池のボートにお姫様だっこでマヤちゃんを抱きあげて乗ったり(すげーバランス力)。

 

まあ、軽くそんなことできたのは、まだチビちゃん(マヤ)を子供扱いしていたのかもしれないけど。

 

 

 

でも今も昔も、真澄さんがマヤと話すと楽しそうに大笑いするのが良いです。

 

そういう真澄さんを見るのは好きだ。

 

 

 

真澄が笑うのは、部下たちが「真澄さまが笑ってらっしゃるぞ!」「今夜は嵐かもな」と驚くような珍しい光景なのです。

 

 

だから秘書の水城さんが「あの子の前だけは人間らしい顔を見せますのね」みたいに勘づくわけでありますよね。

 

 

 

ちなみに水城さんって、社長に対して敬語なようでいて、なにげに若干タメ口です。爆  笑

 

「あの子を愛していらっしゃるのね」(13巻)とか。

 

「想像力でなく、推理力とおっしゃっていただきたいわ」(22巻)とか。

 

 

13巻で紫のバラの人であることが水城さんにバレたんだったか。けっこう早くにバレてるんだな。

真澄が白状したようなものでしたが(「語るに落ちる」by 水城冴子)。

 

 

読者への解説を兼ねて代弁してくれる役割のキャラクターなのでしょうけど、シャチョーに対してけっこう踏み込んだ発言をなさいますわね、水城さん。

指摘に動揺した真澄さまが、思わず彼女の頬を平手打ちしたことがありました。びっくり

 

速水さん、マヤちゃんのことになると動揺しまくり。。。

 

おかげで水城さんにも読者にもバレバレです!

 

 

 

 

真澄さん、30歳を過ぎて20代の頃と体型が多少変わるのは仕方ないとしても、顔は昔の絵柄のほうが断然かっこよかったですねえ。

 

(すみません、美内先生)

 

連載が長年に渡ると絵柄が変化するのは一般的にままあることで、美内すずえ先生や「ガラスの仮面」に限ったことではありませんが。

 

 

 

あと、ウブで自らの恋愛感情に戸惑ってらっしゃるので、言動が全然クールじゃなくなってしまったわけです。

 

まあ、ずっと以前から嫉妬しては白目になり(笑)、その点はクールではありませんでしたが~。

 

諦めて割り切って政略結婚するつもりがやっぱりマヤちゃんを諦めきれずに、どよ~んとしていることの多い昨今でした。

 

 

でも人様のウェブサイトで拝見して、ああこの後姿はいいなと思った。探してみたら、44巻にあった。

 

せつなさがよく表れている場面だと思いました。

 

 

幸せになって欲しいです、速水さん。

 

 

 

このへんなんか(46巻)、もろく壊れやすい「真澄の仮面」。

 

ここは体面的な仮面でしたが、

 

 

涙をこぼしダッシュで逃げようとするマヤの腕をつかんで引き留めたときには、「おれに会いにきたんだろ!?」とか仮面が外れて素の真澄さん、もはや痴話げんかみたい(もっと深刻な場面でしたが)。

 

 

(マヤちゃんに対しての一人称はいつも「おれ」ですけどね)

 

 

 

今はマヤちゃんもお酒を飲める年齢になりましたが(21歳らしい)、当初13歳の少女に心惹かれては、「おれってロリコン!?」と戸惑うのも無理はありません。

いや、作中でそんなこと口走ってないけれども。

 

馬鹿な、このおれが11も年下の少女に・・・、ということですね。

 

 

 

 

ちなみに読者の間で速水さんの女性経験の有無について取り沙汰されてきたようですが、無いわけではないだろうと思います(想像)。

速水真澄ともあろうものが。

 

でも本当に誰かを好きになることは、24、5歳の頃にマヤと出会うまで無かった。

 

聖さんや水城さんにポロッと漏らしている言葉の端々からすると、片思いもロクにしたことがなさそうである。

 

複雑な生い立ちと過酷な環境ゆえ、仕方なかったかもしれませんが。

 

 

(聖さんは複雑な生い立ちと環境でも、誰かを好きになったことがあるようですね。企業スパイ活動もして裏稼業ではあるが、本来は好人物であり速水のぼっちゃんの良い相談相手。

本音をこぼせるヒジリーがいて良かったね、速水さん)

 

 

 

若い頃から敏腕で仕事はできても、恋愛経験がなかったがゆえに、ウブで鈍感で不器用になってしまうわけですな。

 

47巻では顔を赤らめ過ぎて若干キモいコマも・・・

 

 

 

会社を背負う立場もあって難しいこともあるとは思うが、49巻で家を出た真澄さん、がんばれ。

 

 

紫織さんには気の毒ですが、心ここにあらずのこんな男と結婚してもハッピーじゃありませんよ。やめたほうがいいっすよ。おいで

 

こんな男、熨斗を付けて北島マヤにくれてやりなさい(マジで)。お年玉

 

 

 

読者がどう思おうとも作者の一存次第で、この先どうなるかわかりませんが・・・50巻が出るのかも、完結するのかも危ぶまれて久しい。

 

 

ぜひ、伊豆の別荘へGO!

 

どうかマヤちゃんと一緒に海岸で蟹とたわむれてください。

 

そして夜は満天の星を見ながらワインでもシャンパンでも飲んじゃってください。

 

(緊張して飲み過ぎるなよ、二人とも!)

 

 

かに座  シャンパンシャンパンロゼワイン 星空

 

 

 

あらためて39巻から49巻まで読み返し(何やってんだかな、わたしもw)気づいたことがある。

 

あと2つ書いちゃおう。

 

お付き合いくださる方はお付き合いください(笑)