今週の概況
ドイツをはじめとした、欧州株安で、世界中株価が低迷しています。
特に、ドイツは、ロシアとの関係が悪化すると、
ウクライナを経由する、天然ガスの輸入が、ままならず、
ドイツが、ロシアに対して経済制裁をするという行為は、自分で自分の首を絞める行為とも言えます。
① ドイツをはじめとする欧州株価の大幅下落
② 欧州株安をきっかけとした、米国のQE3終了調整の開始
③ 世界株安を受けた、日本株の大幅調整下落
米国株価インデックス
米国の好調な経済指標や企業決算発表に合わせて、
QE3終了の調整下落はないのではないかと思われる場面もありましたが、
欧州株安がきっかけとなり、調整下落が進んでいます。
今後は、QE1、QE2終了時のような、大幅下落も視野に入れておく必要があるのではないでしょうか。
過去のQE終了時の経験則から、高値から15%程度の調整下落があるとすると、
S&P500で、1,700ドル
ダウ平均で、14,600ドル
くらいまでの、下落は、想定しておくべきでしょう。
日経平均
日経平均も、世界的な株安に合わせて、調整を続けています。
今朝方のCME終値は、15,030円と、
ついに、日足の一目均衡表の雲の下限15,250円を割ってきました。
なお、15,250円は、日足の上昇トレンドラインの下限でもあり、
この2つのサポートラインを割ってきたということは、さらなる下げの加速が想定されます。
日経平均は、外部環境の悪化によっては、最安で、
今年の最安値である、13,850円を目指す展開までは、想定しておきたいと考えています。
今年の1月末から2月初めの急落時は、
急落終盤の5営業日で、約1,100円ほど下げましたので、来週1週間は、下げ加速に要注意でしょう。
オプション S&P500VIXと日経平均VI
株価の下落のさらなる加速が想定されると、当然ボラテリティーも跳ねあがることが想定されます。
VIXは、現在21%付近と、比較的通常の状態ですが、株価の下落状況によっては、
もう少し上昇する可能性があるのではないでしょうか。
過去のQE1、QE2終了時のVIX最大値は、約40%でしたから、
このあたりが、上限の目安となるかもしれません。
日経平均VIも、現在21%付近で、きわめて、通常の状態です。
しかし、さらなる株価の下落が加速すれば、
今年の2月初めの下落時についけた、33%程度までの、急激な跳ね上がりは、
見込んでおく必要があると考えています。
オプションで、ボラ買い(ベガロング)のポジションを仕掛けておけばよかったですね。
来週火曜日からでは、ちょっと遅いかもしれませんが。。。
通貨
ドル独歩高です。
ドル円は、若干の下げにとどまっていますが、
これ以外のクロス円通貨は、大幅な下落に転じています。
ユーロやフランなどの欧州通貨は、欧州景気悪化を受け下落継続中ですが、
リスク通貨である、豪州の豪ドルや、NZドルも下落傾向が強くなってきました。
ランドなどの新興国通貨は、まだ、高値圏にありますが、
世界中で株価の調整下落が加速すれば、大幅下落を想定する必要があるのではないでしょうか。
P.S.
やっとNISA枠が使いきれそうです。