In The Groove

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a beautiful tomorrow yea

In The Groove In The Groove
In The Groove In The Groove In The Groove
In The Groove In The Groove In The Groove
私はいつも自分をびっくりさせている。

人生に生きる価値をもたらすのは、それだけだから。

―オスカー・ワイルド




自信のないメトロセクシャルは価値がない。自信の鍵となるのは知識である。自分自身を知り、自分の力を知り、弱点を知ることである。それは、持つ人持たない人のいる特殊な資質ではなく、本人の心の持ち方である。“が人生なのだ。

―マイケル・フロッカー




ぼくの子ども時代は、映画の世界に重大な新機軸が登場した時代だった。人の死に方が変わったんだ、映画のなかで。映画のなかのセックス暴力というのがぼくの育った時代にとっては大きな意味をもっていた。

 

60年代が非常に重要な意味を持っていたと思う。社会的な変化という面ではね。70年代になって人々は何が起こったのか忘れ始めた。80年代には誰もが完全に狂ってしまって、本当の地下の力が表面に出てきた。金持ちの登場だ。アーティストはもっと社会的な意味で、敏感になるべきだと思うね。

―雑誌『美術手帖19881月号)』~ロバート・ロンゴのインタヴューより

 

スタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅

日本初公開(1968)から50

 

男子プロテニスの2018年最終戦となる『ATPファイナルズ』が、先月中旬にロンドンで開催され、早1か月が過ぎ去った。俺は変わらず、師走恒例となったシャンパンの宴が続いた。そしてクリスマスも終わり、2018年も残すところ僅か数日となったが、テニスの試合がなかったこの1か月半の間、平日の帰宅後や週末の空いた時間に、恋愛映画DVD20本ほど久々に再見した。

 

そして先日、恋愛映画ではないが、『2001年宇宙の旅』のブルーレイも再見したが、このSF超大作は、1970年代生まれの俺が生まれる以前に製作された、圧倒的な映像を誇る不朽の名作であり、かつて同監督は「この映画は、言葉に置き換えられないメッセージなんだ。言語によらない体験なんだよ。2時間半の上映時間のあいだ、会話は40分足らずしかない。言葉の陥穽に落ち込まない、視覚的な体験を作り上げようとした。その感情的な、哲学的な内容が直接意識下に染み透るような」と語ったように、一度観ただけでは理解できないほど前衛的な作品ゆえ、俺のお気に入り映画のひとつとなって久しいが、<自分史上最多鑑賞映画>のひとつだとも言えよう。

 

ブレット・イーストン・エリス処女作『レス・ザン・ゼロ

邦訳本(1988)刊行から30 

ブログ冒頭、俺が10代だった頃に購入した雑誌『美術手帖19881月号)』から、ロバート・ロンゴのインタヴューを一部抜粋したが、その7年後となる1995には伊勢丹新宿店において『ロバート・ロンゴ展』が開催され、本人が来日を果たしたことをぼんやりとだが記憶している。

 

ATPツアー最終戦後、恋愛映画以外にも、ブレット・イーストン・エリスの小説を映画化した4作品と、同作家が脚本を担当した映画『ザ・ハリウッド セックスと野望(2013)も久々に再見したが、ロバート・ロンゴブレット・イーストン・エリスの関係性はといえば、映画『アメリカン・サイコ』の主人公<パトリック・ベイトマン>の自宅に飾ってあるアート作品が、ロンゴの『メン・イン・ザ・シティーズ』シリーズだったのだ。

 

いずれにせよ、ロンゴ曰く「誰もが完全に狂ってしまった80年代、そんな好景気に沸くニューヨークを舞台にした衝撃の問題小説『アメリカン・サイコ』の邦訳本が、日本経済のバブル崩壊年に当たる1991に刊行されたのも、今思えば、絶妙なタイミングだったと思えてならない。

 

付け加えるならば、ブレット・イーストン・エリスが大学生時代に書き上げたデビュー作『レス・ザン・ゼロ』のアメリカでの刊行は1985まで遡るが、同年ニューヨークのプラザ・ホテルで決定した「プラザ合意」は、日本経済のバブルのはじまりだったゆえ、俺の青春時代(注: 俺はバブル世代ではないのであしからず)は、バブル前夜の1983にリリースされたデヴィッド・ボウイのアルバム『レッツ・ダンス』以降、デヴィッド・ボウイから最も影響を受けたのは明白であり、ブレット・イーストン・エリスの小説もまた、平成というこの30年間、俺の感性を強烈に刺激し続けたとも言えよう。オスカー・ワイルドの小説然り、スコット・フィッツジェラルドの小説然り、スタンリー・キューブリックの映画然り、ジョルジオ・アルマーニのファッション然り、他にも名前を挙げたらキリがないけれど。

 

なぜ、俺はそれほどまでに、ブレット・イーストン・エリスの小説88当時から引き込まれたのか。それは、処女作『レス・ザン・ゼロ』の世界もそうだが、MTVを観ているかのような感覚がどこか心地良くて、小説のなかに登場する固有名詞(例えば、『インフォーマーズ』には“デヴィッド・ボウイ”の名前が度々登場する)・・・音楽映画高級ファッション(『Giorgio Armani』は彼の小説の中ではほぼ定番のように登場する)、雑誌(『GQ』『Esquire』『VOGUE』『HARPER’S BAZZAR』『The New Yorker』他)、高級レストラン等々、俺がよく知るものばかりが氾濫していたため、彼が創作した物語の細部まで容易にイメージできたのが最たる理由だ。また、彼の小説の舞台は、主にロサンゼルスまたはニューヨークゆえ、この二大都市は俺がTOKYOの次によく知る街ゆえ、それがまた興味を誘ったのだろう。

 

参考までに、バブル絶頂期の1988に刊行された邦訳本『レス・ザン・ゼロ』の帯には、村上春樹氏による書評「新鮮にして狡猾、トレンディーにしてハード」とあるが、89には同名タイトルの映画が日本でも劇場公開されたが、あれから30年もの歳月が過ぎ去り、<平成>という時代が終焉を迎えることに、寂しさではなく、不思議な感覚を覚えているのは俺だけだろうか。そして俺は40代となり、人生で最も影響を受けた偉大なアーティスト<デヴィッド・ボウイ>(享年69)は2016に★となったが、彼のいない“”という時代はとっても退屈だ。

 

ドストエフスキーの小説においては、時計がたえず時を知らせる。

「朝の9時頃のことであった」というのが『白痴』の最初の文句である。

ミラン・クンデラ

 

 

平成(1989-2018)という時代に観た「恋愛映画

 

1989年以前の作品で、私的に最も記憶に残った恋愛映画をひとつ選ぶならば、ミッキー・ロークとキム・ベイシンガーが共演したニューヨークを舞台にした『ナインハーフ』(1986)だ。そして89年以降公開の恋愛映画を、自宅のDVDコレクションから、ごくごく一部の20本ほどを選び出し、ここ1か月半ほどで再見したが、<記憶>の確認作業という意味合いにおいては、シャンパン片手に、それはとてもとても興味深い貴重な時間であったのと同時に、<新しい発見>もあり、そして当時の<恋愛の記憶>も蘇り、ノスタルジアを覚えたが、恋愛映画には不思議な中毒性があり、デヴィッド・ボウイの音楽のように永遠だ。

 

そう、雑誌『BRUTUS』(2018121)は、<いまさら観てないとは言えない映画>特集号で、dマガジンで斜め読みした後、同雑誌を購入したが、例えば、俺の知らない日本人女優<黒木華>の観てない映画は、『ブルーバレンタイン』と『ノッティングヒルの恋人』で、その理由として<実は、恋愛映画はあまり観てこなくて、どちらかというと避けてきたんです。恋愛映画ってキラキラしたイメージがありますよね。そのキラキラに堪えられないというか(笑)>とあり、彼女の28歳という年齢から、失われた30年という「平成」を生きた、キラキラとは無縁の女の子なのだと勝手にイメージしてしまった

 

 

一方、私的なお気に入り且つ究極の恋愛映画は、マイク・フィギス監督作『リービング・ラスベガス(1995)に他ならないが、同監督の『ワン・ナイト・スタンド(1997)も俺好みのそれだし、キューブリック監督作『アイズ・ワイド・シャット(1999)ニコール・キッドマンが“私たちに必要なのはファック”と口にするエンディング・シーンは最高だったね。付け加えるならば、ナボコフ著『ロリータ』(1955)を映画化したキューブリック監督の同名タイトル作品(1962)が、94に銀座文化劇場(現: シネスイッチ銀座)で再上映されたが、当時のパンフレットを先日再読したばかりだが、キューブリックが“”というテーマに執着した両作品に共通するのは「嫉妬」だ。

 

最後に

 

イタリアの巨匠<ベルナルド・ベルトリッチ>が先月26日に77歳で他界したが、彼が撮った究極の恋愛映画ラスト・タンゴ・イン・パリ』(1972)は、とりわけ印象に残っているが、オススメはしない。

 

 

先述したグウィネス・パルトロウ主演作『スライディング・ドア』に関しては、機会があれば、感想を綴りたい一方、ジュード・ロウが情けない男を演じた『クローサー』を再見後、俺の頭の中をループしていたのは、米津玄師の曲“Flamingo”であり、映画『クローサー』の内容とその歌詞がクロスオーヴァーし、フラフラしている男、正に同曲の一節<笑えないこのチンケな泥仕合>そのものなのだ。とはいえ、恋愛映画は、甘い記憶を呼び覚ますから素敵だ

 

Have a nice weekend!

