6/ブログ写真付き小説 【 東京空区 】 第6話 | 東京深夜舞台オフィシャルブログbyアメブロ

6/ブログ写真付き小説 【 東京空区 】 第6話

◆出演◆ 高山猛久 / 増田修一朗 / 西沢仁太 / 若林謙 (以上 東京深夜舞台)

◆脚本◆ 増田修一朗 ※第1話からまとめて見る→こちら!!




『 一也…… この後バイト何時から?』



IMG_1771small



『 今日ははいってないよ。 佑二は?』




IMG_1779small



『 俺は後ちょっとしたら行くよ。』



『 そっか……。 俺、暇になっちゃうな。』



『 俺らは基本的には暇だろ。』


『 佑二より俺の方が暇だな……。

佑二はこの前まで彼女いたじゃん。

俺いたことねーもん…。』




IMG_1786small


『 アイツの話はするな……。

思い出したくもない。』



僕らはこのファミリーレストランで

たわいもない会話をするのが習慣になっている。



二人ともバイトは大体週5-6回で、

お互いの生活は何の刺激も無く、

日々の生活の大半をバイトという、

半分暇つぶしのような事に時間を費やしている。



『 ほんじゃあ、俺バイト行ってくるわ。

俺のドリンクバーも払っといて。

じゃあな… 』



『 おいおい、ちょっとまたかよ。

この間も俺がお前の分も払っただろ?

今日はお前が払って行けよなーーー!!』




IMG_1789small



『 おいおい、

何だ頭がおかしくなったのかい!?一也君!?


昨日、君の自転車修理してくれたのは誰だっけ!?


ありがとうがまだないな~~。』



IMG_1773small


『 分かったよー。』



『 じゃあ、行ってくんな。』



IMG_1778small



『 はいよ。』




IMG_1781small




バイトに向かって歩いていると…………!!


・・・to be continued


* * * * * * * * * *


【 東京深夜舞台 新企画 !!】 -第7回-

出演 : 高山猛久 / 増田修一朗 / 西沢仁太 / 若林謙 (以上 東京深夜舞台 )


企画・監督 : 柳川 薫平



第7回







※第1回からご覧になる方 → コチラ!!


東京深夜舞台より本日のコメント


9月20日 明け方4時56分。

深夜舞台の映像監督を務める若き天才、柳川監督の編集所の帰り道。

車内。

運転席に若林。

助手席に高山。


近日公開の短編映画の音撮りを終え、疲れが見える2人。

 

高山 『・・・・断食するんすか?』

若林 『・・・・うん。』

高山 『・・・何でですか?』

若林 『・・・太ったんだよ。』

高山 『・・・太りましたよね。』

若林 『・・・知ってたのか?』

高山 『知ってましたよ。』

若林 『いつから?』

高山 『だいぶ前から。』

若林 『・・・・言えよ・・・。』

高山 『言いましたよ。』

若林 『・・・・・そうか。』


重苦しい空気の車内。沈黙。


高山 『・・・・本気すか?』

若林 『・・・・・。』

高山 『本気で腹、引き締めたいですか?』

若林 『・・・・俺・・・・』

高山 『・・・・・。』

若林 『渡辺徹みたいになりたくない・・・・』

高山 『・・・・・。』

若林 『ある日突然デブキャラになんかなりたくない!!』

高山 『・・・・・。』

若林 『彦まろにも!!内山くんにもなりたくない!!石塚さんみたく【まいう~】

    とか俺言えない!!俺言えない!!』

高山 『・・・止めやがれ』

若林 『俺!!俺――!!』

高山 『車を止めて降りやがれ!!』


川越街道。

車を止め、降り立つ2人。

その脇を走り抜けてゆく車たち。

不安げな若林を、野武士の様に強い視線で睨みつける高山。


若林 『・・・・何だよ・・・』

高山 『・・・Тシャツをめくって下さい。』

若林 『・・・・え?』

高山 『いいから。・・・早く。』

若林 『・・・・ここで?』

高山 『(頷く)・・・・。』

若林 『嫌だよ・・・恥ずか・・しい・・・』


高山の視線にたじろぐ若林。

若林の腹を睨みつける高山はまるで阿修羅の様。


若林『・・・・・・。』


ゆっくりとТシャツを捲り上げる若林。

あらわになる若林のお腹。

ゆっくりと近づき、その腹を右から左から、

時に後ろへと回りこみ、その肉を見て、触る高山。


高山 『(触りながら)・・・・・。』

若林 『・・・もう止めようよ・・・。』

高山 『・・・・・・・。』

若林 『・・トラックの運転手さんが笑ってるよ・・・。』

高山 『(触る)・・・・・。』

若林 『・・・高山ってば・・・』

高山 『ポニョか。』

若林 『・・・・えっ?』

高山 『・・・【腹の上のポニョ】か・・・』

若林 『・・・ポニョ?何言ってんだ、高山・・』

高山 『・・・高山っじゃない。』

若林 『・・・高山?』

高山 『高山じゃな――い!!』

若林 『!!』


あまりの大声に危うく、中央分離帯にぶつかりそうになるトラック。


運転手 『危ね~じゃねぇか!!』

若林 『すみません!!・・・・おい、高山どうしたって・・』

高山 『もう【高山】なんて気安く呼ばないでくれ。』

若林 『・・・・えっ?』

高山 『・・・・今日から俺を・・・』

若林 『・・・・。』

高山 『・・・【トレーナー】って呼んでくれ。』

若林 『!!!』

高山 『今日から俺は・・・あんたの【専属トレーナー】になる。』

若林 『たかや・・・ト・・トレーナー・・・。』

高山 『俺があんたのポニョを・・・・』

若林 『・・・・・・・。』

高山 『ケイン・コスギにしてやるよ。』

若林 『!!!』


明け方 午前5時18分 川越街道。

ここから高山トレーナーと若林の、

長く険しい、コスギへの道が始まった・・・・・。

続く。


・・・・って続くかい!!こんばんは、若林でした。

でも続きます多分にひひ


では、お墓参り行った人も行けなかった人も行かなかった方もご先祖を大切に!!