画素数戦争再勃発 キャノン の反撃
ブログ更新が空いてしまい、少し前の話になりますが、CP+に行ってきました。
去年のCP+についてのブログで、キャノンが最も力を入れていたデジタルカメラセンサーの
画素数戦争で、ニコンのほうがキャノンの画素数よりも多い機種を投入したことを書きました。
さすがに、今年はキャノンは黙っていなかったようです。
キャノンは世界最高画素数のデジタル一眼レフカメラEOS 5Ds/EOS 5Ds Rを発表しました。
その画素数は5,060万画素
そして、EOS 5Ds Rは、キャノンでは、初のローパスフィルタレスのモデルです。
これは、ライバルニコンのD810Eの画素数3,635万画素を大きく上回る画素数です。
したがって、この製品はどうしてもニコンには負けたくないというキャノン経営陣の意地の製品なのだと考えています。
そして、今年、特に特徴的だったのは、キャノンのブースです。
写真を見ての通り、
キャノンとニコンはブースが隣り合わせなのは、例年のことなのですが、
そのステージは、過去は、お互いに見えないように設置されていました。
しかし、今年は、なんとキャノンブースのステージがニコン側に向かって作られていました。
明らかに、ニコンブースのステージでニコンのプレゼンテーションショーを
見ている人達に見えるようにキャノンのステージがニコンの方向をに向けて作られていました。
市場競争戦略の点から、
王者キャノンが、チャレンジャーニコンの攻撃に対して反撃を仕掛けているというのが、
あからさまに読み取れる、非常に興味深いショーだったのではないかと思います。
さて、デジタル一眼レフカメラ市場自体は、製品がマーケットに一巡してしまった感があり、
ビジネスとしては、すでにそれほど収益が成長するマーケットではなくなってしまったようですが、
このキャノン対ニコンの戦い、そして、ミラーレスで、新たなマーケットを築いたオリンパスやソニー、
コアである写真の画質で優位に立とうとする富士フィルムといった、
デジタル一眼レフカメラ市場での競争戦略には、今後とも注目してゆきたいと考えています。