In The Groove

In The Groove

a beautiful tomorrow yea

In The Groove In The Groove
In The Groove In The Groove In The Groove
In The Groove In The Groove In The Groove
私はいつも自分をびっくりさせている。

人生に生きる価値をもたらすのは、それだけだから。

―オスカー・ワイルド




自信のないメトロセクシャルは価値がない。自信の鍵となるのは知識である。自分自身を知り、自分の力を知り、弱点を知ることである。それは、持つ人持たない人のいる特殊な資質ではなく、本人の心の持ち方である。“が人生なのだ。

―マイケル・フロッカー





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現在、ジンとジュネヴァは驚くべきルネサンスを迎えている。おそらくどのスピリッツよりも大きなブームだ。21世紀に入ってからというもの、30種以上の新しいジン・ブランドが市場に参入した。ビフィータータンカレーのような保守的なイギリスの蒸留所がそのクラシックな製品を現代的に解釈した製品を発売する一方、アメリカでは伝統にとらわれないボタニカルを用いた少量生産のクラフト・ジンが数多く生まれている

 

ジンにとって、スピリッツの世界でその地位を回復するまでの道のりは容易ではなかった。20世紀末まで、アメリカのジン業界はごく少数の国産ブランドがあるだけで、しかも注目に値するようなブランドは皆無といった状況だった。1990年代に入るまでは、ゴードンビフィーターといったロンドン・ドライ・ジンをはじめとする大量の輸入品が頼りだったのである。

 

禁酒法の廃止後、奇想を凝らしたカクテルはもっと実用本位のドリンク―材料が少なくてすむ地味なドリンク―に追いやられた。もちろんマティーニの人気は続いており、1940年代のアメリカ人はジン・トニックも知るようになるが、バーで出すトニック・ウォーターがとんでもなく高かったために、ジン・トニックは上流階級のものだとみなされた。しかしトニック・ウォーターの価格が下がると、ジン・トニックの人気も高まった。そして1960年代初めには―ジョン・F・ケネディ大統領のお気に入りだったこともあって―ジン・トニックは以前より洗練されたオーラをまとうようになる

レスリー・ジェイコブズ・ソルモリン著『ジンの歴史』(2018/5/28刊行)より

 

GIN LIVE TOKYO 2018

 

71日付ブログ“Summer has come!(前編)”(テーマ: テニス)の中で、「最も早い夏の始まり」として、<日本の気象庁は、関東甲信地方が6月29に梅雨明けしたと発表した。同庁によれば、1951以降で最も早い同地方の梅雨明けであり、昨年より7日早く、平年より22日早いそうだ。夏は眩しくて美しい季節なのかもしれないが、このニュースは、ここ67年間で、東京に最も早い夏が訪れたことを意味する>と記した後、

 

毎夏、ジントニック。」として、俺が毎夏愛飲しているジン・トニックに触れ、ロンドンで開催されたプロテニスの大会ATP500クィーンズクラブ選手権」で振舞われたフィーバー・ツリーで割った、メトロセクシャルな男が好む、知的なカクテルジン・トニック>について言及したのを憶えているだろうか?

 

日本に限らず、全世界的に最高気温の記録が塗り替えられているが、今年も異常なほどの暑い夏が連日続いている矢先、台風12が日本列島を直撃した先月末の土曜日。俺はスポーツジムでのワークアウトを終えた後、銀座でタクシーに乗車し、(秋葉原の大規模再開発で2006年に開業した)複合商業施設「秋葉原クロスフィールド」に向かった。

 

秋葉原に向かった目的は2つあり、地上22階建の高層ビル「秋葉原UDX2Fに位置するイヴェント・スペース<アキバ・スクエア>で開催されたウイスキーマガジン主催の「GIN LIVE TOKYO 2018」において、①世界各国のプレミアム・ジンの試飲、②ヘンドリックスジンのグローバル・アンバサダーによるスペシャルセミナーの受講だ。

 

ところで、イヴェント当日は、東京都心に台風12が迫っていたため、会場内は比較的空いているだろうと思っていたが、予想外の混雑ぶりで、少しばかり驚いたと同時に、ジンの業界関係者及び飲食店やバー、ホテルのバーテンダー以外に、若い!?女性大学生の姿も見受けられ、2000年代前半のシャンパン・ブームはさておき、昨今のジン・ブームもまんざら嘘でもないことに気付いたのだ。もし次回があるのであれば、会場は秋葉原のイヴェント・スペース等ではなく、銀座界隈の外資系超高級ホテルでの開催を希望したい。チケット代金は1万円でも構わないので、もっと高級感を打ち出して欲しい。ガラス張りの「アキバ・スクエア」の明るい雰囲気も悪くはなかったけど、ね。

 

プレミアム・ジンの試飲 

同サイトには、出展ブランドは31並んでいる。上段の左から順番に「ヘンドリックス」「ROKU GIN」「ビフィーター」「季の美」「コッツウォルズ」「バスタブ・ジン」、2段目の左から「サイレントプール」「ローンウルフ」「カルーン」「イースト・ロンドン・ドライ・ジン」「エレファント・ジン」「ミッケラー」、

 

3段目の左から「オールドラジ」「セイクレッド」「スヴェンスカ・エルドヴァッテン」「ヴィッダトール・ジン」「フィーバー・ツリー」「ボビーズ」、

4段目の左から「レイクス・ディスティラリー」「ジェラニウム」「オールドイングリッシュジン」「ザ・ボタニスト」「SAKURAO」「ボンベイ・サファイア」、

 

5段目はすべて国産ブランド、そして6段目はシカゴの「コーヴァル」だ。

 

今回、全部のブースのジンを全種類、ストレートで飲み歩くのは不可能なので、俺は国産クラフト・ジン数社を除いて、海外のプレミアム・ジンを中心に試飲して回った

 

まず、エントランス近くにブースを構えていたメジャーブランド「タンカレー」社は3種類のジンを紹介していたが、同社の「タンカレーNo.10」は俺のお気に入りジンのひとつであり、飲みなれたそれなのだが、以前のブログでも取り上げた、1994スヌープ・ドッグがリリースした名曲“Gin and juice”の歌詞に登場するのが同ブランド「タンカレー」であり、ジン・トニックをいただきながら、もうかれこれ24年前の記憶が再び蘇ってきたのだ。

 

アメリカ市場の輸入ジンで長年トップに君臨してきたタンカレー社が、2000にアメリカ向けに投入したプレミアム・ジンが「タンカレーNo.10」であり、2007に再び柑橘系の要素を利用したそれが「タンカレー・ラングプール」であり、これはラングプール・ライムという貴重な柑橘系を際立させたものだ。先述した内容は、ブログ冒頭で引用した書籍「ジンの歴史」にも説明されている内容だが、会場内のブースにそれぞれ配されたスタッフに対して、シャンパンに限らず、俺のような高級な酒を愛する男が、ジンの歴史、その物語の詳細を求めるのは、そもそも無理な話(多分、答えられない)なのだろうが、周りに他の客も並んでいたので、説明は求めていない。とりわけ、好きな分野(趣味とも言える)は何でも極めないと気が済まないという俺の性分は・・・(笑)。

 

次に向かったのは、会場内でひと際目を引いた「ヘンドリックス」のブースであり、アメリカで2000に、イギリスで2003年にそれぞれ発売されたクラフト・ジンだ。ブース内でいただいたパンフレットには「職人による少量生産にこだわったスコットランドで蒸留されたプレミアムジンです」と。このブースは、リピートで訪れ、ストレート、ジン・トニック等々、いくつかの提案によるそれを試したが、11種類のボタニカルと薔薇の花びらとキュウリのエッセンスはとても個性的で、昨夏によく愛飲したそれだとはいえ、今後も私的に愛飲するであろうプレミアム・ジンのひとつだろう。

 

その流れで、14時から始まったのが、同ブランドのグローバル・アンバサダーを務めるアリー・マーティン氏のセミナーであり、世界で一番風変わりなジンヘンドリックス」の魅力を30分ほど語ってくれたが、とても興味深い内容だった。その後、初来日の彼と少しばかり立ち話をしたが、ポケモンカードを集めるのが好きな彼に会いに、翌日の夜、俺は渋谷のトランク・ホテル内のバーに足を運んだ。

 

話を戻すが、会場内では、タンカレーボンベイ・サファイアビフィーターの大手3社のプレミアム・ジン以外に、ヘンドリックスを除いて、最も興味深かったブースが「株式会社ウィスク・イー」のそれであり、同社が取り扱っているプレミアム・ジン・・・今夏愛飲している「サイレントプール」を除いて、ミシュランレストランで人気を博すスウェーデン産の「ヨーテボリ・ジン」、2009年創業のジュニパー10倍使用のオーガニックジン「セイクレッド・オーガニック・ジン」、

2015年のスピリッツ・コンペティション“ジン・コンテンポラリースタイル部門最高金賞”受賞の「バスタブ・ジン」、

売り上げの15%をアフリカ象保全団体に寄付している2012年創業のドイツの「エレファント・ジン」、そしてブリュードッグが手掛ける2016年創業の「ローンウルフ・ジン」は、それぞれに飲み慣れていないため、何種類も試したとはいえ、帰り間際のその頃にはそれぞれのジンの味の「違い」など理解できるはずはなく、かなりの量のプレミアム・ジンが身体中を循環し、俺はほろ酔い気分だった。

 

そして、秋葉原でタクシーをつかまえ、銀座に向かったが、往復それぞれの料金は、片道1930円と偶然にも同額だったが、台風12号が直撃した7月末、そんなアニヴァーサリー!?な土曜の夜の話は長くなるので、機会があればまた(笑)。

 

最後に 

過去と未来、高級シャンパンや高級ウィスキー同様、近年登場したプレミアム・ジンもまた、人々を議論させ、詩を書かせようとする飲み物なのかもしれないが、先述した本「ジンの歴史」の結びから、一部抜粋して紹介したい。

 

何を飲むにしても、ジンを楽しむのに必要なのは、その風味を好ましく思う味覚であって、ただ酔っ払いたいだけの身体ではない。ジンはどの酒よりも錬金術的な酒だ。穀物とジュニパーというありきたりの素材を変身させ、霊薬のようなものにすることができるのだから。

 

Ready to Tanqueray, tonight?


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変わったとも言えるし、変わらないとも言える。少なくとも私にとってフランソワ・オゾンは、『17』で会ったときと変わらなかった。ただお互いをより深く知ることによって、共犯関係が強くなったことは確か。それが違いかしら。

 

肉体をさらすのは問題ではないわ。私の仕事は女優にしてもモデルにしても、身体を使った表現だから。この映画(『2重螺旋の恋人』)はとても興味深いストーリーだし、フランソワのことは完全に信頼しているから、彼が私を選んでくれた以上、何も問題なかった。クロエは最初とても不安定だけど、だんだんと変化していく。彼の映画は常に女性が強烈で深みのあるキャラクターだから惹かれるの。

マリーヌ・ヴァクト(雑誌『ELLE JAPON8月号のインタヴュー記事より)

 

イビザの休日 

今季4ATP1000モンテカルロ・マスターズ」、ATP500バルセロナ・オープン」、ATP1000イタリア・オープン」、ITF2000全仏オープン」)を誇る、テニス界のスーパースター<ラファエル・ナダル>が束の間の休息を、スペインのイビザ島で過ごしている。そう、イビサ島に開業した高級ホテル『ノブ・ホテル・イビザ・ベイ』だが、プールサイドのシネマ・ナイトで上映した映画が、1988エディ・マーフィー主演作『星の王子 ニューヨークへ行く』なのは、どこかズレてると思ったのは俺だけだろうか?

