現代では、PCのに加え、スマホが普及し、更にゲーム機やiPod touchをwi-Fiで気軽に遊ぶことができ、食事中やトイレ、お風呂のときなども手放さない子供が増えている様です。
厚生労働省の10万人調査による推計によると「ネット依存が高い」とされた中高生は全国で8%(大人の約4倍)、51万8000人にものぼります。
以下の様な状態の中高生が8%の「ネット依存が高い」とされた症状。
- ネットをやめようと思ってもやめられない。
- やめるとイライラしたり、落ち込んだりする。
- 始めるとつい長時間になってしまう。
- ネットのためにリアルな大切な人間関係、学校や部活活動が台無しになったり、危なくなったりしたことがある。
- ネットにのめり込んでることを隠すために、大人にウソをつく。
- 不安や嫌な気持ちから逃げるためにネットを使う。
ネット依存はどのように改善させるべきか
軽い依存は、用もないのにネットにつなぐ、いつもスマホが手放せないといった程度です。
親子でネットに繋ぐ時間を決めたり、本人に記録を取らせネットのやりすぎを自覚させるなどでも改善もするでしょう。
重度の依存は、ネットのために学校を休んだり、ネット以外のことは全くやらなくなったりします。
外出もせず、運動もせず、満足に食事もせず、昼夜逆転となる子もいます。
この重度のネット依存の段階で無理にスマホを取り上げたり、ネットの接続を切ると、暴言や暴力が出ることもあり逆効果となる恐れがあります。
子供のネット依存の裏に、学校のクラスでの人間関係や発達障害など、他の環境的問題や本人の心の問題が潜んでいることもありますので、冷静に問題を見直し、親子間での信頼関係を築いていきましょう。
信頼関係が回復し始めると、かえって子供は理不尽なことを言ってくることもありますが、親は、頭ごなしに否定せず、やたらと反論せず、受け止めましょう。(暴力は受け止めてはいけません。)
次第に、子供も変化が生まれ、ネット依存状態であることの自覚が生まれ、ネットのために失ったことを自覚し始めるでしょう。
そして、新たな希望を発見し、医師や教師、スクールカウンセラー、そして家族らの支援者と共に解決の道を歩み始めます。
ここまでくれば、ネット接続の時間制限なども、今度は効果がでることもあるでしょう。
ネット依存の改善方法は、何より「本人の自覚」が大切なのかもしれませんね。
本人に自覚させるために、親達は苦悩するかもしれませんが、ゆっくりと改善の道を歩んでいきましょう。
そして、ネットの世界だけでなく、現実的な世界での目標や希望を持たせることが、とても大切になっていくでしょう。
中高生の子供だけでなく、「ネット依存」にならぬよう、大人の私達も注意していきましょう。