【男の価値】
■ 東京深夜舞台 ■
■ 寺井文孝 ■
今日
結婚式の案内状が届いた。
差出人には僕の元彼女だった。
彼女は
ブラジル出身のサンバガール♪
まあ
元気はあるわ、声はデカイわ、気は強いわ。
ロックな彼女だった。
20代の時に、僕はレストランのシェフとして働いていた。
スタッフは80%外国人で、そこでマネージャーをしていたのが彼女だった。
僕らは仲良く働いていた。
ある時、僕は住む場所がなくなって彼女の住む木造のボロボロアパートに引っ越すことになった。
彼女の家にいると色んな人達が出入りしてくる。
夜中にスーツケース持った怪しいおじさんとか…
勿論、ここでは到底書けないことばかり…
パンクな生活だった。
僕は何故か彼女と気があった。
楽しませたい！
この一心だったな。
シェフの先輩がベンツS600をローンで買ってウキウキしていた時があった。
僕はたまに洗車を頼まれていた。
ある日、無断で車を借りた。
彼女とドライブがしたかった。
左ハンドルだから運転しずらかった。
車の天井に窓があって、彼女は体半分だしてハシャイでいた
朝日の太陽が僕らを照りつけていた。
最高にうまかった
空の空気が…
僕らは一瞬だけど現実の世界から飛び出すことができた。
だけどね、
首都高の箱崎インターあたりで…
スピード違反で警察に御用になった。
そして先輩から鉄拳をくらった。
レストランのオーナーは日本人だったけどハンパないアルコール中毒だった
営業中に怒鳴るなんかあたりまえ、ひどい時はお客さんが観ていた薄型テレビを椅子でぶっこわしちゃった…
イッちゃってます。
僕らで、お店出入り禁止の紙を渡したこともあったな
オーナーは僕の彼女をすごく気にいっていた。
嫌がる彼女にちょっかいを出しはじめた。
僕は彼女を守ったけど、レストランから去ることになった。
恋をするのは命懸けなんです。
恋ができる男は血が熱いんです。
そんな 彼女と別れて早数年、いきなり届いた結婚式の案内状。
お相手はオーストラリア人。
僕は結婚式に行くことを決めた。
好きだったからこそ、もっと幸せになってほしいのは
あたりまえだ。
ところが、行くと決めたのはいいんだけど
式場の場所がね
問題で、
ブラジルって書いてある…
半歩譲って、北海道とか沖縄なら行けるがブラジルはさすがに無理だ。
男の価値はどれだけ面白い人間と出逢えるかで決まるといのが僕の理念というか…
そんなのはいいか。
って
今
朝の7時半。
さあ 今日も1日始まれ～!
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◎ 舞台情報更新！ NEW！
東京深夜舞台第6回公演 「東京想い出銀行」
■日程 2010年1月30日(土)
■時間 14：00 / 17:00 / 20:00 (※いずれも開場は開演の30分前)
■料金 前売 \4,000 / 当日 \4,500 （1drink込）
全席自由 ※整理番号付 （各回200名締切）
●チケット
各プレイガイドにて好評発売中！！NEW！
■受付期間 11月24日（火）～29日（日）18：00
■チケットぴあ （Ｐコード） 400-057 （TEL）0570-02-9999
■ローソンチケット （Ｌコード） 32298 （TEL）0570-084-003
■CNプレイガイド （TEL） 0570-08-9999
■SOGO TOKYO
■イープラス
＜出演＞
高山猛久 / 増田修一朗 / 西沢仁太 /
渡邉紘平 / 寺井文孝 / 一雫ライオン （以上 東京深夜舞台）
＜ゲスト＞
＜脚本・演出＞ 一雫ライオン
＜ﾃｸﾆｶﾙﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰ＞ 柳川薫平
＜制作＞ トライベッカ / アイロックスジャパン