 

イビサ島は、世界中の若者たちがパーティを楽しむ場所としてもつとに有名な島だが、テニスの女子選手に目を向けると、先日プリスコバ妹が結婚した一方、(独身のナダル同様)ウィンブルドン選手権後、ツアーには参加せず、束の間のサマー・ヴァケーションを楽しんでいるのが、元世界女王で独身のマリア・シャラポワちゃんだ。彼女が選んだデスティネーションは、世界で最も美しい海岸線と形容されるイタリアのアマルフィ海岸だ。

 

テニスを題材とした映画

 

ところで今年は、テニスを題材とした映画が日本でも2本公開されるが、現在公開中のエマ・ストーン主演作『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』はすでに劇場鑑賞したが、エマが演じたテニス選手は1970年代のビリー・ジーン・キング(現74歳)であり、今でこそレズビアンの現役テニス選手は、アリソン・バンハイトバンクヨハンナ・ラーション等々をはじめ、少なくないが、あの当時とは時代が違いすぎるのも確かだろう。

 

そして、いよいよ831日には『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』が日本で公開されるが、やんちゃで炎の男と形容された<ジョン・マッケンロー>役には、マイケル・ダグラス主演作『ウォール・ストリート』(2010年)での演技が私的に記憶に残っている、現在32歳となったシャイア・ラブーフが、スウェーデン出身で氷の男と形容された<ビヨン・ボルグ>役には、スウェーデン映画『ストックホルムでワルツを』(2014年)の演技が私的に記憶に残っている、現在39歳のスベリル・グドナソンが演じる。なお、このライバル関係を描いた同作品は、19807に開催された『ウィンブルドン選手権決勝の名勝負がメインのようだ。そう、マッケンローと比べれば、現役選手のフォニーニやキリオスのやんちゃぶりはとてもカワイイそれなのかもしれない(笑)。

 

映画の夏 

先週末は、久々にフランソワ・オゾン監督作『スイミング・プール』(2003・仏)のDVDを書棚から取り出し、南仏の別荘のプールサイドで起きた真の殺人事件を題材とした同作品を再見したが、シャーロット・ランプリングの存在感は変わらず圧倒的で、(当時24歳だった)リュディヴィーヌ・サニエちゃんが現在39歳になったことに驚きを隠せなかった。なお、同監督に関しては、過去何度も取りあげているが、リュディヴィーヌ・サニエちゃんに関しては、2013924()付ブログ“Wine & Dine Diplomacy”(テーマ: 本・雑誌)の中で、『パリ、ジュテーム』(2006年・仏)や『引き裂かれた女)』(2007年・仏)等々、少しばかり触れたので、興味がある方はどうぞ。

 

本題に入るが、ブログ冒頭で引用した『エル・ジャポン8月号』(628日発売号)には、「2050年までに海は魚よりプラスチックの方が多くなる」などサステナブルな旬な話題(ジャック・ジョンソンバーバラ・パルヴィン他)をはじめ、映画特集が組まれている一方、『VOGUE8月号掲載の、パリのフォーシーズンズホテル・ジョルジュサンクのスイートルームに宿泊していたリアーナのインタヴュー記事も興味深かったとはいえ、『エル・ジャポン8月号は、今号に限れば、とりわけ俺の興味を引いたとも言えよう。

 

私的に観たい8月公開の5作品 

ミッション・インポッシブル フォールアウト83日公開予定)

先週、トム・クルーズ23回目の来日を果たし、同作品のジャパン・プレミアを東京ミッドタウン日比谷で行った。もはや説明不要なアクション大作『ミッション・インポッシブル』シリーズだが、6作目となる本作も、前作『M: I ローグ・ネイション』に続き、クリストファー・マッカリーが監督を務めている。

 

2重螺旋の恋人 84日公開予定)

、私的に最も楽しみなフランソワ・オゾン監督のフランス映画だ。本作でヒロインを務めるのは、映画『17』(2013年・仏)で女子高生役を演じ、シャーロット・ランブリングと共演した(当時22歳だった)フランス期待のシャネルのミューズ<マリーヌ・ヴァクト>ちゃんだ。彼女に関しては、過去数回取り上げており、ミュウミュウのミューズに起用され、来日した際、2015331()付ブログ“Young and Beautiful”(テーマ: ファッション)で触れたので、興味がある方はどうぞ。

 

セクシャリティー87日公開予定)

サラ・ガドンちゃんが主演を務める本作のタイトル『セクシャリティー(原題: Octavio Is Dead!)』(2018年・カナダ)を目にして、かつてアルマーニのモデルを務めたラウラ・モランテちゃんが主演を務めたビセンテ・アランダ監督作『セクシャリティーズ』(1997・スペイン)という映画を思い出したのは俺だけだろうか。同作品のDVDも所有しているが、先日はマイク・フィギス監督作でラウラ・モランテが出演している映画『HOTEL』(2001・英伊合作)のDVDも再見したが、万人にオススメはできないが、俺好みの作品だ。

 

アルマーニウーマンサラ・ガドン>ちゃんは、俺好みの作品に多数出演しており、例えば、デヴィッド・クローネンバーグ監督作・・・『危険なメソッド』(2011年)、『コズモポリス』(2012年)、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014年)、そしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『複製された男』(2014年)等々、私的にここ7年ほど注目しているカナダの女優なのだ。

 

オーシャンズ8810日公開予定)

言わずと知れた『オーシャンズ』シリーズ3部作の女性版であり、凄腕のハッカー役を演じるリアーナをはじめ、アルマーニウーマンケイト・ブランシェット>、ヘレナ・ボナム=カーター等々が出演するなど、豪華な顔ぶれだ。そして、彼女ら7人が狙うのは、アン・ハサウェイが身に着ける15000万ドルのネックレスであり、それがお披露目される舞台が、ニューヨークで有名なファッションの祭典メットガラ」の会場というのは、ハリウッド映画らしく、とても華やかだ。

 

なお、ダニー・オーシャンジョージ・クルーニー)の妹デビー役を演じるのはサンドラ・ブロックなのだが、彼女の顔は生理的に受けつけないので、このキャスティングだけはとても残念だ。他にも候補はたくさんいたと思うが・・・。

 

タリーと私の秘密の時間817日公開予定)

以前のブログでも少しばかり取り上げたが、シャーリーズ・セロンの新作であり、彼女は本作で3人の子供を育てる母親マーロを演じており、そのベビーシッターのタリー役を演じるのが、イモージェン・プーツと共演した恋愛映画『恋人まで1%』(2014年)をはじめ、リドリー・スコット監督作『オデッセイ』(2015年)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『ブレードランナー 2049』等々の出演も記憶に新しいカナダの女優マッケンジー・デイヴィス>ちゃんだ。

 

ジェイソン・ライトマン監督が、バツイチの作家役シャーリーズ・セロンを起用して撮った映画『ヤング≒アダルト』(2011年)との違いを、本作ではどう描いているのかが見どころのひとつだろう。そう、ディオール・ウーマンシャーリーズ・セロン>が前作『アトミック・ブロンド』で演じたロレーン役と本作は180度異なる作品だとはいえ、それもまた楽しみだ。

 

最後に 

 

ステイシー・マーティン出演作『グッバイ・ゴダール』も気になる一方、6月末に公開されたウディ・アレン監督作『女と男の観覧車』をはじめ、エヴァ・グリーン出演作『告白小説、その結末』も未見だが、都会の真の夜に、冷房の効いた映画館で、平日の仕事帰りに映画を楽しむのも素敵な時間の過ごし方だ。

 

Have fun!


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まるで、本の墓場のようだ。ここに並んでいるのは、すべて死んだ本。そう思うと、この場所のなんともいえない不気味さの理由がわかったような気がした。こんな場所なら、埃のひとつでもあっていいと思ったが、不思議と本棚は清潔で、隅々まで磨き上げられている。墓守のような人間がいるのだろうか。今こうやっている私を、もしかしたらじっと見ているのかもしれない。思わずあたりを見まわしたが、相変わらずそこは静かで、何の気配もなかった。ため息をつき、目を本棚に走らせていると、胸をぎゅん、と掴まれたような気になった。

 

ブローディガンの「愛のゆくえ」があった。姉が好んで読んでいたものだ。昔から読書家だった姉の本棚には、私の興味を引かない本がたくさんしまわれてあった。そのどれもが手垢がつくまで読まれており、中でも「愛のゆくえ」は特別だった。姉のいない間にぱらぱらとページをめくったことがあったが、私にとっては退屈で、きゅうきゅうとした日々の中、すぐにその存在を忘れてしまった。すっかり忘れていたはずなのに、この、瀬戸内海の小さな島のホテルで出会ったその本は、異様なほどくっきりとした陰影をもってそこにあった。たくさんの死んだ本の中、「私を見つけてよ」と、こちらに訴えかけてくる生命感があった。

西 加奈子著『うつくしい人』より

 

ウィンブルドン選手権が閉幕

 

シェイクスピアは「どんなに長くても、夜はいつか明ける」という名言を残したが、去る713日(金)の夜9時過ぎに始まった「ウィンブルドン選手権」準決勝の1試合アンダーソンVSイスナー>戦は、ビッグサーバー同士の対決となり、グランドスラム史上2番目の長さとなる6時間36にも及ぶ終わることのないような、デジャヴなビッグサーブの打ち合いを延々と見せられ、その変化のない退屈な光景は、呆れを通り越して、苦痛だったが、それは解けない魔法のような、長い夜だった。平均的な90分映画であれば、4本以上の上映時間だ。

 

ジャザノヴァの新作『The Pool』をBGMに、23時過ぎからWOWOWにチャンネルを合わせ、同準決勝の2試合ナダルVSジョコビッチ」戦を楽しみに待っていた頃、すでに子供たちは眠りに就き、夜は更けていった。俺はバルセロナチェアに座り、よく冷えたローランペリエロゼシャンパン片手に、ソニーの4K大画面テレビに映し出されるウィンブルドンの客席のファッションにも注目していた。コルビュジエのカッシーナ社製ローテーブル上には、リチャード・ジノリのベッキオホワイトの長方形プレートに盛られた、千疋屋の「国産メロン」と、日本橋三越のイータリーでよく購入する「イタリア産の生ハム」、そして「イタリア産モッツァレラチーズ」のカプレーゼが用意されていた。

 