成功する男の背後には必ず強い女がいる」と昔からよくいわれてきたが、社会環境の変化に伴い、幾分変わった。離婚が増え、同性愛が認められ、昔ながらの家族制度に代わる対等のチームメイトのような関係が生まれた。だが、この言葉は今でも生きている。ノバク・ジョコビッチの成功の陰にも、エレナ・ゲンチッチというちょっと変わった強さを持つ女性がいた。ジョコビッチはゲンチッチがいなくても一流のテニスプレーヤーになっただろうが、彼女の存在無くして現在の彼は考えられない。ゲンチッチは幼い頃、父と同じくピアノに秀でていたが、テニスとハンドボールに情熱を傾けた。ユーゴスラビアのナショナル・ハンドボール・チームで活躍し、テニスでは国内の大会で32回も優勝した。

 

ジョコビッチはゲンチッチのことを「テニスの母」と呼んでいる。彼女はノバクが5歳から12歳になるまでテニスの基礎を教えたが、もっと広く影響を与えた。ノバクの将来を見据えてさまざまなことを教えたので、「ライフ・コーチ」と呼ぶほうがふさわしい。ノバクは生活していくことだけで精一杯の家庭の出身だった。しかし、ゲンチッチは、ノバクがテニスプレーヤーになればフルコースディナーの席につくこともあると思い、「これは食前酒のグラス、こちらは白ワイン用で、これはシャンパン用」と、テーブルマナーも教えた。

 

ゲンチッチは、エチケット以外にも音楽文学など幅広い教養をジョコビッチに身に付けさせた。ある日、彼に、疲れた時は横たわって好きなクラシック音楽を聴くのよと言い、一緒に聴いてみない? と誘った。

 

大切なことを言うわよ。試合では次の二つのどちらかの場面がやってくる。まず、勝利まであと1ポイントか2ポイントで、わくわくしているところ。そんな時は、落ち着いて試合を終わらせるのよ。はしゃいだりしないで、落ち着くの。けれど、もう少しで負けそうな時は、さっきの音楽と感覚を思い出して。そうすれば、アドレナリンが出て勝てるかもしれないわ」と教えたの。これはメンタルを強くするのに役立ったと思うわ。

 

ゲンチッチは亡くなる1週間前までテニスコートに立っていたが、転移した肝臓がんが急速に悪化し、2013年全仏大会中の土曜日に、帰らぬ人となったのだ。童話だったら、ジョコビッチは7日後に全仏大会で優勝しただろう。だが、現実は厳しく、4時間38分の死闘の末、ラファエル・ナダルに敗れた。

クリス・バウワース著『ノバク・ジョコビッチ伝』より

 

ATPファイナルズ(1111日~18日)

 

先月のWTAツアー最終戦に続き、ATPツアー最終戦が本日終わった。俺の人生の中で、2018年はテニスの試合を過去記憶にないくらいに観た1年となったが、録画放送を含め、11か月でテレビ観戦した男テニスの試合は600試合を軽く超えるはずだ。年初から、ほぼ毎週、毎日のように観たが、DAZN(録画ハイライトを含む)で女子の試合を、GAORA(再放送を含む)及びWOWOW(オンデマンドを含む)で男子の試合を、国内で放送されていない試合は海外サイトを介して観たが、来年はナダル復帰まで、平日帰宅後の時間はテニス観戦から距離を置く予定だが、女子テニス界No.1候補のアリーナ・サバレンカちゃんや大坂なおみちゃんをはじめ、10代の若手選手数名にも期待している。

 

本題に入るが、ATP(男子テニス協会)ツアーの最終戦となる『ATPファイナルズ』は、1年間で最も活躍した上位選手8名による大会だが、ランキング上位10名に関して、簡単に表にまとめてみた。2位のラファエル・ナダル4位のデルポトロが怪我により欠場となったため、9位の錦織君10位のイスナーが繰り上げで今回出場した。

 

今季も昨年に続き、圧倒的な強さを誇った天才ナダルは、出場した大会こそ少ないが、グランドスラムマスターズATP500の大会で5度優勝している。怪我のため、全米オープン以降は1大会も出場できず、1280ポイントを失効し、ジョコビッチ20161031日以来となる 世界ランク1位(115日付ATPランキング)に約2年ぶりに返り咲いたのは記憶に新しい。

 

ブログ冒頭、ジョコビッチの自伝から一部抜粋して引用したが、彼がクラシック音楽を聴き、メンタル面の安定を図ったことなど、彼のファン以外(俺は彼のファンではないのであしからず)は知らないそれかもしれないが、大坂なおみちゃんは黒人音楽がお気に入りと公言しているが、試合当日、会場に入場する際もヘッドフォンをして、ヒップホップラップを聴いているが、その選択をクラシック音楽に変更すれば、良い意味での“変化”が生まれるかもしれない。付け加えるならば、彼女の唯一の趣味でもあるテレビゲームをやめれば、精神的な安定を図れるとも思う。彼女は若いからと前置きしておくが、色んな意味での、“幼稚さからの脱却”が、彼女の成功(世界ランク1位)への近道になるような気がしてならないのだ。

 

話を戻すが、先述した表を見てもらえば一目瞭然だが、今季の数字から、ナダルが圧倒的な強さ(途中棄権が2試合あるため、実際に負けたのは2試合のみ)を誇ったことだけは明らかなのだが、今夏以降はジョコビッチの活躍が著しく、彼の完全復活をとても強く印象付けた1年だったとも言えよう。

 

また、今年ブログの中で何度か指摘したように、ジョコビッチが復活し、ナダルジョコビッチデルポトロBIG3体制の誕生かと思った矢先、ナダルとデルポトロの離脱により、来年の上位争いはジョコビッチが軸になるとはいえ、ナダル不在の状況下では、混戦が予想され、今年以上にNextGen(次世代)の成長が見込まれるゆえ、波乱が起こりそうだ。

 

前置きが長くなってしまったが、ATP1500ATPファイナルズ』はロンドンを舞台に、現地時間1118日(日本時間1119日の早朝)に決勝が行われ、世界ランキング1位に返り咲いたノバク・ジョコビッチが、NextGen(次世代)のひとり・・・21歳のアレクサンダー・ズベレフ4-6, 3-6のストレート負けを喫したのだ。

 

昨年に続き、誰も予想できなかったであろう、ズベレフ弟が初優勝を決め、2018年のATPツアー最終戦は大波乱の幕切れとなったが、来年こそは怪我なくナダルがこの場にいてくれることを切に願う。なお、ITF(国際テニス連盟)主催のテニスの国別対抗戦『フェドカップ決勝フランスVSクロアチア>は、今週(23日~25日)フランスのリールで開催される。

 

ポーランドの技巧派テニス選手

元世界ランク2位の<ラドワンスカ>ちゃんが引退を表明

 

昨年結婚し、東レ・パンパシフィック・オープンにも8度出場し、2度優勝するなど、すっかり日本のテニスファンの間でもお馴染みとなったアグニエシュカ・ラドワンスカ29歳)ちゃんが今月引退を表明した。テニスのスタイルは、元世界ランク1位のウォズニアッキちゃん(29歳以下でキャリア通算30を誇る)に似た技巧派の選手であり、キャリア通算20を誇る、ポーランドを代表する女子テニス選手だ。

 

先日、RTした彼女のツイッターの写真は、紅葉に染まるポーランドの都市ソポトでの1枚だが、ソポトと言えば、ラファエル・ナダル18歳でATPツアー初優勝(2004815日)を飾った思いで深い場所のひとつだろう。

 

2005年以降、ナダルは牛若丸のように軽いフットワークを武器に、快進撃を続け、同年はATPツアー優勝11回(7910敗)2007年は同ツアー優勝6回(7015敗)2008年は同ツアー優勝8回(828敗)という、驚異的な強さを誇り、21歳の若さで世界ランク1位にまで上り詰めたのだ。そう、我々が生きている間に、そんな天才選手はもう現れないかもしれない。

 

2001年以降、ATPツアーにおいて、1年(正確には11か月)の間に、80勝以上し、10回以上優勝した選手は、ナダル以外では、フェデラージョコビッチしか存在しない。今年、怪我の為、出場機会が少なかったナダルが、全選手の中で最多の5度優勝しているが、もし彼が若かりし頃のように1年間怪我なく出場できれば、今以上に眠れない夜が増えそうでそれはそれでまた問題だけど、ね(笑)。

 

最後に

 

ニューヨークでは先日、初雪を観測したようだが、

ラファエル・ナダルは束の間のヴァカンスを楽しむため、スペインからマイアミに向かう写真をツイッター上で公開している。彼の怪我の早期の回復を祈るばかりだが、今年気まぐれで、テーマに「テニス」を新たに加え、テニスに関するエントリーは今回含めて24回を数えるが、もうこれ以上書くこともないので、しばらくの間は、テーマ「テニス」での更新は避けたいと思う。

 

 

Have a beautiful day!

