初めて投打が噛み合っての快勝である。

一時期には難敵であった美馬もやはり年齢的なものか、今日だけなのかは分からないが往年のキレは衰えて見える。

 

打では山川、近藤が打ち、投げてはソロ被弾による1失点のみという、開幕から描いてきた2024シーズンの内容に近いものであった。

 

特筆は4人の投手陣であろう。

 

 

大津は果たして先発でどの程度通用するかのお試し登板でもあったが、立ち上がりにいきなりの被弾にもかかわらず、打たれながらも単発に押さえることが出来、その後は無失点に封じた。

 6回 108球 8安打 0四球 5K 失点1

は初先発としては上々の出来である。

 

特に制球は抜群で、ほとんどの打者に対してストライク先行で追い込んでいた。

不安なところと言えば、ファウルで粘られたことで球数がやや多すぎる。

空振りを取るタイプでもないので、早めに打ち取れる球に磨きを掛ける工夫がいるかも知れない。

もう少し強い打線のチーム相手では失点はもう少し増えていただろう。

 

 

圧巻だったのは最後の澤柳→杉山→岩井という新しい顔ぶれで完全に締めた内容であった。

  澤柳 8球  0安打  0四球

  杉山 13球 1安打  0四球 3K

  岩井 9球  0安打  0四球 1K

 

三人とも今や、押さえの必須条件になってきた150km以上を投げ、ほぼ完全に力で相手を押さえこんだ。

楽な展開の中でのマウンドでも、あり割引は必要だが、昨日の津森や又吉より安定感を感じた。

 

 

 

 

特に澤柳はキレもあり、クローザーの前には適性がありそうに見え、松本→オスナの前の藤井、津森に割って入れる可能性を感じた。

 

岩井も似たタイプに見えるが、この人には大津のようにいずれは先発陣に顔を並べて貰いたいと思っている。

 

打線は今宮が好調維持、周東がやや持ち直しつつあるが、やはり栗原、牧原はどん底である。

今日のファームで好調野村大樹が2ランを含め4安打7打点という活躍、もう一人の勇の方も2ベース2本とシングルの3安打、牧原の代わりに上に上げておいてもいいのではと思うが、正木が上がってきた。

 

 

使う場所もないが、せいぜい代打か休養のために近藤、柳田を早めにベンチに入れたときくらいだろう。

 

ちなみにこのファームのゲーム、相手はハヤテで16-4の大勝であったが、先発の板東の不調が目立った。

 

 

初回から連打を食らいいきなりの3失点、球速も142kmがやっと、このひと月の登板では最悪の状況であった。

この人は先発の席に必ず入ってくると予想していたが、こんな出来では暫くは下での生活も仕方なさそうである。

 

幸いなことに不安だった先発陣が予想外の出来でもあり、この人が欠けてもやっていけそうな気配がするので、復調を待つしかない。

 

明日から仙台、マウンドが合わないという有原が回避、不安定だが石川が代って先発になったが、早川相手では分が悪い。

 

ここ2回の内容を見ると、少し回復してきてはいるが投げてみないと分からない投手、テンポの悪さや得意のカーブも抜けている状況がどこまで修正できているかが見所である。