数時間が経過し、俺はシャンパン1本空けた後、タンカレーNo.10のジントニック片手に、

ソニーのタブレットでdマガジンの中からグルメ雑誌「dancyu」の<夏の鮨>特集に目を通していた。結局、ナダルの試合が始まったのは翌朝4時頃で、現世界ランキング1位のナダルと元同1位のジョコビッチBIG4対決は、ウィンブルドンの大会規定により、ロンドン時間の23時過ぎ(日本時間の朝7時過ぎ)に中断となり、4-6, 6-3, 6-7という1-2のスコアのまま、順延となったのだ。

 

そして土曜日の夜に行われた同試合は、ナダルが6-3と先取し、2-2のタイブレークの末、第5セットは8-10でジョコビッチが奪取し、ジョコビッチが勝利を収めたのだ。ジョコビッチのサーブが安定エース23)していたのとは対照的に、ナダルのそれ(エース8本)は不安定の連続だったとはいえ、勝てる試合でもあったが、今回は運がナダルに味方しなかったとも言えよう。時折、白い蝶々が芝生のコート上を舞い、それを気にかけていたナダルだったが、彼のテニス人生、よい時もあれば、悪い時もあるわけで、それがテニスなのだろう。そして、ジョコビッチは完全復活を果たした。

 

ウィンブルドンの私的なベストマッチを選ぶならば、準々決勝の「ナダルVSデルポトロ」戦に他ならないが、昨日、ATP最新ランキング(716日付)が発表され、ナダルは引き続き1、そしてジョコビッチが10に返り咲いたが、今後はフェデラーが後退し、「ナダル、デルポトロ、ジョコビッチ」というBIG3>が支配する時代が、そんな遠くない未来に訪れるはずだ。マレーにも期待したいけれど。

 

日本人作家<西 加奈子>と<嶽本 野ばら

 

話は変わるが、去る5月、渋谷区にある某大学の女の子と一緒に飲む機会があり、20代女子のお気に入り作家を訊いたところ、酒の席で名前が挙がったのは、女子大生に人気!?の西加奈子と、嶽本野ばら2人だった。

 

また、かつて俺のブログの読者で、現在ニューヨークの名門大学の大学院に在籍する20代女子のブログを先日久々に覗いた際、彼女のブログで紹介されていたのが、偶然にも西加奈子の小説だったことに驚きを隠せなかった。なお、彼女が取り上げていた同作家の小説は『サラバ!』(2014年)だ。

 

そう、2か月前に耳にした20代女子のお気に入り作家2が、当時は俺の興味を引かなかったとはいえ、頭のどこか片隅にずっと残っていて、今夏ようやくそれを手に取ったわけだが、その小説とは、西加奈子著『うつくしい人』(2009年)と嶽本野ばら著『変身』(2007年)だ。

 

過去、外国人作家(例えば「オスカー・ワイルド」「フィッツジェラルド」他多数)、とりわけ古典と呼ばれるような小説は何度も取りあげたが、このブログで日本人作家を取り上げることはとても珍しい。以前取り上げたのは、ニューヨークタイムズ紙で話題となった小川洋子の小説であり、2013219()付ブログ“Is that the end of the story?”(テーマ: 本・雑誌)及び2013226()付ブログ“Insatiable Critic”(テーマ: 本・雑誌)の中で取り上げたので、興味がある方はどうぞ。

 

ブログ冒頭、西加奈子の小説『うつくしい人』から一部引用して抜粋したが、その中に登場する米国人作家<リチャード・ブローディガン>著『愛のゆくえ』(1971年)にインスパイアされ、彼女が同小説を書き上げたことは容易に想像できるはずだ。なお、小川洋子村上春樹、そして高橋源一郎もブローディガンに影響を受けたそうだが、高橋氏が翻訳したジェイ・マキナニー著『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』(1987年)は俺のお気に入り小説のひとつだ。

 

話を戻すが、嶽本野ばらの小説『変身』は、フランツ・カフカ著『変身』にインスパイアされており、カフカのそれは「ある朝、グレゴール・ザムザがなにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な毒虫に変わっているのを発見した」で始まる一方、嶽本氏のそれは「ある朝、星沢皇児が妙に気掛かりな夢から眼を覚ますと、自分が寝床の中で見知らぬ恐ろしくハンサムな男に変わっているのを発見した、のです」で始まる(笑)。そして、コム・デ・ギャルソンをはじめとしたハイブランドの固有名詞が列記されるなど、先述した西加奈子の『うつくしい人』とは趣を異にするある男の物語であり、『変身』の表紙はメリーゴーラウンドだ。

 

ところで、女子大生に人気の赤文字系雑誌『CanCam』が運営するサイト(旧: ウーマンインサイト)に、西加奈子インタヴュー記事祝!直木賞 西加奈子に聞く、5%の喜びが支えた「サラバ!」誕生秘話>を見つけ、その中の「「男の子が主人公であることがジョン・アーヴィングやスティーヴン・ミルハウザー、JD・サリンジャーなど、男の子の一人称ものが好きなことにも関係あるかもしれません。いい距離感ができて、書きやすいので」の一節がとても印象に残った。アーヴィングサリンジャーの説明は不要だと思われる一方、俺が近年読破した作家のひとりがミルハウザーだったため、それも少しばかり驚きだった。

 

死ぬほど退屈な、少年が微睡みの中で見る、

終わりのない夢を描いた初期傑作長篇『ある夢想家の肖像』と、

中篇小説のおとぎ話『魔法の夜』は、夏の季節に読むのに最適なそれかもしれないし、前者は魅惑と退屈の物語だが、三連休前日の金曜日の深夜に生中継されたウィンブルドン選手権準決勝の第1試合は、何度も言うが、魅惑とは対極にあり、ビッグサーバー同士の、退屈の墓場のようなそれだった。或る意味、魔法の夜だったかも、ね。

 

最後に

 

ニューズウィーク誌(515日号)に掲載された英国人<コリン・ジョイス>のコラム「村上春樹の小説を僕が嫌いな理由」は、同作家の小説を読まない俺にとっても面白いそれだった(笑)。とりわけ、その最後の一節は的を射ていた(笑)。

 

なお、村上氏の小説は俺の趣味ではないが、彼が翻訳したフィッツジェラルドのそれをはじめ、数冊購入しているが、彼は翻訳家としてはとても優れていると思うし、彼が音楽家について評論したエッセイ意味がなければスイングはない』はとても興味深く、「ウィントン・マルサリスの音楽はなぜ(どのように)退屈なのか?」の章では毒づいていた一方、結びの「僕はこれからもたぶん、ウィントン・マルサリスの音楽を聴き続けていくだろう」という締め方はズルい言い訳だろう。

 

道徳的な書物とか非道徳的な書物といったものは存在しない。

書物は巧みに書かれているか、巧みに書かれていないか、

そのどちらかなのである。ただそれだけでしかない。

―オスカー・ワイルド

 

Have a beautiful day!


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ウィンブルドン選手権72日~15日)

 

テニスの4大大会のひとつ『ウィンブルドン選手権』のドロー(128)が発表されたので、4ブロックに分けて、簡単にまとめてみたい。ロンドンで開催される同大会で、イギリスで最も注目されていたのは、「ウィンブルドン選手権V2」を誇る英国の元世界ランキング1位のアンディ・マレー復帰の話題だったが、彼はエントリー後に棄権し、欠場を発表した。なお、マレーのATPランキングは、昨年7月時点では1だったが、怪我による長期離脱により、昨年末のそれは16位に、今年5月末は47位に、そして6月末は156までランクダウンしていたのだ。

 

そして今回、「ウィンブルドン選手権」のドローが発表された時点での、その気になるATPランキング(625日付)は、ナダルが1で、フェデラーが2ゆえ、同大会の第1シードはナダルかと思いきや、フェデラーが第1シードで、ナダルが第2シードとなっており、これはウィンブルドン独自の決定によるもので、とっても英国的だ一方、WTAランキング183のアメリカのアラフォー黒人女子選手が今回シード権を与えられた事に対して、スロバキアの元世界ランキング4位のチブルコワ(同32位)が「不公平だ」と異を唱えていたが、俺も同意見だ。

 

そう、4大大会(グランドスラム)に予選なしで出場できるのは、男女ともに100位内が目安となっており、近年、私的に注目していたカナダの元世界ランキング520141020日時点)のウージニー・ブシャールちゃん(「ウィンブルドン選手権2014準優勝)は、怪我をして以降、今年1月末には121までランクダウンしたのだ。そして、先週行われた「ウィンブルドン選手権予選に出場し、見事3勝し、今夜スタートする本戦出場の権利を得たわけだが、彼女のWTA最新ランキング(72日付)は188となっている。したがって、今回の黒人女子選手の特例措置は意味不明であり、理不尽だとも言える。

 

付け加えるならば、(テニスコート上でバク宙する、身体能力が高い)16歳になったばかりのウクライナのマルタ・コスチュクちゃん(同135位)と、ハンガリー19歳のファンニ・シュトッラルちゃん(同149位)には、昨年から注目してきたが、「ウィンブルドン選手権予選は敗退となり、とても残念な結果に終わった。

 

ドローその(トップハーフの32人)

 

このグループは、来月37歳の誕生日を迎える芝の王者<フェデラー>が優勝候補と目されているが、ATP250メルセデス・カップ」及びATP500ゲリー・ウェバー・オープン」における彼の戦いぶりを見る限り、若手相手に苦戦を強いられるなど、もはや王者の風格はなく、後者の決勝ではクロアチア21歳の超新星チョリッチに敗れるなど、不安だけが残るその結果に、私的には彼の優勝は厳しいと予想している。とはいえ、フェデラーが本来の強さを取り戻したら、楽に勝ち抜けられるドローだろう。

 

ドローその(トップハーフの32人)

 

このグループは、ロンドンで開催されたATP500フィーバー・ツリー選手権」決勝でジョコビッチに勝利したチリッチ(同5位)を筆頭に、ATP250メルセデス・カップ」で準優勝した元世界ランキング3位のラオニッチ(同32位)、ビッグサーバーのイスナー(同10位)、ディミトロフ(同6位)、カレノブスタ(同12位)、復活を目指す元世界ランキング3位のワウリンカ(同225位)、そして今年クレーコートでブレイクした若手のチチパス(同35位)等々、先述したトップハーフのドローと比べると、白熱した面白い試合が期待できそうだ。

 

ドローその(ボトムハーフの32人)

 

このグループは、「ウィンブルドン選手権V3」の実績を誇り、ATP500フィーバー・ツリー準優勝者ジョコビッチ(同17位)が完全復活を遂げるのか要注目だ。ジョコビッチを除けば、芝コートでフェデラーに勝てそうな選手はひとりも見当たらず、クレーコートでは圧倒的な存在感を誇るティエム(同7位)のプレースタイルは芝では全く機能せず(順応できず)、錦織圭くん(同27位)も同様なのだが、不安定なズベレフ弟(同3位)をはじめ、英国の若手筆頭カイル・エドモンド(同18位)、キリオス(同19位)、そして先日行われたATP250アンタルヤ・オープン」で優勝したジュムール(同30位)等々、誰が勝ち上がっても不思議ではないドローである一方、決勝まで勝ち進むイメージが誰からも湧いてこないのだ。また、芝を得意とする杉田祐一くん(同45位)は、1回戦は勝利濃厚だが、2回戦以降での勝利はほぼ不可能だと予想される。

