二人の前田のうち、一足早く純の方が初勝利を飾った。

防御率は2.00を切る二人だが、ファームの実戦ではそれほど注目はしていなかった。

おそらく身長の割に球速が141、2kmしか出ないのでその印象が大きいように映っていたが、緩急を上手く使った投球が出来るのが良く分かった。

 

6回被安打は3、無四球というのも目を惹く。

CSもそうだが来シーズンの先発要員として、これをきっかけに成長して貰いたい。

 

フォーシーム、チェンジアップ、カーブの三つを上手く使いこなしていた。

投げ下ろす角度もあり、多少変則フォーム的なのも打者のタイミングを外すのには

効いているように見える。

変化の幅も非常に大きいのが目立った。

 

ポストシーズンにベンチ入りしているかどうかは微妙だが、東浜などに比べればこちらが合格である。

大山は二死から四球→四球→2ベースで失格が確定した。

 

和田は今日のような場面では貴重なベテランであり、ワンポイントでの出番があり、

ベンチ入りは確実に思える。

 

尾形は今日も155km連発で3Kで締めた。

オスナを外す事は出来ないだろうが、今ではこの人の方が安心感がある。

 

打者ではJ・ダウンズが今日は初ホームラン、今までも惜しくもファウルになっていたレフト側だが今日はスタンドに行った。

そのあとの安打も含めて本当にミートが上手く、変化球への対応も上手く、久しぶりの外国人好打者をゲットしたものだ。

 

初めはお試し起用と感じていたが、監督も今日の打撃を見るといきなり先発がありそうだ。打順は分からないが、周東が軽い故障でもあり、むしろこちらの方が良いのかも知れない。

相手もデータもない現在、ポストシーズンの隠し球になりそうである。

 

ところで、突然の報告ですが、2024シーズンの試合結果についての記事はこれが最後になります。

 

状況を内容的にはおかしな表現もありますが、ここは敢えていつも書いているプロ野球記事風に書きます。

 

”シーズン当初から関節に違和感があり、何とか無理をして出場はしていたが、ここへ来て限界に達した。

優勝も確定した今、ポストシーズンは残ってはいるのだが、今の状況では無理であり、復帰してくる選手も出てくるので思い切ってTM手術に踏み切ることにした。

 

術後の経過もあるが、数日後にはリハビリ組に参加して、CSや日シリも気にしながらも、しばらくはここで回復を目指すことになる。

 

もちろん10月の戦いも全試合観戦はするが、投稿の手段がなくなってしまう。

再開時にはシーズンも終わっており、あとはトレード、現ドラ、ドラフト、来年度の契約更改などで注目するものがあった際には毎年のようにスポットで記事にするつもりでる。”

 

以上のような状況なので申し訳ありませんが、その際には引き続きよろしくお願いします。

 

 

勝敗には拘らない、CSに向けての選別の消化試合とはいえ、二試合連続で最終回の逆転サヨナラという内容は安閑と見過ごすわけにはいかないだろう。

 

特に今日の岩井はあわよくば終盤に使えるかも知れないという期待を持って送り出したはずだ。

前回はわずか一人を抑えただけで初勝利が転がり込んできたが、今日は見事に大混乱、死球と3安打、一発まで喰らって撃沈だ。

ストレートが主軸の投手だが、今日は海野が構えた所にはほとんど行っていなかったし、すべて高め、前に登板した津森のデビュー時のイメージと重なった。

 

これであと5試合だがもう最終回の起用からは脱落だろう。

 

今日のお試しで確定したと思われるのが打者では緒方は脱落確定、逆にダウンズはベンチ入り確定だ。

球へのコンタクトが上手く、タイミングさえ合えばスタンドまで届く打球が打てる。

今日の走塁を見ると足も使える。

サウスポー登板の時には牧原に代わってセカンドの起用がありそうだ。

投手ではもはやオスナのクローザーとしての起用はほぼ消滅したが、先発した東浜も今日でアウト確定だ。

先日のファームでさえいきなり打たれて2失点、今シーズンは終了した。

 

もちろん木村光もまさしくお試し起用だったが即落第確定、今日が最後になったと感じる。

 

津森も残り試合でもう一度試されるだろうが、信頼感は大きくない投球だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤の拙攻も敗因ではあるが、最大の敗因は小久保監督の采配でもある。

 

ここへ来て勝ち負けは関係もないし、ポストシーズンに向けた調整とかお試し起用という事はみんな分かっていることであり、イレギュラーな起用や作戦もあってもおかしくはない。

9回のオスナを見たかったのだろう。

 

ただ今日の先発は有原、最多勝が掛かった大事なゲームである。

首位打者がかかった打者は打率を落とさぬよう、打席に送らない場面も多く見られるこの時期である。

個人の記録など関係ないというタイプでも無さそうには見える。

 

有原は投手では打者の近藤と競うMVP候補の一人である。

ましてや1点差、白星を求めるなら、まだゲームもあるし、危険なオスナは避けるのが配慮というものだ。

野村の3ベースで無失点ゲームを逸したのはなんともないが、ここは違う。

 

ヘルナンデスはいないが杉山、尾形、岩井・・・いくらでもいる。

結果論でなくエースの最多勝を監督が消滅させたように感じる。

 

