隅田が相手だっただけに、思わぬ大差の快勝は快感しかない。

 

これを実現できたのは、打撃では文句なく山川のグランドスラム二発である。

今まで飯島、二岡の二人しか残していない希少な記録である。

飯島の記録などなんと73年前だという。

 

 

 

それにしても今日の山川の打席は驚くほど走者が溜まっていた。

お膳立ての立役者は、5安打2盗塁と大爆発の周東と今日はボールをよく見た柳田の二人だ。

 

 3回 周東ヒット 

    一死1,2塁 → 中飛

 5回 周東ヒット 柳田四球

    無死満塁 → 三振

 6回 周東ヒット 柳田四球 

    一死満塁 → 2号

 8回 周東ヒット 柳田四球

    無死満塁 → 3号

 

周東はここに来て急激に打撃が上昇、柳田も今日はいつになく無茶振りを控えて四球を三つも選んだ。

 

 

不振での開幕だった一番打者、何でも無茶振りを辞められなかった三番打者が今日のような姿を続けてくれたら打線が繋がること間違いない。

 

いつだったかダイエー時代に満塁本塁打が2本出たことを覚えているが、打者は別だったし、一本はランニングホームランだったので、珍しいものを見せて貰った。

 

この二発でわきまえないライオンズファンの口を封じに対しても留めになるように思う効果的な二連発になるかも知れない。

 

これをきっかけに、チャンスでの不甲斐ない結果で溜まったストレスが吹っ切れてほしいものである。

 

こんな中で一層酷さが引き立つのが栗原である。

とうとう打率も0.100を切ってしまった。

明るい栗原が、見ていても痛々しい姿に映るのはファンとしても辛い。

振り遅れが目立ちミートが全くずれてしまっているので、ベンチも何か打開策を考えてやって貰いたい。

 

 

 

先発のモイネロもやっと攻撃陣の余りある援護で悠々のマウンドだった。

 8回、3安打・1四球・7K 0失点

 

開幕時不安いっぱいの先発陣であったが、蓋を開けてみると有原、東浜、モイネロと三人の投手の安定度が際立っている。

 

一時期、恥を忍んでもバウアーを獲得せねばとさえ感じたが、今のモイネロならバウアー以上の結果を残しそうである。

まだ28歳、一年10億の年俸を4年という長期に結んだが、故障でもない限り当分はホークスの大黒柱として活躍してくれると確信している。

 

明日はスチュワートと思っていたが、球威より安定度を優先して大津になった。

難敵二人を倒したので、ここまで来たら欲を出してスイープだ。

相手も今季は出遅れていた高橋だし可能性は十分ある様に思っている。

 

今日をきっかけで果たして明日の打撃陣がどう言う結果を出してくれるのか、この点が一番の焦点である。