夜間にモスクワ上空を飛行すると、この都市がクレムリン宮殿を真ん中にした小さな環(わ)と、その周りを同心円状に幾重にも取り巻いている環状道路によって形作られているのがわかる。20世紀も終わろうとする頃には、それらの環から発せられていたのは、かすんだ、ぱっとしない黄色い光だった。

 

モスクワはヨーロッパの端にあるうらぶれた衛星都市で、ソヴィエト帝国の残り火が目に映るだけだったのだ。それが、21世紀に入ると何かが生じたのである。ずばりマネーである。これだけ多額のマネーがこれほど短い期間にこれほど狭い場所に一気に流れ込んだ例はなかった。

 

急速な進歩に見舞われていて、移ろいの速さから現実感というものがまるで失われてしまっているこの都市、青二才が一瞬のうちに億万長者に成り上がるこの都市にいなければ納得するなど無理だ。

 

猛スピードの発展のなかでロシアは、共産主義からペレストロイカ、ショック療法、貧困、オリガルヒ、マフィア国家、そして超のつく大富豪に至るまでのじつに多くの世界をえらく足早に見てきたから、ロシアのニューヒーローたちは、人生は一度きりのきらびやかな仮面舞踏会であり、そこではいかなる役割や地位、もしくは信念さえも移ろうものだという感覚を持ち続けてきた。

ピーター・ポマランツェフ著『プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ

 

大坂なおみのユートピア 

今年、世界的に最も有名となった日本人は、他でもない女子テニス選手の大坂なおみだろう。年初にWTAランク68>(11日付)だった選手が、今春インディアンウェルズ(米西海岸)で行われたWTA1000BNPパリバ・オープン』で優勝(WTAランク22にランクアップ)し、そして今夏ニューヨーク(米東海岸)で行われたITF2000全米オープン』でも優勝(WTAランク7にランクアップ)し、一躍「時の人」となったのだ。

 

そして、今秋北京で行われたWTA1000中国オープン』では準優勝し、自己最高ランキングとなる同ランク4につけ、今年活躍した上位選手8名による大会WTA1500WTAファイナルズ』の出場権を獲得するまでに至ったのだ。女子テニス界にニューヒーローが誕生し、数年前まで携帯電話も所有していなかった10代の少女が、この短期間で劇的に進歩し、『マスターズ』及び『グランドスラム』の2大会を制覇し、億万長者に成り上がったのだ。

 

今月21となった大坂なおみちゃんは、自身を「完璧主義者」だと公言しており、ウィリアムズ妹を模範とした彼女のテニスは“パワーテニスゆえ、彼女の理想とするプレースタイルで完璧さ(正確なストローク)を持続するのは困難だ。昨年まではアンフォーストエラーを連発し自滅していたが、今年からすべてのボールをバカ打ち(強打)するのをやめ、プレー精度の向上上質のテニス)に努め、メンタル面の強化も図られた結果、無冠だった彼女は今年初めてタイトルを獲得するまでに至ったのだ。

 

男子テニスに目を向けると、ビッグサーバーの選手は少なからずいるが、パワーテニス一辺倒の選手は存在しない。なぜなら、男子テニスの世界はストローク全盛の時代であり、ナダルジョコビッチを頂点とする鉄壁のディフェンス力を誇るトップ選手と対戦する場合、パワーテニス特有のアンフォーストエラーによるミスは致命傷となり、負けを意味するからだ。付け加えるなら、ナダルの場合、鉄壁のディフェンス力のみならず、安定したメンタルの強さ圧倒的な攻撃力も併せ持つクレバーな選手ゆえ、とりわけクレーコートで彼に勝つのはほぼ不可能な時代なのだろう。

 

身長2m前後の高身長のビッグサーバーと言われる選手・・・例えば、古くはイボ・カロビッチ39歳)から、近年ではイスナー33歳)やアンダーソン32歳)、そして攻撃的なビッグストロークを打ち込む選手・・・例えば、チリッチ30歳)、デルポトロ30歳)、ティエム25歳)等々、トップ10選手に限らずとも、なぜ多くの選手がナダルジョコビッチに勝てないのか、その最たる理由は、ベーススピードのレヴェルが驚異的に高いため、それを崩すことができないからだ。守備が上手いストローカーのズベレフ弟錦織圭然り、ね。

 

今年、私的に記憶に残っている試合は、ITF2000ウィンブルドン選手権(芝コート)』準々決勝ナダルVSデルポトロ)の試合(4時間48分にも及ぶ激闘の末、ナダルが3-2で勝利)をはじめ、ATP1000ロジャーズ・カップ(ハードコート)』準々決勝において、超攻撃的な選手のひとり<チリッチ>がナダル相手に博打的に仕掛けたリターンでの連続したバカ打ち(強打)が、ほぼすべて決まってウィナーとなり、第1セットを6-2で先取したのを未だ鮮明に憶えている。そんな“スーパー”チリッチ化した彼のパワーテニスも第2セット目以降では継続することができず、アンフォーストエラーが増え、ナダルに1-2のスコアで敗れたのだ。もう何十回、いや何百回も、こんな試合を過去目にしてきたが、パワーテニスが通用するのは女子テニスの世界だけであり、男子テニスではナダルやジョコビッチがまだまだ健在な時代には主流にはならないはずだ(笑)。

 

そう、「完璧主義」を公言する<大坂なおみのユートピア>的な発想は、強打してもアンフォーストエラーを犯さず、エースやウィナーを連発し、短時間で試合を終わらせる「完璧なパワーテニス(メリットは、体力の消耗を最小限で抑えられること)」だとも言えるが、彼女の内気な性格上(メンタルが弱く、試合中によく号泣するため)、私的にはそのプレースタイルは性に合っていないようにも思われ、例えば、ウォズニアッキのような技巧派のそれに変える必要性はないはずだ。とはいえ、下位の選手相手ならともかく、『WTAファイナルズ』ではトップ10選手に今回3連敗し、彼女の弱点(「メンタルの弱さ」と「アンフォーストエラーの多さ」)が露呈したが、進化の途中だと楽観視するのも悪くない。

 

そう、彼女はテニスをうまくコントロールできている試合の中では笑顔も時折見られる一方、それが逆にうまくいかないケースでは笑顔が消え、自分の殻に閉じこもり、負のスパイラルに陥り、自滅することも少なくない。負けず嫌いの性格と、若者特有の子供っぽさの表れなのかもしれないが、敗戦後のインタヴューで、必ずと言っていいほどに彼女は「言い訳」を口にするのだ。

 

例えば、『東レPPO』(917日~23)決勝で負けた試合後に“体調が良くなかった”と。続く『武漢オープン』(923日~29は欠場し、万全の態勢で臨んだ『中国オープン』(929日~107)では、準決勝まで勝ち進んだが、セバストワに敗れた試合後“初戦からずっと腰痛だった”と。そして『WTAファイナルズ』では2連敗し、3戦目のキキ・バーテンス戦で第1セットを先取され、第2セットに入る直前に途中棄権し、3連敗を喫した試合後“1戦目から左足に痛みが・・・”と。彼女は以前から呆れるほどに「言い訳」を連呼する選手だが、先日「負けから学ぶこともあるわ」との前向きな発言は嬉しい驚きだった。

 

WTA1500WTAファイナルズ』(1021日~28日) 

周知のとおり、同ファイナルズは、ウクライナ24歳のスビトリナ5戦全勝により、初優勝を飾ったが、正直、この結果を全く予想できなかったが、東欧諸国の女子選手たちの目覚ましい活躍の中において、一際輝いている華がある選手がスビトリナだろう。

 

1試合(VSスティーブンス

 

2時間24分にも及んだ試合で、大坂なおみは「エース7ウィナー27」を決めており、パワーテニスが功を奏し、その数字だけ見れば、完璧なテニスだったのかと錯覚するほどだが、アンフォーストエラーは46を数えており、それはスティーブンスの約1.5倍だ。攻撃的に戦い抜いた結果、凡ミスの山を積み重ねたとも言えるが、メンタルの弱さが露呈した試合だったとも言えよう。

 

2試合(VSケルバー

 

2時間29分にも及んだ試合で、第1試合同様、大坂なおみは「エース6ウィナー42」を決め、彼女らしい「パワーテニス」を披露したが、アンフォーストエラーは前回のそれを上回る50を数える。ナダルやジョコビッチのような上質なテニスとは対照的な酷い試合だったとも言えよう。

 

3試合(VSバーテンス

 

3試合は、大坂なおみと似たタイプの強打を誇る選手との対戦だったが、ウィナーはバーテンスの8本に対して僅か2アンフォーストエラーはバーテンスの8本に対して(1.5倍以上の)13を数え、ブレイク数はゼロ。第1セットを先取された後に、途中棄権し、3連敗となったが、今回トップ10選手ばかりとの対戦は、いい経験になったと思われ、来年以降のさらなる飛躍を期待したい。

 

最後に 

東京国際映画祭ハロウィン、そして今夜からATP1000パリ・マスターズ』(1029日~114日)本戦がパリで開催されるが、注目は全米オープン準決勝で、膝を負傷し途中棄権した、テニス界のスーパースター<ラファエル・ナダル>の復帰だろう。膝の問題がなければ、決勝まで勝ち進み、ジョコビッチが対戦相手になると予想できるが、ナダルは2016年の同大会を欠場昨年は途中棄権(準々決勝まで勝ち進みながらも、膝の負傷により、準々決勝前に棄権)しているように、怪我だけが心配だが、ナダルの活躍に期待したい。

 

 

Anyway the wind blows

ベラルーシは美人の産地で知られる。ベラルーシの女性の特徴をいえば、透き通るような白い肌、目を見張るような金髪、青い瞳にすらっと伸びた足である。アジア人が持っていないモノをすべて持っている。決して、そういう人ばかりと言うわけではないが、街中を歩いていると、モデルかと見間違えてしまうほど美しい体形の女性を見かけることがある。

 

ベラルーシの美人で一番に思いつくのは、プロテニス選手のマリア・シャラポワである。彼女の両親はベラルーシ南部のゴメリ州の出身で、チェルノブイリ原発事故でロシアのシベリア地方に移住した。シャラポワはその翌年に生まれた。また、真面目に働く性格なので、柔らかい物腰や話し方から、より美人に映るのかもしれない。

 

モデルでは、ターニャ・ディアヒレヴァオルガ・シェレールカトシア・ジンガレヴィチなどが有名である。プラダやH&Mなど世界的有名ファッションブランドのモデルとして活躍する一方、世界的なショーに出演し続けている。

―服部倫卓・越野剛著『ベラルーシを知るための50』(2017925日発行)より

 

女子テニス界No.1候補の

ベラルーシ20歳の超新星<アリーナ・サバレンカ

という物語の序章が終わった。 

前回のブログタイトル“O, Wonder(まぁ、素晴らしい)”は、女子テニス界の超新星<アリーナ・サバレンカ>ちゃんを形容するために選んだ言葉だ。それは、シェイクスピア1564-1616/享年52歳)後期の作品となるロマンス劇『テンペスト』第5幕第1場、外界と断絶された孤島で暮らしていたミランダが、難破船から辿り着いた人々を見たときの台詞であり、その後には“O brave new world, That has such people isn’t.(まぁ、素晴らしい新世界だわ。こういう人々がいるなんて)”と続く。

 