 

ドローその(ボトムハーフの32人)

 

このグループは「死の組」であり、「ウィンブルドン選手権V2」を誇るナダル(同1位)が優勝候補筆頭だが、アルゼンチンのデルポトロ(同4位)、ベルギーのゴフィン(同9位)、アメリカのソック(同15位)等々、強豪揃いのドローだ。気掛かりなのは、ナダルもデルポトロも「全仏オープン」以来となる公式戦ということだ。ナダルは、先週ロンドンで開催されたエキシビション「アスポール・テニス・クラシック」に参戦し、今年初めて芝での実戦に挑んだとはいえ、11敗と完璧には程遠い仕上がり状態だった。

 

マレーは試合前日に棄権したが、★印は私的な要注目選手だ。参考までに、今年の戦績は、ナダルが282敗(勝率.933フェデラーが253敗(勝率.892デルポトロが287敗(勝率.800となっており、勝率8を超えるのはこの3人のみだ。なお、錦織圭くんは169敗(勝率.640)だ。

 

ところで、このドローには、他にもカナダの超新星19歳のシャポバロフ君(同26位)をはじめ、今年クレーコートで覚醒したイタリアのチェッキナート(同31位)、フランス勢では・・・ATP250リベマ・オープン準優勝シャルディー(同46位)、曲者ブノワ・ペール(同48位)、ジル・シモン(同53位)、スペイン勢では・・・ラモスビノラス(同37位)、フェリシアノロペス(同70位)、そして芝では期待が全く持てないと前置きしておくが、「全仏オープン」で躍進したアルゼンチンのシュワルツマン(同11位)とイタリアのフォニーニ(同16位)等々、トップハーフとは対照的に、まるでこのドローだけに一極集中したかのように、役者が多数揃っており、大変に興味深いドローゆえ、1回戦から目が離せないカードが目白押しだ。

 

最後に

 

一方、気になるウィンブルドン選手権の女子に関してだが、ドローを見る限り、私的な優勝候補は、先々週開催されたWTA470バーミンガム・クラシック覇者で「ウィンブルドン選手権V2」のクビトバ(同8位)と、先週開催されたWTA470イーストボーン国際覇者ウォズニアッキ(同2位)の2人だ。補足するならば、今年30勝以上した女子選手はアラサー世代の4名しかおらず、ハレプが336敗(勝率.846クビトバが347敗(勝率.829ウォズニアッキが309敗(勝率.769ケルバーが3210敗(勝率.761だ。

 

また、今年覚醒中のベラルーシ20歳のアリーナ・サバレンカちゃん(同45位)に私的に注目している。プレースタイルは、超ポジティヴ思考型の「超攻撃的なベースライナー」であり、プレー精度はさほど高くなく発展途上段階だが、そのビッグストロークは脅威であり、フットワークも軽く、将来がとても楽しみな選手なのだ。先週行われたWTA470イーストボーン国際」では、惜しくも準優勝となったが、連戦続きの疲労は無視できないとはいえ、「ウィンブルドン選手権ベスト8を狙える超新星だろう。

20歳の大坂なおみちゃん(同18位)然り、ね。 

 

いよいよ今夜、テニスエリートたちの熱い夏が始まる。そして、「全仏オープン」のようにナダルが圧倒的に勝利するとは考えにくいと前置きしておくが、進化し続ける天才の「ウィンブルドンV3」を期待したい。

 

Vamos, Rafa!


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Acqua di Gio (アクア・ディ・ジオ)★★★★

流行雑誌に出てくるモダンなインテリア風の香水といえばよいか、ステンレスの配管がむきだしの、生活感のない広々としたロフトに、ちょっとだけモダンな家具を配した感じ。子どもがクッションとクッションの間に人形を押し込んだりしたらデザイナーに怒られそうだ。香りは90年代に生まれた清潔感あふれるフローラル、自分には純白のカーペットこそふさわしいと信じる人のための香水だ。

 

レモンが香るフレッシュな朝の陽光をイメージしたミュゲの名香「ディオリッシモ」(ディオール)と、グリーン フルーティ フローラル系のクールな女王「クリスタル」(シャネル)の流れをくんで1995に誕生したもの。担当したのはエドアール フレシエフランソワーズ キャロン、いずれもありふれた素材からでも深みのある際立った香水を作り出す類い稀なる才能の持ち主だ。清潔感あふれるフローラルに、今や流行のひとつになったメロンの爽やかな香りを加え、ドライダウンにはピーチが香るが、けっして後を引かない。この香水は「トミーガール」や「エンヴィ」をはじめとするアメリカンなフローラル系香水の先駆けとなった。すばらしい作品。

タニア・サンチェス~「世界香水ガイドⅡ」より

 

最も早いの始まり 

ジョルジオ・アルマーニ2019年春ミラノコレクションのショーが終わり、プロテニスの世界は「グラスコート・シーズン」の大会がロンドンを中心に盛り上がっており、いよいよ来週から『ウィンブルドン選手権』(72日~15日)が始まる。

 

一方、日本の気象庁は、関東甲信地方が6月29に梅雨明けしたと発表した。同庁によれば、1951以降で最も早い同地方の梅雨明けであり、昨年より7日早く、平年より22日早いそうだ。夏は眩しくて美しい季節なのかもしれないが、このニュースは、ここ67年間で、東京に最も早い夏が訪れたことを意味する。

 

カルヴィン・ハリスの傑作アルバムリリースから1

 

そう、今から約1年前となる2017712()付ブログ“Be careful of heatstroke.”(テーマ: 音楽)では、進化するスーパースターDJカルヴィン・ハリス>のニューアルバム『FUNK WAV BOUNCES』について詳細に綴った。そして、このブログを気まぐれに書き始めてから、今年で14回目の夏を迎えたことになるが、例えば、当時18歳の女子大生の読者が、今年でラファエル・ナダルと同じ32歳なのだから、時の流れを改めて強く感じさせる今日この頃だ。

 

ナダルが完全復活を果たした昨年から、俺の帰宅後のそれは、相も変わらず、シャンパン片手に、ソニーの4K大画面テレビに映し出されたプロテニスの試合をDAZNGAORAWOWOWTennis TV等々で、コルビュジエのソファもしくはバルセロナ・チェアに腰を下ろし、テレビ観戦する日々が続いている。俺の人生の中で、これほどまでにテニスの試合をTV観戦した記憶は過去一度もなく、ナダルの果てなく続くテニス人生の物語、その歴史的瞬間の目撃者となっているのは、俺だけではないはずだ。

 

、ジントニック。 

テニス観戦時、シャンパン以外の選択肢はといえば、タンカレーNo.10が俺のお気に入りプレミアムジンであり、定番のひとつになって久しいが、

今月に限れば、例えば、サイレントプールボタニストスター・オブ・ボンベイ等々のプレミアムジンをバカラやアルマーニ・カーザのロックグラスにそれぞれ注ぎ、それをフィーバー・ツリー(トニックウォーター)で割ったジントニックの飲み比べをしている。俺がブルゴーニュ産の白ワインをはじめ、ジントニックもお気に入りであるのは、永年のブログ読者の方であればご存知のはずだ。

 

Fever Tree(フィーバー・ツリー)”といえば、先週末までロンドンで開催されたATP500クィーンズクラブ選手権」のスポンサー企業としてつとに有名であり、同大会は「フィーバー・ツリー選手権」として開催された。

同大会の本戦には32名が出場したが、優勝したチリッチをはじめ、

初戦敗退したゴフィン

ゴフィンに勝利したが準々決勝でキリオスに敗れベスト8で終わったフェリシアノロペス

ベスト4シャルディー等々の会場内でのバーテンダーぶりも悪くなかった。 

付け加えるならば、昨夏は、ヘンドリックスモンキー47コーヴァル等々のプレミアムジンをフィーバー・ツリーで割ったジントニックをよく愛飲したものだが、2000年頃、毎週末の深夜、麻布十番の某クラブ(ディスコ)のVIPルームでよくいただいたのは、シャンパン以外では、ボンベイ・サファイアのジントニックだった。2004年頃には、ロンドンやミラノをはじめ、同ジンは一世を風靡するほど人気が高まったが、昨年の阪急メンズ東京のパーティで振舞われた酒のひとつはプレミアムジン<ボタニスト>だった。

 

なお、自宅のミネラル・ウォーターは、イタリアの「サンペレグリノ」(750ml←これが重要)が定番となって久しい一方、フランスの「エビアン」のデザイナーズボトル(750ml)をここ数年は愛飲している。

 

映画と音楽、そしてテニス観戦の日々 

ところで、テニスのTV観戦時の音楽(BGMは、ナダルの試合時を除けば、夜の時間帯はジャズが定番だが、今月に限れば、ファットボーイ・スリムのライブアルバム2枚『LIVE ON BRIGHTON BEACH』『BIG BEACH BOUTIQUE 』と、ジャック・ジョンソンの傑作アルバム『In Between Dreams』をヘヴィーローテション。

 

そして毎飽きもせずにリピートしている映画が、マイケル・ダグラス主演のロサンゼルスの真を舞台にした最高すぎるクライム・コメディ『フォーリング・ダウン』だ(笑)。同作品の感想については、過去にも何度か取り上げたように、興味がある方は、2010319()付ブログ“Fucking fantastic”(テーマ: 映画)及び20131118()付ブログ“You're so fucking special!”(テーマ: 映画 )をどうぞ。

 

付け加えるならば、後輩が欲しいと持ち帰ったDVD(ブルーレイ)を今月再度購入したが、何かと言うと、チャック・パラニュークの小説2作品を映画した、デヴィッド・フィンチャー監督作『ファイト・クラブ』(1999年・米)と、ジェイソン・ライトマン製作総指揮『セックス・クラブ』(2008年・米)だ。両作品の感想に関しては、20121126()付ブログ“Where Is My Mind?”(テーマ: 映画)の中で「消費至上主義の帰趨」、その答えに言及しながら綴ったので、興味がある方はどうぞ。

 

のフレグランス 

そして、のフレグランスと言えば、今から20数年前に手にしたアルマーニの「アクア・ディ・ジオ」が、私的な定番のひとつになって久しいが、ファッションフォトグラファー<パトリック・デマルシェリエ>が手掛けた広告がとても懐かしい。

一方、インパクトのあるネーミングがいかにもトム・フォードらしい、昨秋ニューヨークでお披露目されたフレグランス“Fucking Fabulous”は夏向けのそれではない。

 

