渋谷キャットストリート南ウィングにて (キャットストリート北ウィングは裏原宿)
マーケット状況
先週ブログで指摘した通り、世界的に株価が調整下落を継続しています。
アナリストのコメントを見ると、
① 米国QE3終了時の調整下落
② 欧州や日本をはじめとする世界景気の悪化懸念
③ エボラ熱に対する不安
④ 特に下落する理由がないので、下落の原因がわからない
⑤ 大口のファンドの決算期による決済売り
などの声が聞かれます。
しかし、
個人的には、これまで、ただ単に高値が行き過ぎていたため、上述の不安材料をきっかけとして、
「お約束」として、売り調整が出ているに過ぎないのではないかと考えています。
たとえば、米国は史上最高値圏でしたよね。
また、日経平均も、特に好材料もなく、円安につられて、上がっていた感じがありました。
そこで、今回は最大でも、過去のQE終了時の、
15%くらいの調整下落で、終わるのではないかと思っていました。
現在、最大落差で、ダウで約9%、S&P500で約10%の下げとなっております。
ところが、今回は、状況を見ると、米株インデックスは15%下げないのかもしれません。
というのも、
① 米ダウは、15日、16日の大幅下げ後、大量の買いが入り、日足チャートで下ひげが出ている。
② 本日も、現在、ミシガン消費者信頼感指数が良かったことを受け夜間で大幅上昇している。
③ 米国小型株ラッセル2000が、すでに上昇に転じ始めていること。
④ 17日クーレECB専務理事から欧州の景気が3Q-4Qで回復する見込みとの発言があったこと。
欧州経済は回復基調にある=クーレECB専務理事 by ロイター
⑤ QE3が終わるといっても、すでに米国債購入額の削減は最終段階まで達成されていること。
などなど
まだまだ、下落に対して予断は許せない状況であると考えていますが、
このあたりの底値で落ち着けば、年末には、上昇に転じるのではないかと考えています。
日経平均
現在、木曜日の夜間相場での、14,370円が最安値で、その後乱高下中です。
米国をはじめとする世界の株価が底づけば、このあたりで、乱高下しながら、値固めをして、
その後、上昇に転じるのかもしれません。
すると、かろうじて、5月20日の底値13,825円を切り上げ、
日足チャートで上昇トレンドが維持できる格好にはなります。
消費増税や、成長戦略の内容といった点で不安は残りますが、
金融緩和中であることや、ドル円も上昇トレンドが維持されていることを考えれば、
希望的観測ですが、日経平均も、上昇トレンドを維持するのではないでしょうか。
個人的には、サプライズ成長戦略の発表で、大幅上昇転換を期待しております。
オプション S&P500 VIX指数 日経平均VI指数
今回のQE3終了が段階的に終了しているため、株価もここまでの下げにとどまると想定すると、
VIXと日経平均VIも、そろそろ上限付近であると考えてもよいのかもしれません。
VIX 約30.0まで上昇(15日水曜日) 直近の安値約12.0
日経平均VI 約30.0まで上昇(17日金曜日) 直近の安値約15.0
今回は、VIX、VIともにボラテリティーが歴史的に低下していたところから、
30.0付近にまで上昇していますので、落差からいったら、2倍以上で、
それなりに上昇しているといえるのかもしれません。
なお、本日の、米国市場のVIX指数は、大幅低下しているようで、21.0付近で開始しています。
さて、今後の展開はいかに?