シェイクスピア劇に関しては、例えば、シェイクスピア没後400周年にあたる2016年まで遡ると、同年815日付ブログ“A Midsummer Night's Dream”(テーマ: デヴィッド・ボウイ)では、池袋の東京芸術劇場で観劇した、イギリスを代表する名門大学<オックスフォード大学>の演劇協会(OUDS)によるシェイクスピアの喜劇夏の夜の夢』の来日公演の感想を詳細に綴ったので、興味がある方はどうぞ。

 

そんな華があるベラルーシ長身182cmサバレンカちゃんは、WTA900武漢オープン』優勝後は、WTA1000中国オープン』ベスト8WTA280天津オープン』ベスト8と失速し、WTAファイナルズを一歩手前で逃したのだ。格下相手に敗れた両大会が余程ほど悔しかったのか、エントリーしていた翌週のWTA470クレムリン・カップ』を急遽欠場したのだ。華がないハレプも同大会をエントリー後に欠場し、WTAファイナルズはキキ・バーテンスが代わって出場が決定したが、ウォズニアッキスビトリナ等々を除き、華がない地味な選手ばかりが集まった最終戦だが、シンガポールでの開催は今年が最後となる

 

サバレンカちゃんは、昨年の天津オープン決勝でシャラポワに敗れたとはいえ、準優勝という結果を残しており、WTAファイナルズ進出を今年狙えただけに、とても残念でならない。なお、彼女は現在、ヴァカンスを楽しんでおり、インスタグラムには水着姿の写真が公開されている。そう、パワーテニスの元女王で長身188cmの<シャラポワ>の後継者になるであろうサバレンカ2018年の挑戦は終わり、休むことなく戦い続けた夏をいま懐かしむように、彼女の遅い夏休みが始まった。

 

 

東欧諸国ベラルーシウクライナバルト三国)の選手達が

女子テニス界を席巻した2018

 

そう、前回のブログでは、昨年から女子テニス界に新風を吹き込んでいるベラルーシの女子テニス選手に改めて注目し、ベラルシアンの元世界ランク1位<ビクトリア・アザレンカ>に続く、近い将来No.1になるであろう20歳のアリーナ・サバレンカちゃんにフォーカスした。そして近い将来、大坂なおみアリーナ・サバレンカの脅威になるであろう17歳以下の超新星4・・・

アマンダ・アニシモバ(アメリカ国籍だが、モスクワ出身17歳・92)、

オルガ・ダニロビッチ(セルビアの17歳・97)、

アナスタシア・ポタポワロシア17歳・93)、

マルタ・コスチュクウクライナ16歳・122)にも改めて注目した。

 

この4人のうち、16歳のコスチュクを除く17歳の3は、すでにWTAランク100内に位置している。17歳当時、大坂なおみは250サバレンカは548であり、天才ラファエル・ナダルをはじめ、マルチナ・ヒンギスのような天才少女(16歳当時で世界ランク6)を除けば、先述した2001以降に生まれたこのティーンたちが、34年後、20歳の誕生日を迎えた頃には、トップ10選手になっている可能性が非常に高く、とりわけアニシモバちゃんとポタポワちゃんのロシア系2人のプレースタイルは、17歳には到底思えないほど完成されているゆえ、将来がとても楽しみ選手だ。

 

ウクライナ18歳の超新星<ダヤナ・ヤストレムスカ

WTA280香港テニス・オープン』(108日~14日)優勝 

そんな矢先、先週行われた香港テニス・オープン決勝では、(今以降に覚醒し、手が付けられなくなるほどの勢いがあった)中国26歳のワン・チャン(準々決勝でスビトリナに、準決勝でムグルサにそれぞれストレート勝利)に6-2, 6-1というスコアで圧勝したのが、18歳の超新星<ダヤナ・ヤストレムスカ>ちゃんだ。

 

先週末の14日(日)、香港大会での優勝を経て、ヤストレムスカちゃんは香港からルクセンブルグにすぐさま移動し、16日(火)に1回戦(VSレプチェンコ)、17日(水)に2回戦(VSムグルサ)、18日(木)に準々決勝(VSガスパリヤンタシケント・オープン覇者)にそれぞれ勝利し、そして今夜19日(金)は準決勝(VSベンチッチ)に挑む。現在、香港大会から8連勝中の彼女の世界ランクは、年初188位から現在66位(1015日付のWTA最新ランキング)まで122もランクアップしている。今年、女子テニス界で覚醒した選手は、他でもない大坂なおみちゃんとアリーナ・サバレンカちゃんの両選手であり、数年前から私的に注目してきた選手だとはいえ、今以降の劇的な進化は、世界中のテニスファンの予想をはるかに超えていた。前者は年初の世界ランク70位から今月には同464ランクアップ↑)に、後者は年初の同ランク69位から今月には1158ランクアップ↑)まで、それぞれランクアップした。

 

なお、先月行われた東レPPOで準優勝した大坂なおみちゃんは、錦織くんが過去13年間でできなかったマスターズ及びグランドスラムの優勝を、今年20歳の若さで実現しており、来年以降も活躍が期待でき、メンタルが安定さえすれば、来年以降はもっと勝ち星を増やすはずだ。

 

最後に 

先日、の夜長に、80年代から集めているレコードを再確認していると、ワム!ジョージ・マイケルのデュオ)のデビューアルバム『ファンタスティック』(1983)とスティングのデビューアルバム『ブルー・タートルの夢』(1985)が目に留まり、超高級レコードプレーヤーで久々に視聴しながら、レコードに封入された豪華なライナーノーツにも目を通したが、前者のそれには1983年当時の状況が記され「WHAM!は、新しいポップ・スターだ。若さをぶつけ、いま最高にダンスさせてくれるデュオ。ウィンブルドンのテニスでイギリス中盛り上がっていた6月の後半、・・・」の一節が目に留まった。

 

俺は何を伝えたいのか、それは今から35年前の1983、そしてニューヨークでプラザ合意があった33年前の1985という日本経済のバブル前夜当時に、33年後の未来となる2018の俺のライフスタイルが、帰宅後、シャンパン片手に毎日のようにテニス観戦する日々だとは予想できなかった、と。テクノロジーの劇的な進化による、インターネット時代だからこそ可能にした21世紀の便利な暮らしだが、83デヴィッド・ボウイのアルバム『レッツ・ダンス』を手にしてから、英国の音楽に夢中になり、テニススクールにも通ったあの80年代をいま回顧すると、あの時代もまた最高だったなぁ、と。

 

そして先日、俺はブルー・タートルの夢を見たよ。

 

Have a nice weekend!

ロシアのすぐ西に位置するベラルーシは、旧ソ連時代には「白ロシア」と呼ばれた国で、約960万人が住む。東欧では昔から民族対立が多く、たびたび武力衝突も起こっている。だが、ベラルーシ人はめずらしいぐらいにナショナリズムが弱い。旧ソ連の崩壊まで、独立国になったことは一度もないのだ。18世紀にロシア領になる前は、リトアニア大公国の一部だった。

 

ベラルーシ語はロシア語とよく似ており、国内のテレビ番組や出版物もロシアのものが人気。政界では、元共産党出身のルカシェンコ大統領が約20年も居座り、ずっとロシアにべったりの政策を続けている。なんだが、埼玉県や千葉県に住みつつ、東京都民になりたがっている人たちのようだ。実際、資源の供給など経済的にもロシアへの依存度は強く、ルカシェンコ大統領ら長年のベラルーシ人は「ソ連の一部だった昔のほうがよかったんじゃないか」と思っている。とはいえ、若い世代にはそんな年寄りにウンザリしている人も多い、ロックバンドの「N. R. M.」は、ロシア追従の政府を皮肉る曲で若者に人気を博している。

―造事務所編集『日本人が知らない ヨーロッパ46ヵ国の国民性』より

 

女子テニス界No.1候補の

ベラルーシ20アリーナ・サバレンカ

WTA900武漢オープン」(923日~29日)優勝。

 

そして17以下の超新星たちが、

WTA250タシケント・オープン」(924日~29日)で大活躍し、

その3人がトップ100内にランクインの快挙。

 

今月21の誕生日を迎える、女子テニス界No.1候補の大坂なおみちゃんに関しては、もはや説明は不要だろう。ブログ冒頭で、書籍「ヨーロッパ46ヵ国の国民性」からベラルーシの国民性について引用したが、そんなベラルシアンの元世界ランク1ビクトリア・アザレンカは今春取り上げたが、昨年から女子テニス界に新風を吹き込んでいるのが、他でもないベラルーシの女子テニス選手たちなのだ。

 

その筆頭が、昨年のフェドカップでも大活躍し、ベラルーシを準優勝に導いた弱冠20アリーナ・サバレンカちゃん(同16位)であり、19ベラ・ラプコちゃん(同60位)であり、そして先々週開催されたWTA250東レPPO」に参戦した24サスノビッチちゃん(同32位)だ。

 

改めて今回、20歳の大坂なおみとサバレンカ、そして17歳以下の超新星4・・・アマンダ・アニシモバオルガ・ダニロビッチアナスタシア・ポタポワマルタ・コスチュクの過去のランキングをまとめてみたので参考にしてほしい。分かりやすい例として、天才プレーヤーのナダルと天才少女だったヒンギスのそれも付け加えた。

 

とりわけ、女子テニスに関しては、DAZNで毎日のように中継されているが、私的に注目してきた選手が、大坂なおみとサバレンカの2人であり、先述した17歳以下の4選手なのだ。

 

WTAのデータ(過去の対戦戦績ほか)はさておき、自分の眼で、実際に女子テニスの試合をほぼ毎日TV観戦した今年、現状一番強い選手は、ベラルーシ20歳のアリーナ・サバレンカちゃんであり、メンタルが安定した場合は大坂なおみちゃんだと思う。

 

