幕を間近にしているこの時期を迎えても、とうとう投打に亘って先発ローテもスタメンや打順も決まらなかった。

 

まず先発だが、表は大関→藤井→東浜はなんとか決めているが、裏は石川→和田までで

次の人が流動的だ。

今のところ、高橋礼と板東が候補なので、明日からのファームの結果如何で最終結論が出るという。

 

ただドラフトではないので、一ヶ月この顔ぶれで進んでいくこともあり得ず、一ヶ月もすれば半分くらいは入れ替わっているような気もする。

どの投手もバラツキが多く、好調な投手から選ぶしかないのが現状である。

 

その内有原やガンケル、武田なども出てくるに違いないので大きな心配はない。

後ろの三人は又吉→モイネロ→オスナで鉄板だろうから、何しろ6回までをQSで堪えてくれることがこの人達の責務となる。

 

頭数には不安がなくスタートできるだけでもこの何年かよりは安泰に見える。

課題の与四球もオープン戦だけを見れば12球団ベスト、和己コーチの方向には進んできている。

 

それに比べれば打線は不安が払拭出来なかったので心配は残る。

まず1番予定だった三森の不調とあわよくば4番候補だったホーキンスは大きく計画を狂わせる原因となった。

 

特に三森などは最終試験で三打席連続で三球三振、これでは二軍行きも当然である。

打席での立ち姿もスイングもバラバラであり、精神的に追い詰められているのが見ていても伝わってきた。

上林もそうだが、メンタルの修行が必要かも知れない。

 

今日は上のゲームがないので、週末の三軍の試合を見た。

相手は元ホークスの馬原監督が率いる火の国サマランダースだ。

 

ここで二人の投手が目についた。

一人は未だに一軍までが遠いスチュワートである。

 

 

先発イニングだけだったが、これまで見た中では最高の球が投げられた。

変化球もストレートもほとんどがストライク、わずか23球、5Kは三軍とはいえ見事な内容で

忘れかけていた存在から注目選手になった。

 

この投手は一にも二にも制球が最大の課題、昨年のファームでも与四死球率が7.4個では、笠谷の5.1個を大きく上回る。

それがこの仕上がりであり、いよいよ尻に火が付いていれば良いのだが・・・。

少しフォローしてみたい気になった。

 

もう一人はドラワン風間球打である。

入団以降じっくり育成され、ロッテの佐々木の様な姿を期待していたが、とても無理そうな投球で、佐々木どころか吉住のあとを追いそうな匂いがしてきた。

 

 

この人も制球に課題があり、前回も見るも無惨な降板をしたが、今回も1点ビハインドされた8回に登場した。

球速は147,8kmのストレートを多く投げたが、ストライクが入らないという以前の投球で捕手が取れないような大暴投を繰り返し、ワンアウトを取っただけでなんと4四球、押し出しでマウンドを降りた。

 

首に森に張り合うようなチェーンをぶら下げ、スキャンダルからスタートした所からも、大谷のように人格は勿論、野球選手として大成する様には感じない。

高校時代の快投からは期待も大きかったが、今では吉住をどれだけ上回れるかになってしまった。

 

 

明日からのファームのカープ戦では、投手と共に、WBCでは打席が少なかった二人も顔を並べると思われるので、柳田を含め打者の姿と打順には注目したい。