ファッションの分野に限らず、本当に個性を表現している人は、人とは違うものを着たり、違うように着こなしたりしているものです。そんな人は、トップモード(流行の最先端)の服でもなくても、Tシャツ姿でも『この人は何か持っているな』という雰囲気を醸し出しています。本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです。
―川久保玲
小保方晴子というパンクなリケジョ
我々が生きている現代は、(デヴィッド・ボウイの愛読書のひとつでもある)ジョージ・オーウェルの近未来小説『1984』のように均一化された社会でないのは確かだが、それゆえ、今と言う時代は、或る意味、面白いのかもしれない。付け加えると、今から500年後、1000年後の未来がどうなっているのか知らないから、そう思っているだけかも、ね(笑)。
前回のブログは、(まるで、デヴィッド・ボウイが案内してくれたかのような)ニューヨークの高級レストラン『レ・セレブリテ』での『ペリエ・ジュエ』のシャンパン・ディナーを回顧し、映画『ジャスト・ア・ジゴロ』(1978年/西独)で共演したデヴィッド・ボウイとマレーネ・ディートリッヒを、「シャンパン」というテーマで結びつけることができたわけだが、ストーリー仕立てにすると、ブログを書くのは楽しいものだ。
ところで、時の人となった、リケジョ(理系女子)の小保方晴子という研究者(正直、この話題はもうウンザリ)だが、彼女がお気に入りの服は、英国のヴィヴィアン・ウエストウッドのようで、同ブランドは、ブログ冒頭で引用したコム・デ・ギャルソンのデザイナー<川久保玲>の精神と同じように、自由と反骨精神だ。それぞれに前衛的なファッションであり、パンクなのだが、そこに見え隠れするキーワードは、「反抗」だろうか。とはいえ、彼女の研究は、「革命」には、程遠かったけれど。
付け加えると、彼女が記者会見の場で身に纏っていたワンピースは、噂では、ヴィヴィアン・ウエストウッドではなく、英国の保守的なブランド『バーバリー』(三陽商会!?)だったようだ。それは、或る意味、注目されたいと願い、表舞台に登場したが、偽物だった(一見、地味だが、パンクな)リケジョの研究者の心に、変化の兆しが見え始めた瞬間だったのかもしれない・・・反省という、ね。その瞬間、俺の頭の中では、デヴィッド・ボウイの曲“レベル・レベル(邦題:愛しき反抗)”、“ロックン・ロール・ウィズ・ミー”、“1984”がゆっくりとループしていた(笑)。
フォーシーズンズ・プライヴェートジェット・エクスペリエンス
話は変わるが、国内メディアではどこも報じていないようだが、カナダの超高級ホテル『フォーシーズンズ・ホテル』が、プライヴェートジェットで世界各国を飛び、世界各地の同ホテルに宿泊するラグジュアリーな旅のキャンペーン(2015年)を始めたようだ。
同ホテルのサイトを覗くと、3通りの贅沢な旅が用意されているようだ。
■第一弾<2月9日(月)~3月4日(水)>24日間、9か国9都市
旅行代金: 11万9000米ドル(1ドル102円換算で、1213万8000円)
① Los Angeles, California ② Kona, Hawaii
③ Bora Bora, French Polynesia
④ Sydney, Australia ⑤ Bali, Indonesia ⑥ Northern Thailand
⑦ The Taj Mahal and Mumbai, India
⑧ Istanbul, Turkey ⑨ London, England
■第二弾<4月20日(月)~5月5日(火)>16日間、6か国6都市
旅行代金: 6万9000米ドル(1ドル102円換算で、703万8000円)
① Paris, France ② Lisbon, Portugal
③ Milan, Italy ④ Istanbul, Turkey
⑤ St Petersburg, Russia ⑥ Prague, Czech Republic
⑦ Paris, France
■第三弾<8月16日(日)~9月8日(火)>24日間、8か国9都市
旅行代金: 11万9000米ドル(1ドル102円換算で、1213万8000円)
① Seattle, Washington
② Tokyo, Japan
③ Beijing, China ④ The Maldives
⑤ Serengeti, Tanzania ⑥ Istanbul, Turkey
⑦ St Petersburg, Russia ⑧ Marrakech, Morocco
⑨ New York, New York
以上、3通りの贅沢な旅だとはいえ、それぞれに特徴があり、第一弾は<アメリカ、アジア、ヨーロッパのリゾート地中心の周遊>、第二弾は<ヨーロッパのみの都市周遊>、第三弾は<アメリカ、アジア、ヨーロッパの都市周遊>となっている。付け加えると、第一弾は<ロサンゼルス>が始点で、終点が<ロンドン>。第二弾は始点・終点共に<パリ>。第三弾は、<シアトル>が始点で、終点は<ニューヨーク>だ。
上記の旅行代金は、基本的に、2人1組での参加した場合のお一人様の代金だが、追加料金を支払えば、ひとりでも参加できるようだ。近年、富裕層には、長期間かけて、豪華客船でゆっくりと世界一周するクルージング(船旅)が人気の一方、旅の「新しさ」を感じさせるような、プライヴェートジェットを利用した、短期間で回る世界各国の旅も、これからのトレンドになるかもしれない。宇宙旅行よりはお手頃で、魅力的なパッケージだとも言えるが、時間も、お金も持て余している人は、ぜひどうぞ。
ジョージ・クルーニーが婚約
旅行繋がりだと、ジョージ・クルーニーがアメリカ中を飛び回る、企業のリストラ宣告人を演じた映画『マイレージ、マイライフ』が思い出されるが、このブログで、彼を取り上げたのは、2013年1月17日付ブログ“Domino Dancing
”まで遡る。
今回婚約したジョージの相手は、美人のエリート文系女子だが、彼が結婚に求めていたのは、こういうオチだったのかと・・・彼の生き方には、がっかりしたよ(笑)。俺はやはり、レオナルド・ディカプリオとのほうが波長が合いそうだ。クルーニー好きの世界中のゲイや独身女性の気持ちを代弁する際、俺の頭に浮かんできたのはシェイクスピアのあの有名な台詞だった。
ブルータス、お前もか。
―ウィリアム・シェイクスピア
Have a beautiful day!