両者ともに、ビッグサーブ&ビッグストロークのパワーテニスが特徴の2人だが、今年の成績は、サバレンカが4622敗(勝率.676で、大坂が3816敗(勝率.666だが、現在は上位選手(シード)となったため、来年はもっと勝利数が増えるはずだ。参考までに、女子のトップ3は、ハレプ4610敗(勝率.821ウォズニアッキ3415敗(勝率.698ケルバー4316敗(勝率.728だ。

 

そして、天才プレーヤーのナダルは今季ツアー5で、リハビリでの休養(現在もリハビリ中)が長いとはいえ、対戦成績は454敗(勝率.918だ。4敗のうち2敗は、膝及び下半身の怪我の悪化による途中棄権だ。

 

話を戻すが、大坂とサバレンカは、全米オープン(94日)で対戦したが、休養十分で万全の体制で挑んだ大坂に対して、サバレンカは7月下旬から8月の4週すべて、そして9月まで、移動を含め、ダブルスもこなしながら、休みなしでの連戦だったのだ。要は、体力が若かりし頃のナダルに匹敵するほど、スタミナに優れた選手なのだが、あまりにもスケジュールが無謀すぎるので来年は見直しが必要だろう(笑)。

 

101日付のWTA最新ランクで、大坂がサバレンカよりも現在上位にいる理由は、ビッグタイトルを今年2つ(初タイトル)獲得したからだ。なお、両者ともに今季ツアー2勝だが、サバレンカは決勝進出が4度あり、クレー、芝、ハードの3タイプの大会での決勝進出を決めた一方、大坂は得意とするハードコートでの決勝進出しかないため、来年以降、ハードコート以外のクレーと芝の大会での苦手意識を克服しない限り、世界ランク1位に登り詰めるまでにはまだまだ時間がかかるかもしれない。

 

近い将来のNo.1候補でもある両者の話はそれくらいにして、彼女達を超える!?かもしれないのが、17歳以下の4選手なのだ。とにかく、この4選手はすでに100位内にランクインしており、3人は高校生で、もうひとりは昨年まで中学生という、日本ではこの4人の名前はほとんど知られていないと思われるが、今年このテニスエリート少女の試合を何十試合か観た感想だが、アニシモバはほぼ完成された選手で、ダニロビッチとポタポワ、そしてコスチュクの3人は将来がとても楽しみな未完成の大器であり、3年後、20歳に成長した頃には、大坂やサバレンカを脅かすような選手に大化けしている可能性も無きにしも非ずで、要注目だ!!

 

台風一過。

ATP500楽天ジャパン・オープン」(101日~7日)開幕 

昨日、秋晴れに恵まれたここ東京では「楽天ジャパン・オープン」本戦が始まった。現在ATP500の大会は、東京以外では、北京で「中国オープン」が開催されており、優勝者は両大会ともにポイント500を獲得できるとはいえ、前者の優勝賞金は「$384,2101ドル=113円換算で4341万円)」に対して、後者のそれは「$733,320(同換算で8286万円)」となっており、優勝賞金の差は約2倍にまで拡大している。

 

にもかかわらず、毎年、東京大会を希望する選手が多く、今年も多くの上位人気選手をはじめ、次世代(Next Gen)の人気選手がここ東京に集結しているのは、親日家が多いのと東京人気が最たる理由なのかもしれない。両大会の翌週のATPツアーが中国(上海)であることを考慮しても、移動時間を含め、北京大会に参加するのが選手にとってはベターだが、それでも東京大会を選ぶ選手が多いのは、ここ東京に魅力を感じ得ているからだろう。

 

今回、前年覇者のゴフィン101日付ATP最新ランク11位)は怪我のため(エントリー後の)欠場となり、

 

全部(本戦出場32名)は書かないが、東京大会の参加選手は、日本人選手の錦織圭(同12位)をはじめ、チリッチ(同6位)、アンダーソン(同9位)、シュワルツマン(同14位)、ラオニッチ(同20位)、チョン・ヒョン(同23位)、キリオス(同27位)、ワウリンカ(同74位)、フランスから・・・ガスケ(同25位)、ジル・シモン(同29位)、マナリノ(同33位)、シャルディー(同)42位、ブノワ・ペール(同63位)の5名、

そして次世代の人気選手・・・20歳のチチパス(同15位)とティアフォー(同41位)、19歳のシャポバロフ(同31位)とデミノー(同38位)の4名が参加するなど、北京大会の参加選手に比べると豪華な顔ぶれとなっている。本戦出場を決めた予選通過者4人のうち2人・・・メドベージェフ(同32位)とクリザン(同51位)は、ATP250サンクトペテルブルグ・オープン」(917日~23日)のベスト8準優勝者だが(昨日の本戦1回戦で勝利したように)かなり強い。

 

いずれにせよ、東京及び北京の両大会には、世界ランクNo.1ナダルも、同2位のフェデラーも、同3位のジョコビッチも参加していないため、誰が優勝しても不思議ではない大会だとも言えるが、東京大会はシャポバロフチチパス、北京大会はチョリッチルブレフ20歳以下の次世代に期待している。

 

最後に 

20089月の「リーマン・ショック」から今年で早10年目を迎えたが、映画『ガールフレンド・エクスペリエンス』の感想は、201076日(火)付ブログOpen your businessの中で、詳細に綴ったので、興味がある方はどうぞ。

 

今年、日本のテニス界は「奇跡」とも言えるほどに男ともに活躍の年となり、今年覚醒した大坂なおみちゃんに限れば、世界ランクNo.1になれるポテンシャル(潜在能力)が非常に高く、とてもユニークな選手だろう。現在、北京で開催中のWTA1000中国オープン」は、大坂なおみとアリーナ・サバレンカの決勝を期待したい。

 

 

They fly on

バブルは流行のようなものだ。

人々は何度も興奮し、それが度を越す。

価格が上昇し始めると、人々の話題に上り、新聞が書き始める。

市場に押しかける人が増え、価格はさらに押し上げられる。

しばらくは上昇を続けるが、永遠に続くわけがなく、

最終的に破裂する。それがバブルの崩壊だ。

―ロバート・シラー(イェール大学教授/ノーベル経済学章受賞者)

 

アメリカ17の超新星<アマンダ・アニシモバ>が初来日

 

去る321()付ブログ“Naomi Osaka: Awakening (後編)”(テーマ: テニス)の中で、

 

BNPPO4回戦まで勝ち進んだ米16歳の超新星<アマンダ・エイニシモバ>ちゃんは要注目であり、すでに初戦では勝利を収めており、次戦の相手がムグルサという、この対戦は、新旧交代とは言わないが、少しばかり胸躍るそれだとも言えよう、と書いたが、

 

広島で先々週開催されたWTA280ジャパン女子オープン」(910日~16日)に17歳のアマンダちゃんは予選から参戦し3勝。本戦には予選通過者として出場し、4連勝し、決勝では台湾ベテラン32歳のトリックスター<シェ・シュウェイ>に敗れたものの、準優勝を飾ったのだ。付け加えるならば、昨年11月下旬に開催されたハワイ・オープンWTA125K)では、アマンダちゃん(当時16歳)はシェ・シュウェイに6-0, 6-1で圧勝していたため、今回の結果に驚きを隠せなかった。シュウェイ本人は、決勝前日の記者会見で「彼女に圧勝されるかもしれない」と語っていたのだ。

 

フロリダから母親と初来日を果たしたアマンダちゃんは、広島で毎日大好物の寿司を食べ、ジャパン女子オープン決勝前夜も、広島駅前の回転寿司に足を運んだとインタヴューで答えていた。広島での決勝後は、東京観光を経て、

中国の武漢に飛んだが、女子のトップ10選手が全員参加するWTA900プレミア5)「武漢オープン」の、予選に出場したものの、残念なことに予選敗退し、本戦出場は叶わなかったのだ。それゆえ、来週参戦予定のWTA1000プレミア・マンダトリー)「中国オープン」まで時間を持て余すかもしれないが、(超高級ホテルを除いて)中国国内で美味しくて安価な鮨屋は存在しないと思われ、彼女の寿司店探しが心配だ(笑)。そんなアメリカ17歳の寿司ガールアマンダ・アニシモバ>ちゃんの924日付WTA最新ランキングは93だが、大坂なおみちゃんの17歳当時(2015921日)の世界ランクは182ゆえ、アマンダちゃんの現ランクが凄いのは誰の眼にも明らかだろう。

近い将来、(大坂なおみ同様)プロのコーチ陣とチームを組み、ツアーを回れるようになれば、来年18歳でのトップ3019歳でのトップ1020歳での1も夢物語ではなくなるはずだし、大坂なおみアリーナ・サバレンカとの対決をぜひとも実現してほしいところだ。

 

長身180cm彼女の特徴は、メンタル面の安定さ(穏やかな性格でプレー中は冷静沈着)をはじめ、サーブ&ストロークのプレー精度の高さであり、ジャパン女子オープンの予選3戦は、ラドワンスカ妹との2戦目戦を除けば、1回戦(6-3, 6-3)及び3回戦(6-3, 6-2)では圧勝、そして続く本戦5戦では、決勝を除けば、1回戦のヤナ・フェット(6-1. 6-1)、2回戦のジェン・サイサイ(6-1, 6-1)、準々決勝のアンナカロリナ・シュミエドロバ(6-3, 6-1)にも圧勝、そして迎えた準決勝では、第1シード(34位)のジャン・シューアイ7-6, 7-5の接戦で制するなど、圧倒的な強さで決勝まで勝ち進んだアメリカン・ティーンなのだ。まだ17歳で、洗練された完成度の高いプレースタイルは魅力であり、彼女の成長がこのまま続けば、10代でマスターズやグランドスラムのタイトルを獲得する可能性も無きにしも非ずなのだ。かつて、彼女のツイッターには「日本好き、寿司好き」と英語で紹介されていたが、現在は変更されている。

 

女子テニス界に輝く次世代エリート達

 

去る820()付ブログTsitsipas has an amazing future.(テーマ: テニス)では、天才<ラファエル・ナダル>がATPマスターズ1000ロジャーズ・カップ(トロント)」V4を達成し、ATPマスターズ1000のタイトル獲得数を33(歴代No.1に伸ばしたことや、21歳以下の若者が活躍したATP500シティ・オープン(ワシントンD.C.)」にも言及したのを憶えているだろうか? 

