概況
日経平均は、水曜日、木曜日と大幅下落しました。
さすがに、今のマクロ経済状態で、円安ドル高だけで、16000円台は、
ちょっと無理があるのではないかと考えていたので、ああ、やっぱりそうかという感じです。
先週金曜日は、米国で雇用統計の発表がありました。
雇用統計の結果は、良い結果でしたので、米国S&P500、ドルともに上昇し、
夜間相場で日経平均も、大幅にリバウンドが入りました。
だいたい、日経平均は、半値戻しくらいの戻りが入ってCMEを引けたようです。
日経平均VI
水曜日夜間から木曜日の大幅下落で、日経平均VIは、19%程度まで上昇しました。
つまり、
VIは、それほど大きく跳ねあがっておらず、
日経平均が大幅な下落だった割には、オプション市場では、それほど大きな取引がなかったようです。
考えられる理由は、
① 今回の大幅上昇が、あきらかに不自然だったので、これくらいの下げは想定内であった。
② 下がったらすぐに、買い支えオペレーションが入るのではないか。
③ マクロ統計悪化と、日銀の緩和による、円安トレンドがサポートになるのではないか。
といった、思惑があったからではないかと考えています。
したがって、
現状では、オプション関連で、ボラテリティーを買うポジション(ベガロング)は、
取りにくいのが実態だと思います。
特に、水曜日夜間から、木曜日の日中取引での下げが大きかったようですが、
この部分の下げトレンドは、明らかに、直線的に売られており、
コンピュータによるプログラム売買による、しかけ売りであった可能性が高いと考えています。
もちろん、裏側には、夜間の米株の大幅調整下落があったわけですが、
実態は、仕手株の取引と同様に、あらかじめ吊り上げて買い上がっておき、
プログラム取引によって、大きく売却されたのではないかと考えています。
今後の展開
現在日経平均は、大幅下落後、リバウンドが入った状態になっております。
① このまま上げトレンドに戻すのか?
② それとも、リバンウンドから下げトレンドを継続するのか?
③ 様子見で、レンジとなるのか?
は、非常に難しいところだと思います。
しかし、
そろそろ、日経平均にしろ、米国株にしろ、一度調整下落して、NISA枠を使わせてほしいというのが、
希望的観測です。