昨日の人的補償の発表でのドタバタ劇については、何か腑に落ちないままの投稿になったが、あれ以降球団のコメントや斉藤和巳四軍監督のSNSはじめいろんな情報に眼を通したが、やはり実際に右往左往の動きも少し見えてきた。

 

 

実際にあった事実はこの先も封印されると思うが、いずれはどこかから漏れるだろうから、それまでは推測しか出来そうもない。

 

実際の提出リストは、フロントの一部を除いて、選手はもちろん、現場の首脳陣やマスコミも予測であり、これが分からない以上はどんなコメントも都合のいいものになるのも仕方がない。

 

ここからは全く個人的な推測であり、推理小説っぽっくなってしまうのでご了承願いたい。

 

まず朝一に日刊があのように断定的に書くからには、ルートは分からないが前夜に何らかの情報を掴んでいたと感じる。

 

となると年齢、年俸からまさか和田の指名はあるまいとの判断でプロテクトを外していたことが考えられる。

 

日刊ルートかどうかは分からないが、西日本テレビだって確信を持っての報道だったのではないか。

文春ほどではなくとも、二つともまともな報道会社であり、こんなデタラメな記事を根拠もなく発表するとは考えづらい。

 

早い時間の発表だったので、直後の反響が想像以上に大きく激しい反発にホークス側が慌てたのだろう。

実際書き込みもいくつも覗いたが、山川の時以上に読み切れないほど量も大きく、激しいフロントへの非難ばかりが満載で、擁護派はゼロであった。

山川の時にも20,30%は擁護の声があったのに・・・である。

 

多分球団事務所などは電話やメールが殺到していたと思われる。

 

ここで思わぬ騒ぎに焦ったホークスフロントがライオンズに連絡をとったことは事実として公表されている。

普通なら指名選手の確定を告げられたホークス球団も「ああそうですか」であとは選手に連絡するだけである。

 

それがこの段階に及んでそんなに慌てて連絡しあうこと自体あり得ない話であり、異常事態発生であったことがはっきりする。

 

和田以外にしてくれとも言えないし、結局弱みを握られたフロントも、本来プロテクトされていた中の選手をライオンズと協議して落とし所を渋々放出となってしまったのではないか。

いろんなプロテクト予想でも石川や武田は外すことはあっても甲斐野を外す予想は目にしなかった。

昨日書いたこの人がプロテクト外という疑問もこういう背景なら腑に落ちる。

 

甲斐野決定の発表が夕方にまで延びたのも、その間の両球団のやりとりで時間がかかったのも当然である。

王会長あたりが仲介で間に入ったかも知れないと想像もしている。

 

今後ホークスが報道二社に対して抗議でも起こせば単なるフライイングとなるのだが、それも出来ないはずだ。

逆に朝にこの報道がなければ午前中にライオンズから和田決定の報道がでてしまっており、騒ぎを抑えることも叶わなかったし、和田も受けざるを得なかっただろう。

 

もう一つ考えられるのは逆に和田投手が球団から話を聞いて「もうこの歳だしそれならこれを機会に引退します」という返事が返ってきて今回の騒動を引き起こした可能性も考えられる。

和田投手も、もし指名を公表後であったなら、本当に引退をせざるを得ない状況に追い込まれていただろう。

この場合ならライオンズも再考に応じざるを得ない状況になる。

 

ただ和田に引退宣言されているケースなら、ライオンズは残りのリストの中から再度選び直すだけであり、守られていないはずがない甲斐野は指名されるはずもないので、少し無理が生じてくる。

やはり騒動の大きさに驚いたホークスが取り消しを懇願、その代償で甲斐野を出さざるを得なかったという見方が合理的な気がする。

 

いずれの場合でも、朝一のこの二社の報道のおかげで、時間差でレジェンド和田の流出や引退が防げた訳で、むしろ感謝、感謝である。

 

甲斐野はフロントのリスト作成で和田をカバーしなかった判断ミスの結果でとんだとばっちりを被った犠牲者となったと見ている。

 

こんなことが許されるなら、FAの人的補償28名のプロテクトリストなど必要がなくなってしまう。

今回のように直接話し合いで一人を決定した方が余程すっきりするので、これを機会にこの制度のルールが動くかも知れない。

 

今回の責任は小久保監督はもちろん、「甲斐野の決定は苦渋の選択だったと」コメントしている、ただのスポークスマンの三笠GMでもなく、編成のボスで執行役員になった永井の大罪であるように感じる。

 

奇抜なドラフト選択や獲得外国人の悲惨な結果、おかしな解雇決定も統括部長でもあるこの人が最終決定者であり、ホークス衰退の張本人の一人なのだが、表に出ることがないのでなぜか余り叩かれることはない。

ここにメスが入れば本物なのだが・・・。

 

以上個人的な妄想も混じった見方を一方的に書かせて貰った。

いろんな違った見方も多いとは思うので、そこはお許し願いたい。

 

キャラクター的にも応援していた甲斐野が気の毒で仕方がない。

2年間頑張った後、FAで戻るときには4年10億くらいで迎えてほしいものである。