そして、先述した男子のスター選手同様、「女子テニス界に輝く次世代エリート達」と題して、女子テニス界の次世代8と、それを追う17歳以下のティーン4に注目したが、その注目の次世代の代表でもある20歳の大坂なおみ730日当時の世界ランク17)ちゃんとアリーナ・サバレンカ(同36)ちゃんは、今夏に大活躍し、前者は世界ランク7に、後者は同20までランクアップを果たしたのだ。Congrats!

 

ところで今大坂なおみのツイッターのフォロワー数はわずか33000だったが、全米オープン優勝後からフォロワー数が一気に増え続け、924日時点のフォロワー数は28万超えとなり、10倍近くに激増している。この“バブル”にも似た現象は、(テニスファンを除いて、世界的にもほぼ無名に近かった)彼女への期待値の表れだろう。

 

WTA280タシケント・オープン」(924日~29日) 

今夏、女子テニス界では、将来のNo.1候補でもある次世代・・・大坂なおみベラルーシ20アリーナ・サバレンカが話題を独占したが、彼女達よりも若い10代の選手たちの成長が著しいのだ。次世代8と、昨年頃から私的に注目している17歳以下のティーン4の中から、今回6も出場するウズベキスタンの大会は、女子テニス界の未来を予想するには見逃せないと同時に、とても興味深く、トップ10選手が参戦するWTA900武漢オープン」とはまた異なる魅力に溢れており、日本時間の本日午後から1回戦が始まるが、DAZNの中継は本戦3日目となる今週26日(水)から開始予定だ。 

第1シードは、ルーマニア28歳のイリーナカメリア・ベグ55)だが、トップハーフで私的に注目している選手は、

セルビア17歳のオルガ・ダニロビッチ

ウクライナ16歳のマルタ・コスチュク

そして予選通過者・・・ロシア17歳のアナスタシア・ポタポワのティーン3人だ。

 

 

今夏ロシアで開催されたWTA280モスクワ・オープン(クレーコート)」(723日~29日)で優勝したのが、(ラッキールーザーとして本戦入りを果たした)17歳のダニロビッチちゃんであり、顔が森泉にそっくりな選手なのだ。準優勝はロシア17歳のポタポワちゃんだったが、両者ともに強かったので未だ鮮明に記憶している。ダニロビッチは、シュミエドロバカネピゲルゲスサスノビッチ等々の格上の選手相手に勝利するというその快進撃はとても痛快だったが、今回はクレーコートではなく、ハードコートでの試合となるため、その戦いぶりに要注目だ。

 

同ドローで他に気になる点は、ジャパン女子オープン1回戦で対戦し、今年3回目の対戦となるカナダ24歳のウージニー・ブシャール(元世界5位)と、(タシケント・オープン2015年覇者日比野菜緒の再戦であり、運命の悪戯とも言えよう。20歳の若さで世界ランク5までのぼりつめたブシャールちゃんだが、転倒後に脳震とうを起こして以降、リハビリに挑み現在に至っているが、近年厳しい戦いを強いられている。

 

ボトムハーフで注目している選手は、第2シードのベラルーシ19歳のベラ・ラプコとスロベニア20歳のジダンセク、そして予選通過者でハンガリー19歳のファンニ・シュトッラル3人だ。いずれにせよ、面白い大会になるのは必至だが、シュトッラルの1回戦の相手は、日本26歳の奈良くるみだ。

 

最後に

 

東レPPO準優勝に終わった大坂なおみちゃんが、女子テニスのトップ10選手が全員参加するWTA900武漢オープン」を急遽欠場すると発表したが、今年覚醒した彼女のテニス人生は始まったばかりだ。そして来月、彼女は21歳の誕生日を迎える。

 

自分らしくあれ。

ほかの人の席はすでに埋まっているのだから。

―オスカー・ワイルド

 

Happy holidays!

人間はおそらく地球上最も不思議な生き物だ。答えのない謎に満ちている。

 

我々は誰だ?

どこから来てどこへ行こうとしている?

どうやって物事を知っていく?

なぜ何かを信じようとする?

 

こうした無数の問いに我々は答えを探す。そして探した答えから、新たな問いが始まり、その答えからまた新たな問いが始まり、またその・・・。

だがつまるところ、問いは1つじゃないか?

 そして答えも1つなんじゃないか?

トム・ティクヴァ監督作『ラン・ローラ・ラン』より

 

我々は、すべての探求を終えた時、初めて出発点を知る。

T. S. エリオット

 

全米オープンが、そして平成最後のが終わった。

 

の終わりに、今から20年前となる1998のドイツ映画『ラン・ローラ・ラン』(日本公開は1999年)のDVDを書棚から取り出し、99年の夏、(当時住んでいた)渋谷の、ミニシアター<シネマライズ>で劇場鑑賞した同作品を、ボランジェのグランダネ・ロゼ片手に、久々に再見した。同作品は、主人公である赤毛の女の子<ローラ>がボーイフレンドを助けるため、ベルリンの街を疾走する物語なのだが、トム・ティクヴァ監督は劇中3通りの答え(解決策)を用意しており、その3パターンの物語が順番に進行していくが、2つのサッド・エンディングと、1つのハッピー・エンディングのどれが最高なのか、視聴者の好みは3通りで、その好みは十人十色だろう。

 

今から2週間前、全米オープン前日にブログを更新した際、誰が優勝するのか予想し、俺はラファエル・ナダルV4に期待したが、デルポトロとの準決勝で、右膝痛で途中棄権したのは予想外のアクシデントだった。

ボールは丸くて、テニスのグランドスラムは、5セットマッチの3セット先取(女子は3セットマッチの2セット先取)で勝者が決まるが、それだけは昔も今も変わらぬ事実だ。ウィンブルドンに続き、全米オープンもまた、ジョコビッチは(色んな意味で)運を味方に優勝したが、今年完全復活を遂げたジョコビッチに勝てる選手は、(万全な状態での)ナダル以外、現段階では見当たらない。平成最後のが終わり、気になる910日付のATPツアー最新ランキングは、上位3人がナダル、フェデラー、ジョコビッチのBIG3となり、ちょうど10年前のランキングと同じになっている。

 

全米オープンの優勝賞金 

 

共に優勝者は、(日本円換算で)賞金約42千万円を手にする。決勝まで進めば、全7試合を戦うことになり、優勝した場合、1試合当たりの獲得賞金は6000万円ゆえ、それは日本における大卒者の平均年収600万円の10年分に当たる。したがって、優勝した大坂なおみちゃんは同大会の賞金だけで、大卒者の生涯賃金以上のそれを得たことになる。

全米オープンで優勝した翌日、彼女はコム・デ・ギャルソンの白いドレス(「白の衝撃」)を身に纏い、ロックフェラーセンタービルの展望台「トップ・オブ・ザ・ロック」で記念撮影を行ったが、雨天のため、室内での撮影となったのは残念だった。参考までに、BIG4のうち、フェデラー、ナダル、ジョコビッチの3人は、生涯獲得賞金がすでに100億円を超えており、毎年のスポンサー収入を合わせると、1000億円に近い、莫大な資産を築いているが、この3人は、テニスの世界において、色んな意味で、特別な存在ゆえ、ここで改めての説明は不要だろう。

 

ところで、今年の全米オープン期間中、私的に記憶に残っているシーンは少なくないが、例えば、日本時間の831日早朝に行われた、Next Gen同士の対決となった2回戦『ティアフォー20歳)VSデミノー19歳)』の第2セット途中(3-0)、会場内で流れていたBGMは、彼らが生まれるずっとずっと前にリリースされたデヴィッド・ボウイの名曲“Let’s Dance”(1983)だったし、

 

また、男子の準々決勝「ナダルVSティエム」の4時間49分にも及んだ長時間の試合中継では、ナダルの家族、幼馴染みの恋人、コーチ陣等と共に、ゲストボックス席にはハリウッドスター<ベン・スティラー>の姿が映し出されたが、ナダルを応援するその真剣な眼差しは、正にテニス少年そのものであり、彼が主演を務めた2013年の映画『LIFE!/ライフ』の劇中、デヴィッド・ボウイの名曲“Space Oddity”が流れたが、それもまた俺の記憶の中に未だ鮮明に残っている。

 

世界を舞台に戦い続けた

弱冠20歳のアリーナ・サバレンカちゃんのが終わった。

 

このブログでは、何度も取りあげているベラルーシ20歳の超新星<アリーナ・サバレンカ>ちゃんだが、彼女が今にどれくらい試合を行ったのか、8月のスケジュールをまとめてみたので参考にしてほしい。彼女は脅威のビッグサーブビッグストロークの持ち主であり、こんなタフな女性選手は他にいない。体力に限れば、女性版ナダルとも言えよう。

 

全米オープン4回戦では、大坂なおみちゃんが6-3, 2-6, 6-4のスコア2-1で、今回運良くサバレンカちゃんに勝利したが、もしサバレンカが勝利していれば、彼女が優勝していた可能性は非常に高い。今大会で、大坂なおみからセットを奪ったのはサバレンカだけであり、大坂なおみがインタヴューで「(サバレンカとの)この試合に勝てたのが一番うれしい」と答えていたように、それが正に本音であり、今大会を象徴した答えだろう。

 

サバレンカちゃんの熱くて短い夏は終わったばかりだが、彼女は今週からカナダのケベック・シティで始まったWTA280国立銀行カップ(Coupe Banque Nationale」に第1シードでエントリーされているが、何かアクシデントがない限り、彼女が優勝するはずだ。

 