ゲーム後どんな謝罪のコメントを吐くのか楽しみだ。

 

 

 

試合終了後にリーグ優勝の表彰があった。

やはり大ファンの前でのグランド一周は久しぶりに感動的であった。

 

今日からのゲームは3週先に控えたCSに向けての調整と選手の選別のための調子確認のためのである。

 

好投のスチュワートを5回での降板や無安打進行など眼中に無いだろうし、見ているこちらにもそんな興奮も湧かないまま終了した。

がむしゃらに戦うのはもはや楽天とロッテだけである。

 

今日のゲームの注目点も初めから、和田のリリーフのお試しと、一軍初見参のジョーンズの一軍での姿であった。

球速こそ146kmと好調時の数字が出ていたが、制球が今ひとつ、空振りが取れずに1イニングに19球も掛かってしまった。

もう少しキレが欲しいところもあったが、本番でも長谷川くらいの内容は出せる状態には見え、経験からも中盤の左投手で出番は多くありそうだ。

 

先発スチュワートも今日はまずまずの内容、大荒れが無くなってきており、先発第三の候補には堅そうだ。

それに杉山もさらに調子を上げているのが特に眼を惹いた。

オスナがまだまだなので、尾形とともに最終盤には使えそうな気がする。

 

山川は相変わらず今日のように一発もあれば上手くシングルを打てるようになり、今の状態を維持したい。

今日はファームで柳田、石塚、笹川に一発が出て、二軍もリーチが掛かった。

 

この分だと柳田は確実にスタメン、守備も大丈夫そうであり、開幕時のオーダーが組めそうな気もしてきた。

一番に波がある周東を固定できるかどうかが得点獲得の鍵を握る状況になった。

こうなると近藤はDHでの出場だけで良いので、何とかそこまでは回復して貰いたい期待を持っている。

 

一軍初お目見えのジョーンズに注目した。

 

ポストシーズン用だけではなく、先々今宮のあとを賄える可能性があるかが興味であったが、一つボールを弾いたが、日本人には出来ないような姿勢からの送球はさすがである。

ただ併殺時、取ってからセカンドへの送球が山なりで弱いのが気になった。

本多コーチがいるのでキャンプでは修正されるだろう。

 

打撃面でも一番ネックになると思われた変化球への対応がうまく出来ている。

小柄だが若いので、かなり期待が持てるいいメジャー選手を獲得できたように感じる。2,3年先には2番ショートに定着する予感がする。

 

前田悠伍も初めて登録され今シーズン中に見ることが出来そうだ。

ポストシーズン用ではなく、上でのマウンドに慣れさせるための起用だと思う。

 

札幌ではなく、多分月末のオリ戦に当ててきそうだ。

オリなら今の状態でもそこそこの投球は出来るかも知れない。

 

優勝が確定して一段落ではあるが、まだCSという次の課題が残っている。

 

監督も語っているように、残りの試合もそれに備えた準備や各選手の状況の確認という大事な仕事が残っている。

対決はおそらくハムになると思っているが、1stステージに楽天が顔を覗かせ始めている状況だ。

 

投手層の差で最終的にはロッテだろうが、そうなるとホークスの相手はどちらになるかは微妙である。

 

たった2勝の短期戦、佐々木と小島で来るロッテ、伊藤と加藤で来そうなハム、初戦が鍵である。

 

今日の映像を見ると、近藤が未だに松葉杖、とても間に合いそうにない感じである。

柳田は今日ファームで2安打、正常なスイングではなかったが、この人の出場だけは何とか間に合いそうな気がする。

打線の現状は今日もそうだが、この所相手投手はがすべて格下、中村、甲斐、川村などの結果も額面通りに喜んではいられない。

ただ個人的な見方であるが、周東の復活にはつい期待してしまう。

 

相手投手との相性で波が大きく、大きな期待は難しいが、もし1番に座れば今宮→栗原→山川と得点ゾーンは拡がる。

柳田がどこに入ってくるかは分からないが、従来の3番に座れば柳田→山川→栗原という並びが復活できる。

 

こうなると柳田はDH、問題児も代打のみになる。

「引退も考えましたが、調子が戻りそうなので来年も頑張ります」などと言いそうで嫌な予感がしてきている。

 

後ろの投手陣では、ここに来て尾形が出てさらに厚くなり、この人が7、8回に使われそうである。

一時期は制球が不安定だったが、この所はその欠点が消えてきている。

藤井あたりと遜色のない仕事は出来そうだし、万一松本が間に合わない場合にも杉山→尾形→フェルナンデスで回せる。

 

先発は東浜は今日もファーム戦で投げたが難しそうな内容に見える。

球に以前のキレがなく格下相手に連打される始末だった。

津森も同様で短期決戦では危険すぎる不安定さである。

 

次の西武戦で何とか前田悠伍を使って欲しい気がしている。

CSという訳にはいかなくても長い将来を考えるなら今後の弾みにはなる。

 

札幌でのハム戦は甲斐の配球が見物として楽しみにしている。

万波、清宮をどう攻めるか、レイエスにまたライトに持っていかれるのかなど見所満載である。