左肘痛を訴えている阪神ドラフト1位・岩貞祐太投手(22=横浜商大)が長期離脱する可能性が出てきた。19日の楽天との練習試合(宜野座)の9回に登板し、1イニング4失点を喫して以降、通常練習でもプルペンでの投球練習はおろか、キャッチボールすら控える日々が続いている。
【写真】ブルペンで力強い投球を見せていた岩貞だったが…
球団関係者によると、19日の試合前にも左肘の状態が思わしくない旨を話していたという。左ヒジの遊離軟骨と靱帯(じんたい)損傷を併発しているリスクもあるといい、全力投球再開までのメドは一切立っていない状態だ。
「疲労をしっかり取りたい。このキャンプでは1年間やっていく上で、たくさん勉強することができました」
この日、プロ初のキャンプを打ち上げた左腕は、安芸→沖縄と渡った1カ月を淡々と振り返った。実戦登板は15日紅白戦で1イニング、19日楽天戦で1イニングの計2イニングのみ。1月の新人合同自主トレ中に体調不良を患って出遅れたとはいえ、大卒の即戦力左腕としては寂しい数字が残ってしまった。
山口投手コーチは、ノースロー調整が続いている金の卵について「下半身強化を行っている」と説明するにとどめていた。だが、本当に「下半身強化」が目的としても、何日も別メニューをこなすことは考えにくい。「能見2世」として期待を背負う22歳に、またしても試練が訪れた。
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