女子テニスの世界は今、過去「パワーテニス」で圧倒してきた黒人アラフォー世代のウィリアムズ姉妹の時代が終焉を迎え、もうひとりの「パワーテニス」元女王で31歳の<マリア・シャラポワ>ちゃんのピークも過ぎ去ったとも言えるが、そんな「パワーテニス」を引き継ぐであろう次世代が、大坂なおみ7910日付ランキング)とアリーナ・サバレンカ20/同ランキング)の2人なのだ。そう、ウィリアムズ姉妹の後継者が大坂なおみであり、シャラポワの後継者がアリーナ・サバレンカだろう。この若き20歳の両者が、女子テニス界のこれからの10年を牽引し、素晴らしい未来を築いていくと期待したい。大坂なおみちゃんは、メンタル面が安定すれば、彼女の快進撃は今後もずっと継続できるはずだ。

 

一方、アリーナ・サバレンカの武器は、大坂なおみ同様、ビッグサーブビッグ・ストローク誰にも打ち負けないパワーの強打は魅力だ)、そしてフットワークの軽さに他ならないが、彼女の特徴は、シャラポワ顔負けの「Scream(叫び声)」(笑)とポジティヴ・シンキングだろう。

 

最後に 

9月に入ってもなお残暑は続いている一方、「映画の秋」に「美食の秋」、ここ東京では東京JAZZが「音楽の秋」の到来を、広島ではジャパン女子オープン910日~16日)が「スポーツの秋」の到来を、

そしてニューヨークではファッション・ウィークが「ファッションの秋」の到来を強く印象付けた感じだが、

来月末からは「芸術の秋」を堪能できる<ムンク展―共鳴する魂の叫び>が上野の東京都美術館で開催される。 

広島で開催中のWTA280ジャパン女子オープン」(910日~16日)には、カナダ24歳の人気選手<ウージニー・ブシャール>ちゃん(世界ランク111位・元5位)が明日の1回戦(VS日比野奈緒)に登場する。 

他にも、予選で3勝し、明日の本戦1回戦に登場するアメリカ17歳の超新星<アマンダ・アニシモバ>ちゃん(同134位)をはじめ、スロベニア20歳の新星<タマラ・ジダンセク>ちゃん(同75位)、そして本日行われた1回戦で勝利した・・・(キリオスのガールフレンド)アイラ・トムリャノビッチちゃん(同60位)、今週13日に24歳の誕生日を迎えるスロバキアのアンナカロリナ・シュミエドロバちゃん(同84位)も参戦している。そして来週から東京・立川で開催されるWTA470東レ・パンパシフィック・オープン」(917日~23日)には、大坂なおみちゃんをはじめ、上位30位内のトップ選手(スティーブンスキーズケルバーガルシアムグルサスコバ妹メルテンスセバストワバーティスアレスナバロ等々)が多数出場予定だ。

 

Stop pressurin' me

Just stop pressurin' me

Stop pressurin' me

Make me wanna scream

 

全米オープン男子 ボトムハーフその32名) 

このグループは、2014年覇者チリッチを筆頭に、ゴフィンズベレフ弟シュワルツマン錦織圭が続く感じだが、

モンフィスハーセなどベテラン組も健在である一方、次世代デミノーティアフォー、そして今年クレー大会で覚醒したイタリア25歳のチェッキナート等々、チリッチが一歩リードした感じだが、誰が勝ち上がっても不思議ではないドローだろう。

 

全米オープン男子 ボトムハーフその32名) 

このグループは、2015年覇者ジョコビッチを筆頭に、彼だけがナダルの対抗馬になり得る存在だが、ジョコビッチのドロー(16名)は今大会で一番楽なそれであり、彼にとってとてもラッキーだ。ボトムハーフ残りのドロー(16名)は、2008年覇者フェデラーが軸になるとはいえ、ベテランのフォニーニをはじめ、22歳のチョン・ヒョン23歳のキリオスの若手2人、曲者のブノワ・ペール等々、誰が勝ち上がっても不思議ではないドローとなっている。

 

最後に 

日本の大坂なおみちゃんが、先日ニューヨーク・タイムズ・マガジンでも取り上げられ、全米オープンでも活躍する若手のひとりだと期待されている。

そんな20歳の彼女が、日本の時計ブランド<シチズン>アメリカ法人のブランドアンバサーに今回初めて起用され、先日ニューヨークのキタノ・ホテルで記者会見が行われた。

 

国内外の高級腕時計ブランドが、テニス選手をブランドアンバサダーに起用している例は少なくないが、有名な組み合わせは「リシャール・ミル×ナダル、ズベレフ弟」、「ロレックス×フェデラーデルポトロ」「タグ・ホイヤー×シャポバロフ」、「セイコー×ジョコビッチ」だろうか。

 

時計ブランドのアンバサダーに起用されている選手は、先述したように、BIG4と、Next Gen(次世代)のズベレフ弟シャポバロフ、そして今年完全復活を遂げたデルポトロに他ならないが、平成最後のに観る「全米オープン」は連日エキサイティングな試合が予想されるが、BIG4と次世代の対決がとても楽しみだ。

 

 

喰うか、喰われるか。

天才<ラファエル・ナダル>の全米オープンV4を期待したい。

 

Vamos, Rafa!

我々が手にしているのは、時間だけだ。

―バルタザール・グラシアン(1601-1658/スペインの思想家)

 

どの試合も、どの練習も、それが最後だと思ってプレーしなければならない。

人生は時間との闘いだと気付いたんだ。

―ラファエル・ナダル

 

平成最後の

全米オープン』(827日~99)が始まる。 

いよいよ、2018年最後となるグランドスラムのひとつ『全米オープン』が現地時間27日(日本時間28日)に始まる。今大会が最後の全米オープン出場となる、スペインの元世界ランク3位(現148位)のダビド・フェレールと、ロシアの同ランク8位(現106位)のミハイル・ユージニーの両者が引退を表明しており、前者は来年のスペイン大会(バルセロナもしくはマドリード)が、後者は来月のロシア大会(サンクトペテルベルグ)が引退試合となるようだ。なお、世界ランクは、827日付の最新ランキングだ。

 

前年覇者であるラファエル・ナダルの連覇によるV4が期待されるが、今大会はBIG4が久々に一堂に会する中、“Next Gen(次世代)”と形容される21歳以下の7(世界ランク4位のズベレフ弟、同15位のチチパス、同20位のチョリッチ、同28位のシャポバロフ、同38位のルブレフ、同44位のティアフォー、同45位のデミノー)の台頭も著しく、忘れ去られたような20代後半の世代も含め、ここ数年の中で最もエキサイティングな大会になるはずだ。

 

今大会、男子シングルス1回戦で最も注目される対決は、以下の3試合だ。 

1.スペインの英雄対決ナダル VS フェレール

2.2016年覇者と現8位の対決「ワウリンカ VS ディミトロフ」

3.カナダの次世代対決シャポバロフ19歳) VS オーガー=アリアシム18歳)」

 

一方、女子は、突出した選手がいないため、誰が優勝しても不思議ではない大会となっている。優勝候補は、今季40以上している・・・世界ランク1位のハレプ、同4位のケルバー(元世界ランク1位)、同5位のクビトバ、同15位のメルテンス4名が予想できるが、クビトバは先週のWTA470コネティカット・オープン』準々決勝スアレスナバロ戦を途中棄権しているため未知数であり、クビトバを除く3名が軸になるはずだ。

 

アリーナ・サバレンカの

WTA900ロジャーズ・カップ86日~12)」ベスト8

WTA900W&Sオープン同月12日~19)」ベスト4

WTA470コネティカット・オープン同月19日~25)」優勝

全米オープン同月27日~99)は? 

そして40には満たないが、今季すでに37しているベラルーシ20の超新星<アリーナ・サバレンカ>ちゃんが、台風の目となるのは必至だろう。女子トップ10選手と比較した場合、サバレンカちゃんの勝利数37は、ハレプ、クビトバ、ケルバーに次ぐ4番目の数字であり、今月に限れば、下位の選手との試合での勝利ではなく、トップ選手を次から次へと撃破しての勝ち上がりのため、偶然ではなく、その実力は折り紙付きだ。

 

例えば、「W&Sオープン」では、1回戦<コンタ(元世界ランク4位)>、2回戦<プリスコバ妹(元同1位)>、3回戦<ガルシア(現6位)>、準々決勝<キーズ(現14位)>に4連勝し、準決勝でハレプ(現1位)に敗れている。なお、コンタは、WTA470シリコンバレー・クラシック730日~85日)」1回戦で、ウィリアムズ妹6-1, 6-0と圧倒しての勝利(今年1番の痛快な試合を収めるなど、今夏は絶好調の選手なのだ。

 

またサバレンカは、先週出場した「コネティカット・オープン」では、1回戦<ストーサー(元4位)>、2回戦<ガブリロワ昨年覇者)>、準々決勝<ベンチッチ(元4位)>、準決勝<ゲルゲス(現9位)>、決勝<スアレスナバロ(元6位)>に勝利し、今季ツアー3度目の決勝で、ツアー初優勝を飾った。

 

したがって、サバレンカちゃんは、今月3週連続でほぼ毎日試合を行っており、移動(カナダ・モントリオール~米国シンシナティニューヘイブンニューヨーク)を含め、疲労の蓄積は否めないが、今最も輝いているベラルーシの超新星に期待したい。サバレンカちゃんが優勝する可能性も無きにしも非ずだが、

そんな彼女と同じドローなのが、日本20歳の大坂なおみちゃんをはじめ、クビトバカサキナなのだ。ボトムハーフ全体では、ウォズニアッキキキ・バーテンスガルシアコンタシャラポワオスタペンコキーズ、そしてケルバー等々、強豪揃いのドローとなっている。

一方、反対側のトップドロー組は、ハレプをはじめ、ウィリアムズ姉妹ムグルサプリスコバ妹スティーブンスメルテンスゲルゲススビトリナ等々だが、私的にはスビトリナの活躍を期待している。大坂なおみちゃんにも期待しているが、彼女はメンタルの不安定さが課題であり、それが安定すれば、今のインディアンウェルズ以来の優勝が期待できる。