最後に 

先月末、六本木の「青山ブックセンター」が閉店したのは残念なニュースだったが、いよいよ、ITF2000ウィンブルドン選手権」(72日~15日)は明日から本戦が始まるが、ワールドカップはすでに決勝トーナメントに入り、同大会ともに決勝は15に行われる。なお、翌16日の日本は「海の日」で祝日だ。

 

 

When I met you in the summer

To my heartbeat sound

We fell in love

 

後編に続く。


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ラファエル・ナダル<全仏オープンV11

 

先週末、花の都パリで、テニスの4大大会のひとつ「全仏オープン」決勝戦が行われ、テニス界のスーパースター<ラファエル・ナダル>が前人未到となる11度目の優勝を飾った。しかも、接戦を制しての優勝ではなく、昨年に続き、圧倒しての優勝だ。前回のブログで、<ウィリアム・ブレイクは「天才は常に時代を超越している」という名言を残したが、圧倒的な勝利での全仏オープンV11をナダルには期待したい。1本の映画の「主役」がひとりであるように、「全仏オープン」で圧倒して勝利するナダルの物語の続きを今年も見せてほしい>と記したが、彼は今年も俺の過度な「期待」に見事に応えてくれた。

 

正に、「全仏オープンV11」はナダルにしかできない偉業だが、彼は地球上に生まれたエリート・アスリートの中でもNo.1の存在だと言っても過言ではないはずだ。ナダルが初めて「全仏オープン」に出場したのは、2005年(当時18歳)まで遡るが、当時のテニスウェアは、ナイキのノースリーブ・シャツにパイレーツ・パンツという独特のスタイルだった。彼はこの14年間で同大会を11度制し、今月3日に32の誕生日を迎えたばかりだが、もう我々が生きている間に、彼を超えるようなテニスプレーヤーは現れないかもしれない。この2週間に及ぶ同大会には、世界中のテニス・エリートが参加し、予選に128名(本戦に16名が進める)がエントリーでき、本戦では128が「トップハーフ(64名)」と「ボトムハーフ(64名)」の2つのグループにそれぞれ分けられ、4回戦まで勝ち残れば「ベスト16」、準々決勝(ベスト8)、準決勝(ベスト4)、そして決勝という、プロテニス最高峰のトーナメントなのだ。

 

ナダルは今年の「全仏オープン」で7勝し優勝を飾ったが、彼の戦いぶりを振り返ると、難敵は、準々決勝で対戦し、ナダルから1セットを先取した、脚のある動きが速い、アルゼンチンのシュワルツマンだったとも言えよう。なぜなら、準決勝のデルポトロ戦でも、決勝のティエム戦でも全く脅威を感じることなく、圧倒的な勝利を収めたからだ。ナダルと対戦したこの3人は、敗戦後にツイッター上で、ナダルの勝利を称えており、とても珍しいケースだろう。

 

テニスを知らない人のために、ナダルはこの14年間で、「全仏オープン」で一体何勝したのか? その答えは「862敗(勝率.977」で、ナダルは驚異的な成績を残しているのだ。この2敗は、或る意味、交通事故のようなものだが、それは今年、ATP1000マドリード・オープン」でナダルがティエムに負けたそれと同じように、ね。彼がクレーコートで負けるのは、彼が不調の時だけとも言えるが、この負けで、ナダルが優勝した昨年の「全仏オープン」から続いた連勝記録が21で、連勝取得セット数の記録が50でそれぞれストップした。前々回のブログで、「今年クレーコートで、ラファエル・ナダルを倒す可能性がある選手8」のうち、過去のデータを分析し、ティエムジョコビッチのいずれかだと書いたが、それもずばり的中した。ナダルも人間だから、負けることもあるのだ。

 

今年のナダルのクレーシーズンを振り返ると、261

ATP1000モンテカルロ・オープン優勝415日~22日)V11

◆同500バルセロナ・オープン優勝423日~29日)V11

◆同1000マドリード・オープン」準々決勝敗退(55日~13日)過去、5優勝

◆同1000イタリアン・オープン優勝523日~20日)V8

ITF2000全仏オープン優勝527日~610日)V11

 

上記のクレーコート大会以外にも、ハードコート(全豪オープン)及びデビスカップの成績を合算したナダルの今年の成績は7大会に出場し「302敗(勝率.938」(613日時点)だ。付け加えるならば、ナダルの生涯対戦成績は「903187敗(勝率.828で、シングルスでの獲得タイトル数は79を誇る。BIG4のうち、怪我のために長期離脱しているアンディ・マレー(世界ランキング157)が心配だが、現役選手で最高勝率を誇るのがナダルであり、次にジョコビッチ(生涯勝率.823)、フェデラー(同.820)、マレー(同.781)と続く。

 

また、「ウィンブルドン選手権」以降の成績次第では、今年引退する可能性もあるフェデラー(今年8月で37)は、グランドスラムのタイトル獲得数は20を数えるが、32ナダルがフェデラーの記録を抜くのも時間の問題だろう。他に気になる数字はといえば、対戦成績でジョコビッチ(2526敗)に唯一負け越しているため、勝ち越してほしいものだ。なお、ナダルは、フェデラーには2315マレーには177、(ナダルの比較対象の選手にはならないが)錦織圭には102だ。今年29となる錦織くんには、(ナダルが最多32回優勝している)「ATP1000マスターズ」で1度くらい優勝してほしいものだ。

 

グラスコート・シーズンの始まり 

ともにプロテニスの世界は、クレー(赤土)コート・シーズンが終わり、今週からグラス(芝)コート・シーズンに突入した。クレーコート・シーズンの大会をスキップしたフェデラーが、今週から始まったATP250メルセデス・カップ」(ドイツ・シュトゥットガルト)で復帰し、日本時間の今夜22時から行われる2回戦(対ズベレフ兄)に登場する。

 

一方、女子のそれは、米ゼネラル・ミルズ社のオーガニック食品ブランド<ネイチャー・バレー>をスポンサー名に冠した大会が、英国で3大会「ノッティンガム・オープン611日~17日)」「バーミンガム・オープン618日~24日)」「イーストボーン・インターナショナル624日~30日)」行われる。そして、72日からはグラスコートの最高峰「ウィンブルドン選手権」が開催される。

 

ところで、開催地に目を向けると、ロンドンの北に位置する「ノッティンガム」「バーミンガム」、南に位置する「イーストボーン」だが、イーストボーンと言えば、すぐさま隣の「ブライトンビーチ」を思い浮かべるのは俺だけだろうか? ハウスミュージック好きの方にはすぐピンと来るかも知れないが、同ビーチはファットボーイ・スリムの地元であり、同ビーチで開催されたライヴはとりわけ有名であり、2002年にリリースされた『Live on Brighton Beach』及び『Big Beach Boutique 2』は私的に記憶に残るアルバムだが、俺のブログで取り上げたのは、2005年にリリースされたミックスアルバム『Bondi Beach: New Years Eve '06』だけだったのかな?

 

再び、話をテニスに戻すが、現在世界ランキング2位のフェデラーは、大きな「失効ポイント」が今月と来月に控えているため、ランキング2位を維持するには、グラスコート・シーズンを勝ち続けない(ウィンブルドン選手権の優勝は必須)といけないのだ。付け加えるなら、デルポトロが今年完全復活を遂げたため、フェデラーの今年下半期はとても厳しい戦いを強いられると予想される。

 

そう、ウィンブルドン選手権といえば、今から10年前となる2008に行われた「ナダル(当時22歳)VSフェデラー(当時26歳)」の名勝負が忘れられないが、5時間近くにも及ぶその対決は、ナダルが6–4, 6–4, 6–7(5), 6–7(8), 9–7のフルセットの末、勝利した。そして、ナダルは優勝記念に英国の超高級車<アストン・マーティン>を購入したのだ。ナダルに関しては、以前にも度々ブログで取り上げたが、今から6年前となる2012615()付ブログLife is a mystery(テーマ: ブログ)で、ナダルが「全仏オープン」開催期間中に、宿泊先のホテルで超高級腕時計<リシャール・ミル>が盗難にあった事件に触れたので、興味がある方はどうぞ。なお、2012年の全仏オープンもナダルが優勝した。

 

最後に

 

アメリカのシェフ兼作家<アンソニー・ボーディン>氏が今月61の若さで、フランスで帰らぬ人となったのは非常に残念なニュースだったが、彼に関して、俺のブログでは過去何度も取りあげたが、彼の著書『キッチン・コンフィデンシャル』について綴った2015419()付ブログAmerican, American Oxygen(テーマ: レストラン&バー)に興味がある方はどうぞ。

 

圧倒的な勝利で、全仏オープンV11を手にした天才<ラファエル・ナダル>の記憶が未だ鮮明に記憶に残っているが、和食好きな彼が日本酒を好むのかどうかまでは知らないが、今月19日、パリジョエル・ロブションと日本酒「獺祭」のコラボ店“Dassai Joel Robuchon”がグランドオープンする。

 

 

Have a beautiful day!


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ラファエル・ナダルという物語の続き

 

テニス界のスーパースター<ラファエル・ナダル>という夢の続き、その素敵な物語の章はATP1000モンテカルロ・マスターズ」の優勝(V11)で素敵に幕を開けた。続くATP500バルセロナ・オープン」も優勝(V5)、そしてATP1000マドリード・オープン」ではティエムに敗れるという予想外の出来事があったにせよ、その後のATP1000イタリアン・オープン(ローマ)」では見事優勝(V5)を飾り、

 

今年1月に開催された4大大会のひとつITF2000全豪オープン」での棄権(足の怪我)退場以来、対戦成績を171(勝率.944とし、見事なカムバックを果たした。もし、「マドリード・オープン」も優勝(V6)していたならば、復帰後の対戦成績を200とし、完璧なカムバックだったが、それは来年に期待したい。今回、完璧なストーリーでなかったにせよ、圧倒的だったのは誰の目にも明らかだったろう。

 

そして、いよいよクレー大会の最高峰「全仏オープン(本戦)」が今週末に始まるわけだが、およそ小説には始まりも終わりもないが、ウィリアム・ブレイクは「天才は常に時代を超越している」という名言を残したが、圧倒的な勝利での全仏オープンV11をナダルには期待したい。1本の映画の「主役」がひとりであるように、「全仏オープンで圧倒して勝利するナダルの物語の続きを今年も見せてほしい。

 

ところで、5月のゴールデン・ウィークは広島旅行、翌週は昨年のオープン戦(巨人VS日本ハム/大谷君がホームランを打った試合)以来となる東京ドームでの野球観戦(巨人VS中日/11日)、

そしてトム・ウルフの訃報があり、同週には天才<デヴィッド・ボウイ>の遺作「★」に参加したマーク・ジュリアナのライヴ等々、俺の毎日はいつもと変わらずで、帰宅後のそれは、アークティック・モンキーズの新作をBGMに、ソニーの4K大画面TVロゼ・シャンパン片手にテニス観戦をする日々が続いている。それが今年最大の大きな変化かもしれない。

 

そう、ジョルジオ・アルマーニのオートクチュールドレスを身に纏った、知的なハリウッド女優<ケイト・ブランシェット>が審査委員長を務めた、71回カンヌ国際映画祭が幕を閉じ、同映画祭後には「全仏オープン」が毎年始まるが、ここ13年間(俺がブログを始めてから今年で14年)で10ナダルが優勝を飾っている一方、華やかな同映画祭の「パルムドール賞」の価値は下がり、意味のないものに変わってしまったように感じているのは俺だけだろうか?

