こういう勝ち方が出来るのが今シーズンのホークスの強さではないか。
柳田→山川→近藤、毎試合このクリンアップが期待通りに機能してくれる、この流れが昨年までのここ一番での凡退を繰り返していた姿と大きく変わった点だ。
近藤ひとりだった昨シーズンに山川が加わった事で何倍もの化学反応が起きる。
非難を浴びながらも山川を獲得しただけでこれほど打線が強力に機能するとは思わなかった。
今日のゲームはもう少し簡単に勝負がつくと踏んでいた。
立ち上がりの渡辺の姿を見てますます確心したのだが、一向に得点が出来ない。
1回から6回まで先頭打者が4回四球を貰ったし、あとの2回も一死から四球と安打で出塁をしたが後が続かない。
結局渡辺を打ちあぐんで、連続四球からノーヒットで貰った1点だけだったのは大誤算になった。
6回 97球 3安打 7四死球 1K 失点1
一方ホークス先発の大津も文句なしの好内容の投球を見せてくれた。
6回 87球 2安打 1四球 5K 失点2
内容的には圧倒的に大津が勝っていたが、2回の若林に放り込まれた一発で敗戦投手になるところだった。
「たった1球が命取りに」、よく聞く台詞だが、制球も良く多彩な変化球を持つ大津が簡単に初球ストレートで真ん中に投げたのを弾かれた。
ここでも何回も書いたが、ホークスバッテリーは初球を放り込まれる場面が多く見られる。
今シーズンは倉野コーチからゾーンで勝負と言われているせいもあるが、入り球は今後も注意が必要だ。
今日は海野が最後までマスクを被ったが、配球は上手かったが、やはり課題は打撃という事がはっきりしたが、現状では8番は送りバントさえしっかり決めてくれればそれ以上の要求はしないでも良いのは有り難い。
今日は8回、先頭の柳田が出たことで、ファン全員が山川、近藤の逆転の一発を頭に描いたことに違いない。
それを見事に実現してくれるのが今のクリンアップ三人である。
山川が倒れて残るは近藤、ここでファン全員のシナリオを見せてくれた。
ハム時代は敵ながらこういう一発は余り見られず、どちらかというとチャンスメイクの打者のイメージで見ていたが、ホークスに来てからは好打者に加えて長距離砲の雰囲気をも俄然出し始めた。
今シーズンなど柳田と逆の内容になっているかの成績である。
大津も助かったが、今日は危なかった長谷川にまた白星がついた。
この位置で早くも3勝は本当にラッキーボーイである。
オスナも少しづつ良くなってきている。
157kmという今シーズン最速が出たが、まだ打球が弾き返されている。
バットを折るような打球になるまではもう少しかかりそうだ。
明日は武内相手に大関、苦しい展開になりそうだが、ライオンズ打線は12球団最低の貧打線、今日のように2点で我慢できれば可能性は残っている。