
タマガワインターナショナルプリスクールでは、月1回避難訓練を行います。
3月11日の震災後は、強固なヘルメットを備えることにしました。
新しいスクールロゴが入っているヘルメットを、頭にかぶる練習です。
2歳からのトドラーも含めて、みんな興味津々(笑)。
ところで、、
いまだに日本では学校では防災頭巾が主流ですが、よく考えてみると、落下物には心もとないです。
自分達の頭で考えて、戦時中に使っていた防災頭巾を、それが主流だから、という理由だけで
戦後60年以上たった今、そのまま使い続けることはやめました。
『自分達で考える』、 TIPSで大事な教育方針のひとつです。
それから、よくヘルメットを、壁にきれいにかけていたり、幼児ひとりひとりの
ものいれにしまっていたりする光景をみかけませんか?
それって、果たして、ほんとうに有効なんでしょうか?
"Use your Immagination." 英語でよく言われる言葉です。
いざ、地震がおきたときのシュミレーションをしてみましょう。

まずは、強固な机の下にかくれる。
(TIPSの暮らすルームの机は米国より輸入した、とてもしっかりした学習机です。)

様子をみて、お庭や、隣にある広いグラウンドへ誘導する。
(この写真は実際に3.11 にスクール隣のグラウンドへ避難して、保護者のひきとりを待っているときの写真です。先生達に囲まれて、グラウンドの真ん中に保温シートを敷いています。こどもたちはピクニック気分で楽しくなってしまい、ひきとりにきた保護者に 『帰りたくない』、と言い出す子までいました(笑))
その間に、幼児に、『壁にかけてあるヘルメットをとりにいきなさい』、と言っている暇があるでしょうか?
さまざまな想定をして、TIPSでは、こども用のヘルメットを大きな袋 ひとふくろにまとめています。
いざというときは、それを先生がつかんで、机の下や、グランドで、幼児ひとりひとりの
頭にのせて、避難します。
Use your immagination.. とても たいせつ です。
(ご家庭でも、ぜひヘルメットを常備しておくことをオススメします。いざというときの避難に、足元(しっかりした靴)と、頭が保護されていれば、かなり怪我を負うリスクを減らせます。)