 

ナダル、全仏オープンV11への道

 

 

ドローその(トップハーフの32人)

このグループは、クレーコートに強い選手が多数揃っており、ナダル(世界ランキング1位)を筆頭に、ソック(同15位)、シュワルツマン(同12位)、アンダーソン(同7位)が上位選手だが、

 

ナダル以外に期待できる選手は、もう数年前から私的に推してきたカナダ19歳の新星<シャポバロフ>君だ。彼に限らず、ナダルの対抗にはならないが、個性的な選手が揃っており、1回戦から面白い試合が期待できそうなドローだ。写真は、2008年のナダルとシャポバロフ君(当時9)だ。

 

ドローその(トップハーフの32人)

このグループは、チリッチ(同4位)とデルポトロ(同6位)の2人が軸だが、英国の若手23歳のカイル・エドモンド(同17位)と、クレーコートを得意とするイタリアのベテラン<ファビオ・フォニーニ>(同19位)、そしてベルディハ(同18位)が4回戦へ進む最有力候補か。なお、エドモンド君は、デヴィッド・ボウイと同じ誕生日だ。

 

気掛かりなのは、フォニーニが今週、フランスで開催中のATP250リヨン・オープン」に参戦し、24日の準々決勝で31歳の誕生日を迎えたばかりだが、昨夜行われた準決勝でゴヨブジクに敗れたとはいえ、3戦し、少しばかり疲れが溜まっているかもしれない。今回、サーフェスはハードコートではなくクレーコートゆえ、カイル・エドモンドフォニーニチリッチを倒す可能性は非常に高い。連敗(初戦敗退)続きの杉田君やマナリノはさておき、フチョビッチジョンソンは、現在スイスで開催中のATP250ジュネーヴ・オープン」で結果を残しており、今夜の決勝カードは、フチョビッチ(同60位)とゴヨブジク(同53位)となっており、現在2人は対戦中であり、俺はDAZNで視聴しながらブログを更新中だ。

 

 

ドローその(ボトムハーフの32人)

このグループは、ゴフィン(同9位)とディミトロフ(同5位)の2人よりも寧ろ、ジョコビッチが最有力候補だろうか。身体能力に注目すれば、初戦敗退続きのモンフィスをはじめ、キリオス等々、超個性的な選手もいる一方、ベルダスコフェレールのようなベテラン、そしてクレーコートで今年大活躍のイタリアのチェッキナート等々、多様性に富んだ面々が揃っており、少しばかり興味深いドローとなっている。

 

ドローその(ボトムハーフの32人)

このグループは、ティエム(同8位)が最有力候補であるのは間違いないが、同選手は現在フランスで開催中の「リヨン・オープン」に参戦しており、3試合を勝ち進み、今夜ジル・シモン(同75位)との決勝が行われている最中だが、連戦後での全仏オープン参戦となるため、少しばかり不安が残る。また、ティエムは全仏オープン1回戦を勝利したとしても、2戦目は今年負けているギリシャ19歳の超新星<チチパス>との対戦が予想され、チチパスに勝利すれば、3回戦は錦織圭の可能性が高く、逆の視点から捉えると、日本の錦織君が勝ち進む可能性もまた非常に高いとも言える。

 

全仏オープン2015年の覇者<ワウリンカ>は、現在開催中の地元「ジュネーヴ・オープン」の準々決勝で敗退し、復調の兆しが少しばかり見えてきたとはいえ、現時点では未知数だ。いずれにせよ、フェデラー不在期間に、このシード枠に入るズベレフ弟はドロー運が近年最も恵まれている選手なのだが、このグループはティエム連戦の疲労を考慮した場合、誰が抜け出しても不思議ではないドローとなっており、それがチチパスなのか錦織なのかは分からないが、クレーコートを得意とする両者にとって最高のドローだとも言えよう。そして、決勝までナダルとは当たらない反対側のドローというのは極めて幸運だ。

 

最後に

 

来月から芝コートでの大会が始まり、フェデラーも参戦するが、芝コートやハードコートではビッグサーバーが優勝しても何ら不思議ではなく、例えば、今年のATP1000マイアミ・オープン」でビッグサーバーのイスナーが優勝したように、ビッグサーバーには最高のサーフェスなのだ。今春、WTA1000BNPパリバ・オープン」では、ビッグサーブ&ビッグストロークに加え、プレー精度が格段に向上した大坂なおみちゃんが初優勝を飾った。

 

が、そんな大坂なおみちゃんは今年もクレーコートでの大会では惨敗しているように、芝コートやハードコートで勝利するよりも、クレーコートで勝利するほうが難しく、パワーだけでは勝ち抜くことができないそれであり、戦略戦術、そしてテクニックを必要とする「本当に強い選手だけが勝ち残る」サーフェスなのだ。

 

ないものねだりだが、大坂なおみちゃんの「パワー」をはじめ、「ポテンシャル(潜在能力の高さ)」と「フィジカルの強さ」に、錦織圭くんの「テニスのセンス」をはじめ、「プレー精度の高さ」と「メンタルの強さ」がミックスされれば、ナダルフェデラージョコビッチ等々の超一流のトップ選手と互角に戦えるかもしれない。20歳の大坂なおみちゃんは、28歳の錦織圭くんが10数年かけて1度も手にすることができなかった、マスターズの優勝を今年手にしたように、将来性という意味合いでは、彼女の未来は非常に明るい。

 

気になる全仏オープンの女子に関してだが、ドローを見る限り、優勝候補はスビトリナクビトバを軸に、ピカソ美術館に足を運ぶなど変わらずマイペースなシャラポワちゃん、そして昨年の覇者<オスタペンコ>ちゃんが最有力候補だ。

大穴だと、フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンクに滞在している全仏オープン2016年の覇者<ムグルサ>だろうか。いずれにせよ、誰が優勝しても不思議ではないのが2010年代の女子テニスゆえ、大坂なおみちゃんのクレーコートでの覚醒に期待したい。

 

そして、ナダルの物語は続く。

 

Have a nice weekend!


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ナダルのクレーコートでの生涯対戦成績

40135敗(勝率91.97%

 

オーストリア生まれのアメリカ人スポーツ記者<ピーター・ボド>氏(68歳)が51日(米現地時間)、アメリカ最大のスポーツチャンネル「ESPN (Entertainment and Sports Programming Network)」のサイトで、「今年クレーコートで、ラファエル・ナダルを倒す可能性がある選手」を8名選び出し、その旬な話題性に富んだ興味深いニュースは、ここ日本においても、「チョン・ヒョン、クレーコートでナダルを倒す8人の候補に」と題したそれが、翌2日付のYahoo!ニュースでも取り上げられ、現在50以上のコメントが寄せられている(笑)。

 

プロテニスの世界は現在、男女ともに「クレーコート」での下位大会(男子のATP250BMWオープン」「イスタンブル・オープン」「エストリル・オープン」、女子のWTA280モロッコ・オープン」「プラハ・オープン」)が5大会同時開催中であり、それらが終われば、男女のクレーコート上位3大会がいよいよスタートする。

 

3大会は、ATP1000マスターズ及びWTA1000プレミア・マンダトリー「マドリード・オープン」(56日~13日)に始まり、ATP1000マスターズ及びWTAプレミア・マンダトリー「イタリアン・オープン(ローマ)」(513日~20日)へと続き、そして4大大会のひとつITF2000全仏オープン」(527日~610日)で幕を閉じるカタチだ。

 

本題に入るが、ピーター・ボド氏が取り上げた「クレーコートでナダルを倒す可能性がある8」に関してだが、先日、ナダルが圧倒的な強さを見せつけ、1セットもゲームを奪われることなく“V11”の偉業を飾ったATP1000モンテカルロ・マスターズ」及びATP500バルセロナ・オープン」の結果から判断しても、ナダルに何かトラブルが起こらない限り、ナダルを倒す可能性がある選手は、この地球上には存在しないというのが正論なのだろうが、ボド氏が挙げた8人とは以下の選手だ。なお、ランキングは最新の430日付だ。

 

1. ズベレフ弟(ドイツ・世界ランキング3位)

2. チリッチ(クロアチア・同4位)

3. ディミトロフ(ブルガリア・同5位)

4. デルポトロ(アルゼンチン・同6位)

5. ティエム(オーストリア・同7位)

6. イスナー(アメリカ・同9位)

7. フォニーニ(イタリア・同19位)

8. チョン・ヒョン(韓国・同22位)

 

 

Well, I think you're crazy

I think you're crazy

I think you're crazy

 

本音を言えば、この8人に限らず、クレーコートで本調子のナダルに勝てる可能性の選手は限りなくゼロに近い確率でいないと断言できるとはいえ、クレーコートでナダルは過去35しており、年老いたボド氏は分析的に物事を判断できない人物のように俺の眼には映ったが、ある選手の強かったときのイメージだけで物事を語るのは、Yahoo!ニュースにコメントしているような無知な子供たちと同レヴェルだとも言えよう。今回、ナダルをクレーコートで過去に倒した23を簡単にまとめてみたので、参考にしてほしい。なお、ナダルにクレーコートで「複数回勝利した選手」と「1度のみ勝利した選手」とを別々に分けてみた。

 

まず、ナダルにクレーコートで過去に複数回勝利した選手はわずか7名のみで、その1人はすでに引退しているため、現役の選手は6だけだ。引退選手1名を除くと、ナダルにクレーコートで7度も勝利しているのがジョコビッチであり、2度勝利している選手がフェデラーマレーフェレールティエム、そしてフォニーニ5だ。ここで注目してほしいのは、ナダルが怪我や(負けないため、連続試合出場による)疲労困憊などの影響(2013年は757敗で、タイトル獲得数10)により、彼のテニス人生で最も低迷していた3年間(2014年~2016年)での敗北を除外すると、本調子のナダルに勝利したことがある選手は、3勝のジョコビッチ2勝のフェデラー、そして1勝のティエム3名に絞られる。付け加えるなら、近年クレー大会を避けているフェデラーの2勝は今から11年前の2007年(当時ナダル20)と9年前の2009年(同22)の対戦となっており、もうほとんど参考にならないデータだろう。

 

したがって、今年「ナダルを倒す可能性がある選手」は、ジョコビッチティエム2人だけに絞られるわけだが、周知のとおり、ジョコビッチは現在不調であり、ATP1000モンテカルロ・マスターズ3回戦でティエムに2-1で敗れ、翌週のATP500バルセロナ・オープン」ではクリザン(対戦時の世界ランキング140位)に敗れ、初戦敗退を喫するなど、復調の兆しが少しばかり見えてきたとはいえ、本調子には程遠い状態だとも言えよう。

