夏がきた…。 | 劇団 東京トライアングル オフィシャルBlog

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劇団東京トライアングルの公演情報、稽古風景などをお届けします。
笑いは世界を変える! 今日も今日とて、明るく楽しく元気よく!

いよいよはじまりました。
連日の30度超え…夏ですね。

皆さまこんにちは。
近頃半分溶けながら日々を過ごしております、小林です。

不定期も不定期、かなり久々になるブログへの登場になってしまいました。お久しぶりです…。

今年5月の公演も無事終わり、現在は秋公演の準備を日々おこなっております。
そして執筆も…とりあえず順調に進んでおります。

そんな中、毎年開催しているワークショップとは別にここのところは劇団員向けのレッスンを毎週おこなっています。
芝居と芝居の間こそが、役者にとって大事なスキルアップの時間という…まぁ言わば、恩師である野沢さんが常々口にしていた事を実践しない手はないというわけで…それとまぁ、まだまだうちのメンバーは未発展な俳優という事もあり基本的な事から実践的な事まで僕の伝えられる事は極力伝えていこうとなんやかんややっております。
未発展でない俳優というものが存在するのかどうかは置いといて、人生これ全て勉強ですからね。終わりの無い…いつまでも向上心はもっていたいものです。

さてさて
心構え話はこのへんで。
そんなこんなでレッスンをおこなっているわけですが。
最近よく思う事がありまして。
それは「どうしてその台詞を言うの?」という事。

台本に書かれているから。
当たり前ですね。
書かれている台詞は言わなきゃ駄目です。せっかく悩みに悩んで書いたのですから。(苦笑

しかし問題はそういう事でなく、あなたは(あなたの役は)なぜその台詞を言うのか、言葉として口に出したのか?
これなんですね。

まぁ、芝居を少しかじった方には「そんな事当たり前だろ」と思われてしまいがちなんですが…。
これがなんとも…実際目にする、観に行った舞台を含め、吹き替え、テレビドラマ、映画etcと、そのあたりが謎の台詞を口にしている俳優さんが意外にも多いのです。
「当たり前だろ」そう言っているにもかかわらず、実際はそんな台詞を口にしてしまうのは何故でしょう。
きっとそれは、具体的でないから。そう今のところは考えています。
ようは「なんとなくそう言いたくなったから」という漠然とした動機で言葉を発しているからなんだと。

誤解の無いように書きますが、劇団員がそう答えたというわけではありません。
今までの様々な芝居の稽古や、生徒、すでに仕事をしている俳優さん相手のレッスンにおいて「その台詞はどういうつもりで言ってますか?」この様な質問をしたところ、その台詞の文面そのままの答えが返ってくる事が今までにありました。
この状態こそが、具体性のない漠然とした動機で台詞を発している状態なんです。

というのも、普段私達が言葉を発する時は無意識か意識してかは置いといて、必ずそこには目的が存在しているんです。なければそもそも何も語らず黙っていますからね。
ようは言葉を発するというのは行動(行為)であって、例えばテレビを見ようと思いリモコンに手をのばす、という事と同じ事なんです。
ですから台詞においても「○○しようと思い○○と言った」という具体的な動機が必ずあるのです。
まぁ、実際はさらにそこへ「なぜ○○しようと思ったのか」等の前後のシーンやストーリー、その言葉をかける相手役との関係性からなる、その役のシチュエーションや背景が絡んできますが…。

とにかく
その台詞を口にする意図は目的は何なのか、そもそもこれを理解しない事には、順序として台詞を口にする事すら出来ないはずなのです。

哀しい心情だから、喜ばしい心情だから…。
といった大まかなところから、言葉は生まれません。
哀しい心情だから、しかし立場を考えそれを悟られまいとして○○と言った等の思考や意思から言葉は生まれます。

よく芝居畑で耳にする「雰囲気芝居」
もし稽古中や観劇に訪れたお客さんにこう言われ、でも実際はどうしたら改善出来るか分からないという若手俳優さん俳優を目指している方は、是非一度考えてみて下さい。
「なぜ自分は、自分の役は、この台詞を言うのだろうか?」

最初はまるで霧の中、何を手がかりにしていいのかと感じる事もあるかもしれません。
でもそれは、必ず本の中にあるはずです。
心を大事にするのなら、役の思考も大事にしてあげて下さい。


…なんだかまた芝居性発作が出たな…お酒も飲んでいないのに…。
とりあえずは…よし…書くか!
って空が明るい…うん、寝よう。

ということで。
いつも通りなんのこっちゃ分からない感じですが…。
現在、書いてます。
今回も面白い作品にしますので、是非是非今年の東京トライアングル秋公演もよろしくお願い致します。

それでは!
お休みなさい〜!

小林英樹