 

 

全米オープン男子 トップハーフその32名) 

このグループは、優勝候補のナダルを筆頭に、カイル・エドモンドアンダーソンティエム等々が揃っている一方、

次世代のシャポバロフルブレフ、そして22歳のハチャノフ等々、ベテランと若手の対決がとても楽しみなドローなのだ。とりわけ、ナダルの初戦、フェレールとの対決は必見だろう。カナダの10代対決然り、ね。

 

全米オープン男子 トップハーフその32名) 

このグループは「死の組」であり、2009年覇者デルポトロ2012年覇者マレー2016年覇者ワウリンカ3名が揃っており、

他にもディミトロフラオニッチイスナー次世代チチパスチョリッチ、そして先週のWTA250ウィンストン・セーラム・オープン」で優勝した22歳のメドベージェフ、チリ22歳の新星ニコラス・ジャリー198cm)等々、勝ち上がるのが困難なドローだが、初戦の「ワウリンカVSディミトロフ」戦は必見だ。

 

後編に続く。

私は一貫して「PUNK」=反骨精神というテーマを表現することを心掛けてきたと思う。ずっとそれをコレクションで表現し続けているし、繋がっているものだと思います。例えば動物で、突然変異で白いものが生まれることがある。ヒョウとかトラとか。高貴なる動物を見たときの驚きは強いものです。そう、一種の神秘です。表現したかったのはその白なのです。はじまりの色、そこから旅のように白の世界をめぐる冒険がはじまる。コレクションはライブです。その時間、誰よりも自分らしく生きてほしいと思っているのです。コム デ ギャルソンを着る喜びを感じてほしいというだけです。服はその人それぞれの物語を生きているのです。

 

テクニックは駄目で、思想、哲学をきちんとしないとね。テクニックではなく大切なのはディレクションです。前のものをなかったことにしてはじめる。価値観の否定です。新しいもの、見たことがないものへ。違う表現をしたいです。権力と戦う戦士、恐竜が仮面となって街を闊歩するといいわね。白の衝撃。過去に向かうのではなく、今ここから未来へ向かう。それが快感になるといい。

川久保玲(雑誌「SWITCH Vol.366月号のインタヴュー記事より)

 

平成ラストサマー(平成最後の夏) 

ブログ冒頭、パリ・ファッション・ウィーク(2018119日)で披露されたコム・デ・ギャルソン・オム・プリュス2018年秋冬の「WHITE SHOCK(白の衝撃)」というテーマに関するロング・インタヴューから一部抜粋したが、82年の「黒の衝撃」から36年もの歳月が経過し、8918日(デヴィッド・ボウイの誕生日)から始まった元号「平成」が、来年4月末で終了するが、平成最後の夏がもうすぐ終わる。 

 

そんな平成ラストサマーも、俺は変わらず、帰宅後はテニス観戦を楽しんでいるが、テニス界のスーパースター<ラファエル・ナダル>という天才の物語の続きを追っており、彼のテニスの冒険以外にも、俺が注目しているのは、「反骨精神」を持ったハングリーな10代の選手たちであり、ナダルが10代だった頃に「テニス界に与えた衝撃」にも似たそれを期待しているのだ。そう、新しいもの、見たことがない、そんな強い選手の登場を俺は心待ちにしているのだ。

 

21歳以下の若者が活躍した

ATP500シティ・オープン」(ワシントンD.C.

 

今月5日に幕を閉じたATP500シティ・オープン」本戦には48人が出場し、ベスト4に勝ち残った選手は皆21歳以下という、テニスの新時代の到来を予感させるような大会だった。21歳のズベレフ弟(大会当時の世界ランク3位)、19歳のチチパス(同32位)、20歳のルブレフ(同46位)、19歳のデミノー(同68位)の4人だ。決勝戦では、2年前にブレイクした21才以下の若手No.1ズベレフ弟がデミノーを下し、優勝を飾った。

 

天才<ラファエル・ナダル

ATPマスターズ1000ロジャーズ・カップ(トロント)」V4

ATPマスターズ1000のタイトル獲得数33歴代No.1 

続くATPマスターズ1000ロジャーズ・カップ」(86日~12日)には、(フェデラーを除く)トップ10選手が勢揃いし、本戦には56人が出場し、今年はトロントで開催された。ナダルは「ウィンブルドン選手権」(72日~15日)以来の実践となった。

トロントに昨年オープンしたデザイナーズホテル「Bisha Hotel(ビーシャホテル)」でのナダルの会見が未だ記憶に新しい。

 

そして同大会の決勝では、ギリシャ20歳の超新星チチパスに危なげなく勝利し、「ロジャーズ・カップV4を飾った。

 

天才<ラファエル・ナダル>とBIG4そして次世代等々との比較

19の夏、彼らのランキングは? 

先述したATP500シティ・オープン」は、“Next Gen(次世代)”と形容される21歳以下の選手たちがベスト4に勝ち進むという、近年稀に見る珍しい大会となったわけだが、今回「BIG4」と「次世代(21歳以下の5名)」、そしてその他の3を加えた12名の19歳当時の夏時点における世界ランキング及び現在のランキングを簡単にまとめたので参考にしてほしい。

 

天才ラファエル・ナダルはすでに17歳の夏には、すでに世界ランキング2につけており、もし5歳年上のフェデラー当時のランキング1)が当時いなければ、17歳で世界ランク1位になっていたはずだ。そして、ナダルが当時18歳(~19歳)だった2005には、7910敗(勝率.887という圧倒的な強さを誇り、正に“衝撃”とも言える驚異的な成績を残し、11ものタイトルを獲得し、グランドスラムでの優勝も飾っている。

 

身体能力がずば抜けている天才ナダルは別格として、19歳の夏当時の世界ランキングを見比べると、フェデラーが14ジョコビッチが24、それに続くのが21歳以下の次世代No.1であるズベレフ弟が25シャポバロフが26チチパスが32、そしてBIG4マレーが35につけている。

 

ところで、今から約1か月前となる717日付ブログ“Enchanted Night”の中で、『昨日、ATP最新ランキング(716日付)が発表され、ナダルは引き続き1位、そしてジョコビッチが10位に返り咲いたが、今後はフェデラーが後退し、「ナダル、デルポトロ、ジョコビッチ」という新<BIG3>が支配する時代が、そんな遠くない未来に訪れるはずだ。』と記したのを憶えているだろうか? 本日20日、ATPツアーの最新ランキングが発表されたばかりだが、ナダルが1位、フェデラーが2位、3位がデルポトロ、ジョコビッチが6となっており、俺の予想通り、「ナダル、デルポトロ、ジョコビッチ」というBIG3>が現実味を帯びてきたのは確かだろう。

 

日本時間の本日早朝、ATP1000ウエスタン&サザンオープン」決勝が行われ、ユニクロの白いテニスウェアを着たフェデラーをジョコビッチがストレートで下し、シンシナティの同大会で初優勝を飾り、「ゴールデン・マスターズ」を達成した。

 

一方、女子テニス界も若手選手が台頭してきており、20歳の大坂なおみちゃんの現在の低迷状態はさておき、

今夏最もブレイクした選手は、55日に20歳の誕生日を迎えたベラルーシのアリーナ・サバレンカちゃんだ。72日付ブログ“Summer has come!(後編)”の中で、彼女に関して<また、今年覚醒中のベラルーシ20歳のアリーナ・サバレンカちゃん(同45位)に私的に注目している。プレースタイルは、超ポジティヴ思考型の「超攻撃的なベースライナー」であり、プレー精度はさほど高くなく発展途上段階だが、そのビッグストロークは脅威であり、フットワークも軽く、将来がとても楽しみな選手なのだ>と記したが、彼女の成長スピードが著しく、或る意味、「サバレンカの衝撃」だとも言えよう。820日付最新ランキングは、大坂なおみが19サバレンカが25位(昨夏121位)だ。

 

ナダルの後継者は?

 

もっともっと先の話にはなるが、ナダルの後継者になり得る選手を21歳以下から選ぶとするならば、強いのが前提で、「華がある」選手であれば、カナダ19歳のシャポバロフ君と、ギリシャ20歳のチチパス君の2人に他ならない。この2人の若者とナダルの共通点を探すならば、ロン毛だという点だ。ナダルも10代の頃はロン毛だったのだ。

 

まず、フォームが洗練されていないチチパス君に関してだが、彼は今年クレーコートで覚醒し、ブレイクした選手であり、彼のツイッターでの発言は、或る意味、哲学的で詩的な一面も持ち合わせており、他の選手とは一線を画す面白さがあるのだ。あまり多くを語らず、黙っていれば、ミラノコレクションのモデルでも通用するルックスの持ち主だ。

 

一方、シャポバロフ君はナダルと同じサウスポーであり、昨年18歳のとき、ナダルに勝利し、ブレイクした選手だが、チチパスとは異なり、現代風の若者といったイメージが強く、爽やかで清潔感に溢れており、身長2mのいかつい大男たちに囲まれた男子テニス界の中では異色で洗練された存在であり、とてもスマートな印象だ。

 

最後に 

話は変わるが、フランス料理界の天才<ジョエル・ロブション>の訃報は、アンソニー・ボーディンに続き悲しい知らせとなったが、彼の料理哲学は永遠だ。ジョエル・ロブションと言えば、1994年に恵比寿ガーデンプレイス内にオープンした『タイユバン・ロブション』に始まり、ニューヨークのフォーシーズンズ・ホテルに2006年に開業した『ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション』でのディナーは生涯忘れることはないであろう、私的な美食の記憶のひとつだ。なお、201266()付ブログWatch that man!(テーマ: レストラン&カフェ、バー)では、ニューヨーク店の話を含め、ジョエル・ロブションに関して綴ったので、興味がある方はどうぞ。

 

平成最後の、ナダルの物語は続く