 

一方、ナダルを除く現役選手の中で、クレーコート最強選手と言われるティエムは、「モンテカルロ・マスターズ」準々決勝で、ナダルに圧倒され、6-0, 6-2というスコアで惨敗し、翌週の「バルセロナ・オープン」準々決勝では、ギリシャ19歳の新星チチパス(対戦時の世界ランキング71位)に3-6, 2-6のストレート負けを喫するなど、弱くはないが、不安定なのだ。そんなクレーコートの超新星チチパス君は「時の人」となったばかりだが、同決勝のナダル戦では6-2, 6-1と勝負にならず、完敗したというのが現実なのだ。

 

クレーコートに限らず、芝コート、ハードコートを含め、ナダルと対戦して、勝率が50%を超える選手は、52%の<ジョコビッチ>と、50%の<ガウディオ(対戦当時のナダルは16歳~18)2名だけなのだ。BIG4の残り2人・・・<フェデラー>でさえ39.4%(クレーコートの大会には近年参戦していないため、参戦していたらこの数字はもっと下がるはずだ)、<マレー>で29.1%なのだ。その他の選手で現在、ナダルに高い確率で勝てそうな選手は地球上には存在しない。フェデラーが絶不調で「引退」も囁かれた2016(同年のタイトル獲得数はゼロ)と、ナダルが不調だった2014年~2016年の3年間に、最も活躍したのが他でもない<ジョコビッチ>(2015年のタイトル獲得数11)と<マレー>(2016年のタイトル獲得数9)の2名なのだ。

 

付け加えるなら、2014の<錦織圭>(同年のタイトル獲得数4)は、彼のテニス人生の中で最も輝いていた時期かもしれない。錦織はクレーコートではナダルに1度も勝ったことはないが、ナダルが不調だった時期(2014年~2016年)にハードコートで2勝しているため、生涯対戦成績は210敗(勝率16.6%。ナダルの低迷期に、両者は6度対戦し、錦織の24敗なのだが、ナダルがフェデラー同様、昨年復調し現在に至っているため、錦織が今年もナダルに勝てる可能性は限りなくゼロに近いとも言えよう。ボド氏の挙げた8名のひとりにも選ばれなかった錦織君に俺は少しばかり期待しているが、俺は夢を見る男ではないのであしからず。Are you a dreamer?

 

そして、クレーコートで1度のみ過去に勝利した選手は16名存在するが、現役選手で、しかもナダルの低迷期を除いた時期に勝利した選手は、ジル・シモンベルダスコセバジョス3人だけだ。なお、セバジョスは2013年のATP250チリ・オープン」決勝でナダルに勝利し、彼のテニス人生で初のツアータイトルを獲得したが、それが彼にとっての最初で最後のツアータイトルとなっている。この表の現役5選手の対ナダル戦の勝率から判断しても、今年ナダルにクレーコートで勝利する可能性がある選手はいない。

 

最後に 

マドリード・オープンのドローが発表されたばかりだが、「今年クレーコートで、ラファエル・ナダルを倒す可能性がある選手No.1ティエム君は、ナダルと同じ組に入っており、他の選手にとっては朗報なのだろう。ティエムのガールフレンド<ムラデノビッチ>ちゃんも同大会に参戦する。日本が注目する・・・錦織圭くんの初戦は「(不調の)ジョコビッチ」、杉田祐一くんの初戦は「(現在開催中のBMWオープンで準決勝に進んだ)コールシュライバー」に決定したが、今大会に限れば、前者はドロー運(ナダルがいない組)が良い一方、後者はドロー運(ナダルのいる組)が悪いとも言えよう。

 

私的に気になる選手は、現在開催中の「エストリル・オープン」準決勝に進んだ19歳のチチパスをはじめ、カナダのラオニッチシャポバロフ、そしてイタリアのフォニーニの計4名だ。一方、(期待はしていないが)他に興味深い選手のひとりとして、「マイアミ・オープン」覇者でビッグ・サーバーのイスナーが参戦するため、(ハードコートの同決勝ではズベレフ弟を相手にエースを連発し勝利した)彼がクレーコートでどのように対処するのか要注目だ。

 

プロテニスの世界は今、クレーシーズン真っ盛りでお祭り状態となっているが、全仏オープンV11」に向け、天才<ラファエル・ナダル>が1セットも落とすことなく、圧倒的な強さで、今年も勝ち進んでいくことを期待したい。

 

Have a nice weekend!


テーマ:

分析的な考え方をするホアン・フォルカデス(ナダルのトレーナー)は、「ラファが成功できたのは、一つ一つの要因を合わせた以上の成果が生まれたからだ」と考えた。「才能を開花させるプレーヤーもいれば、そうでないプレーヤーもいるのは、ポップコーンを作るようなものだ。はじける粒もあれば、そうでない粒もある。ラファの粒はなぜそんなに見事にはじけたのだろうか?」と、フォルカデスは問いかける。その答えの一番のカギは、脚や腕ではなく、つまりフォルカデスが「身体の中でもっとも傷つきやすいところ」と呼ぶ部分、特にテニスのような個人競技のエリートたちの中で勝敗を分けるのにもっとも重要な部分だ。

 

テニスは長時間にわたって次から次に起こる緊急事態を解決していくものだ。瞬時に判断し続けるプレーヤーが、他より抜きん出て、何度もチャンピオンになれるのだ。瞬時に決断するには冷静な頭が重要で、冷静な頭は情緒的に安定していないと維持できない。これがラファの持つ才能の中で特に重要な資質だ。何時間も警戒態勢を維持できるラファの能力は、ほとんど超人的だ。これがすべてのカギだ」

 

ナダルが人生において大事にしている「継続性」は、エリート・アスリートの間ではほとんど見られないとフォルカデスは言う。「彼には、グランドスラムの決勝の大きな期待ととてつもない不安に満ちた環境で、結果を予測して瞬時の判断を下すのに必要なメンタルの強さがある。つまり、一人の人間としての面アスリートとしての面は別々のものではなく、人間性が何よりも重要だ。ラファは素晴らしい家族に支えられ、人間的に優れているため、成功できたのだ」

ジョン・カーリン著『ラファエル・ナダル 自伝』より

 

人間には、三種あると思う。天才、秀才、凡才と。

けっして、秀才や凡才を軽蔑しているのではない。

ただ、ちがう、と言っているだけである。

―塩野七生

 

アヴィーチーよ、永遠に。Rest in Peace.

 

 

復帰した赤土の王者<ラファエル・ナダル>が好発進 

54日に全米公開されるシャーリーズ・セロンの新作も気になる昨今、シネスイッチ銀座で先日劇場鑑賞したダイアン・キートン主演の映画「ロンドン、人生はじめます」の感想でも綴ろうかと思ったが、2018年のテニス・ワールドツアーは早4か月が過ぎ、今後もクレーコートでの大会が目白押しだ。ナダルは、今年1月に開催された4大大会のひとつITF2000全豪オープン」(1/151/28)の準々決勝で足の状態の悪化により途中棄権を余儀なくされ、2か月以上の休養後、デビス杯での復帰を経て、ATP1000モンテカルロ・マスターズ」(4/154/22)及び同500バルセロナ・オープン」(4/234/29)に2週続けて出場した結果、両大会ともにそれぞれ5戦全勝、すべて圧倒劇でのストレート勝利を収め、ともに「V11」を飾った。

 

まず、前者を総括すると、ナダルはベデネ(対戦当時の世界ランキング53位)、カチャノフ(同40位)、ティエム(同7位)、ディミトロフ(同5位)、そして錦織圭(同39位)を撃破しての優勝だったが、5戦すべてが勝負にならず、ナダルの圧倒的な強さだけが際立った大会となってしまった。

 

次いで、後者を総括すると、ナダルはカルバレスバエナ(対戦当時の世界ランキング75位)、ガルシアロペス(同75位)、クリザン(同140位)、ゴフィン(同10位)、そしてギリシャ19歳の新星チチパス(同71位)を撃破しての優勝だったが、同大会での対戦もすべて勝負にならず、改めてナダルの強さだけを世界にアピールした大会となってしまった。付け加えるなら、準々決勝で対決したスロバキア28歳のクリザン元世界ランキング24)が一番手ごわい相手だったように、俺の眼には映ったが、彼は同大会後、バルセロナからドイツのミュンヘンへ移動し、同250BMWオープン」の予選で2試合勝利し、本戦へ進み、昨夜行われた1回戦でドイツのマイヤー(現世界ランキング72位)に2-1のスコアで逆転勝利を飾っている。

 

なお、同大会には、4大会連続(ATP250~)初戦敗退の杉田祐一くん(同46位)をはじめ、同250ハンガリー・オープン」(4/234/29)で予選敗退後、ラッキールーザーとして本戦に挑み、見事優勝を飾ったイタリア25歳のチェッキナート(同59位)、同1000BNPパリバ・オープン」(3/73/18)の3回戦で棄権して以降の試合となるフランス31歳のモンフィス(同40位)、シュワルツマン(同16位)、バウティスタアグート(同14位)、ズベレフ弟(同3位)、そして同1000モンテカルロ・マスターズ2回戦敗退のフォニーニ(同19位)等々、下位大会だとはいえ、興味深い選手が勢揃いしている。フォニーニの初戦は、先述した同郷のチェッキナートだ。

 

ATP250ツアー(クレーコート3大会が同時開催(4/305/6

BMWオープン>ドイツ・ミュンヘン

イスタンブル・オープン>トルコ・イスタンブル

エストリル・オープン>ポルトガル・エストリル 

 

ともにプロテニスの世界は現在、クレーシーズン真っ只中となっているが、男子のATP250ツアーのクレー3大会について。

 

BMWオープン」に関しては、先述した通りであり、イスタンブルOP」で、上位選手の出場はシード枠のチリッチ(同4位)のみで、1回戦免除の残り3名のシード勢は、「ハンガリーOP」ベスト4セッピ(同48位)、同ベスト4ベデネ(同63位)、4大会連続初戦敗退のジュムール(同32位)であり、誰が優勝しても不思議ではないくらいに、オマケのような大会だとも言えよう。付け加えるなら、ダニエル太郎くん(同114位)が「イスタンブルOP1回戦を昨夜戦い、マテオ・ベレッティニ(同102位)に勝利し、2回戦(VSベデネ)進出を決めた。

 

エストリルOP」は、「イスタンブルOP」とは対照的に、予想外に強豪選手が集まっており、面白い大会になりそうだ。1回戦免除のシード勢4人は、アンダーソン(同8位)をはじめ、カイル・エドモンド(同23位)、ジレ・ミュラー(同28位)、カレノブスタ(同11位)であり、他にはアルベルトラモス(同41位)、ハーセ(同43位)、マイエル(同45位)、メドベージェフ(同50位)等々も参戦しているが、最も注目すべき点は、「バルセロナOP」準優勝のギリシャ19歳のチチパスの参戦だろうか。

 

データで見る<天才>と<秀才>の明らかな違い 

ところで、日本人の中では最強のテニス選手<錦織圭>くんが、「モンテカルロ・マスターズ」で初の決勝進出を決めたのは記憶に新しいが、その決勝戦ではナダルに圧倒され、無残にも6-3, 6-2でストレート負けを喫した。日本メディアの偏った報道をはじめ、錦織君の一部の盲目な熱狂的なファン達のSNS(ツイッター等)での「クレーコートでナダルに勝てるのは錦織だ」等の戯言を度々目にするが、参考までに、テニスに無知な人のために、ナダルと錦織の年度別のそれを簡単にまとめてみた。比較すること自体、バカらしいとは思ったが、金融の世界と同じで、正確なデータを知らずして、物事は冷静に判断できないものだ。錦織くんは、過去12年間でタイトルを11獲得しているが、それはすべてATP250及び同500での優勝であり、ATP1000マスターズ及び四大大会での優勝は過去1度もないのだ。ナダルは2005年(18歳~19歳)の1年間だけで11ものタイトル(全仏優勝を含む)を獲得した一方、錦織は過去12年間でわずか11のタイトルを獲得したにすぎないのだ。

 

一方、ナダルは「グランドスラム」優勝16(準優勝7)、「ATP1000マスターズ」優勝31(準優勝15)、「500大会」優勝20、「250大会」優勝9、そして「オリンピック(2008年北京)」優勝1合計77回もの優勝を飾っている、史上最高のテニスプレーヤーであり、クレーコートでの連勝記録は81を誇る異次元のクレー・キングでもあるのだ。俺はテニスファンとして、最高の選手の、最高のプレーを観たい、ただそれだけ。

 

最後に 

ミシュランガイド掲載の三ツ星レストランは「そのために旅行する価値がある卓越した料理」だと定義されているが、

進化し続けるナダルのテニスの試合もまた、シャンパン片手にとりわけ夜更かししてまでも観る価値があり、「そのために旅行する価値がある卓越したテニス」なのかもしれない。彼の今後の活躍がますます楽しみになってきた。

 

Vamos, Rafa!


テーマ:

ここでいう「成功者」とは、社会的地位の上下とはあまり関係ないかもしれない。なぜなら、社会的地位ならばひどく高い男たちの中にでも、もうどうしようもないほど程度の低い男たちもいて、あんなのにまで関わってはいられないと思うからである。やはり、ある程度の質は保証された」についての話でないと、男性論も香りを失う。

 

成功する男とは、まず第一に、身体全体からえもいわれぬ明るさを漂わせる男だ。とはいってもその明るさとは、ウワッハッハなんて笑うたぐいのものではない。また、ワイワイとやたらに騒々しければ、明るいというわけでもない。静かな立居振舞いの中にも、なにか明るい雰囲気を漂わせている、そんなたぐいの明るさなのであるでは、なぜこの種の「明るさ」が必須条件かという理由だが、ひらたく言えば、ひまわりが太陽に向かって花を咲かせ、虫が灯のまわりに集まってくるようなものですね。人生やはりいくぶんかの楽観主義は必要で、そうでないと、自分自身が耐えていけないだけではなく、周囲の人まで巻き添えにしかねないのだ。いつもいつも緊張している人の周りには、人は喜んでは集まらないのである。

塩野七生著『男たちへ』(1989年)より

 

春の嵐

悪天候に翻弄された女子テニス 

先週、平日の夜は暖かくて、俺はブルーノート東京で「ブラン・ニュー・ヘヴィーズ」、ビルボードライヴ東京で「サウンズ・オブ・ブラックネス」のライヴにそれぞれ足を運んだが、日曜の都心は早朝から強風と雨に見舞われた。

 

先週も飽きもせず、自宅にいるときは、ジャズをBGMに、ソニーの4K大画面TVDAZNが生中継するWTAツアーの女子テニスの試合を観たわけだが、コロンビアのダゴタで開催されたWTAインターナショナル(280)大会「クラロ・オープン・コルサニータス」(4/94/15)と、スイスのルガーノで開催された同(280)大会「レディース・オープン・ルガーノ」(4/94/15)は、両大会ともに雨の影響で、順延の連続で、ほぼ予定されていた開始時刻には始まらなかったのだ。ルガーノではが舞った後に大雨という悪天候で、DAZNにチャンネルを合わせる度、女子テニスの試合は行われておらず、テレビ画面にはクレーコートと雨の映像が映し出されていたのだ。とはいえ、同選手が同日に2試合行うなどし、無事に大会は終了したけれど。 

 

ところで今月初旬、WTAプレミア(470)大会「ボルボ・カー・オープン」(4/24/8)は、大坂なおみの優勝を期待したが、ハードコートでは圧倒的なパワーテニスで勝利する彼女が、クレーコートではハードコートで見せるいつものパフォーマンスが機能せず、試合中に大泣きするなど、メンタル面の弱さが露呈し、3回戦(ゲルゲス戦)で敗退した。その試合は、まるで、昨年の彼女のプレーを再現しているかのようで、彼女の表情は終始暗くて、先月BNPパリバ・オープンで優勝したときのような明るさは消えていたのだ。ツイッターで毎日のようにツイートしていた彼女は、2回戦でシゲムントに勝利したそれを最後に、彼女の心情を表すかのように、ツイートは10日以上も停止したままだ。

 

今月、兵庫県で開催される「フェド杯(日本VS英国)」(4/214/22)に日本代表として出場する大坂なおみちゃんだが、彼女がいなければ英国相手に勝利するのは100%不可能だ。なお、今年からブログのテーマに新たに「テニス」を加えたが、大坂なおみが世界ランキング1位になったら、同テーマでのブログ更新はやめたいが、そう遠くはない未来だろう。

 

そう、テニスに限らず、なにか明るい雰囲気を漂わせたスーパーマン<大谷翔平>君が在籍するMLBロサンゼルス・エンゼルスは、カンザスシティ郊外のカウフマン・スタジアムで行われるカンザスシティ・ロイヤルズ戦で本日先発予定だったが、寒波のため、中止になるなど、春の嵐に見舞われている。

前日のが舞う中でエンゼルスが勝利した試合は、とても幻想的だったけど、ね。

 

ナダル始動 

赤土の王者<ラファエル・ナダル>(世界ランキング1)がいよいよ始動する。ナダルの今年の戦績を振り返ると、今年1月に開催されたグランドスラム『全豪オープン5戦目となる準決勝(対チリッチ)で怪我が悪化し、途中棄権を余儀なくされたのだ。

 

そして休養後、リハビリに励んでいたわけだが、先日、国別対抗「デビス杯準々決勝にナダルがスペイン代表として出場し、ドイツ代表のズベレフ弟(世界ランキング4)とコールシュライバー(同34)にクレーコートで対戦し、ほとんど勝負にならないほどに圧倒し、ひとりで2勝し、スペイン代表を今秋開催される「デビス杯準決勝(対フランス)に導いたのだ。それはナダルの“完全復活”とも言える完璧なプレー内容だったため、私的にはとても安心した。ナダルの季節の到来、そしてナダルの物語の続きが静かに始まった。

 

ナダルの物語は続くが、大谷翔平くんがアメリカで今年活躍する姿を見て、リチャード・バック著『かもめのジョナサン』の主人公<ジョナサン・リヴィングストン>のそれと重なったのは俺だけだろうか?

 

モンテカルロ・マスターズ

4/154/22 

当初、日曜日の昼下がりにブログを更新する予定だったが、ATP1000大会『モンテカルロ・マスターズ』の予選2戦目がまだ行われておらず、予選通過者が決まっていない状態だったのだ。とはいえ、予選2戦目が行われた昨夜には、本戦の1回戦が3試合行われている。

 

 

なお、同大会の欠場者は上位20位以内であれば、フェデラー(世界ランキング2位)をはじめ、デルポトロ(同6位)、アンダーソン(同8位)、イスナー(同9位)、クエリー14位)、ソック(同16位)、チョン・ヒョン(同19位)等々であり、

 

怪我人を除けば、主に「マイアミ・オープン」(3/204/1)及び「全米男子クレーコート選手権」(4/94/15)、そして「デビス杯(準々決勝)」(4/64/8)などの直近の試合に出場していた選手ばかりだ。一方、モロッコで開催されたATP250大会「ハッサン2世グランプリ」(4/94/15)に出場していた上位選手は全員出場する。

 

ドローその 

このドローは「死のグループ」とも言えるが、ナダルの優勝はほぼ100%だと予想しているが、世界ランキング5位のティエムをはじめ、同13位のジョコビッチ、ロシアの新星ルブレフ、(マイアミ・オープン2回戦でフェデラーに勝利した)コッキナキス1回戦で勝利したロシアのカチャノフ等々、強豪揃いだとはいえ、復帰したナダルにクレーコートで勝てそうな相手はこのグループに限らず、見当たらない。なお、このランキングは49日付のそれなので、あしからず。

 

ドローその 

このグループは、(左眼を負傷して以降)本来の調子に程遠いゴフィンをはじめ、今年調子が悪いディミトロフを含め、誰が勝ち抜いても不思議でないそれではあるが、私的にはカナダの超新星シャポバロフに期待しており、ドイツのコールシュライバーも予想外に健闘しそうな気がしてならない。

 

ドローその 

このグループは、私的に期待していたカナダ17歳の新星エイリアシメ君が1回戦でズベレフ兄2-1で敗れ、残念な結果となった。私的な本命としては、クレーコートでのフォニーニの優位性は崩れないはずだプイユシュワルツマンズベレフ弟など等、安定感はない上位選手も3人揃うなど、とても興味深い。

 

ドローその 

このグループは、「ハッサン2世グランプリ」決勝で敗れた英国のカイル・エドモンドの体調次第なのだろうが、「マイアミ・オープン」で完全復活を果たしたラオニッチが不気味な存在であり、私的には期待している。そして、1回戦の「錦織圭VSベルディハ」も少しばかり楽しみな一方、クレーコートでは(フェデラー同様)チリッチには全く期待できないのが本音だろうか。とはいえ、チリッチには決勝まで進んでもらい、ナダルが決勝戦で圧倒する物語を観てみたいのは、世界中で俺だけではないはずだ。

 

最後に 

 

今月前半は、“ホワイトアスパラガス”の料理の数々の虜となり、先日は久々に“舌平目の洋酒蒸”をいただくなど、美食と音楽を堪能する日々が続いた。モンテカルロ・マスターズの会場内には8つのレストランが設けられているようだが、私的にはオテル・ド・パリ・モンテカルロよりも、フェアモントホテル内の「NOBU」と「シャンパンバー」が気になっている。ところで、モンテカルロ・マスターズV10を誇るナダルが、アンバサダーを務める時計ブランドは他でもない「リシャール・ミル」だが、同大会のスポンサーは「ロレックス」というその構図が私的にはとても気に入っている。

 

You can win as long as you keep your head to the sky

Be optimistic!

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