まさに『嵐の船出』 | おちまさとプロデュース Tokyo Ochimasato Land

まさに『嵐の船出』

民主党が

歴史的圧勝し

自民党が惨敗した。


昨年8月1日

おいらは

小沢一郎さんと

『小沢一郎総理(仮)への

50の質問』
おちまさとプロデュース Tokyo Ochimasato Land
という本を共著で

出版させて

いただいた。


この本は

タイムマシンで

2009年の総選挙後に

行って

民主党政権になり

当時代表だった

小沢さんが総理に

なったという設定で

おいらが

小沢総理に

50の質問を

するという内容だ。


おいらの

企画やプロデュース

という仕事は

未来予測や

予言みたいな

要素があるのだが

今回の民主党政権誕生は

的中した。


では

次に

起きる事は

一体何か。


おいらが

予言するとしたら

そして

一番懸念しているのは


『自民党の液状化』


である。


こうして

歴史上初めて

野党のある政党が

過半数を奪取し


本来の

議会制民主主義の

正しい形になろうと

しているにも

関わらず


今度は

野党第一党となった

自民党がなくなって

しまっては


三大政党制はおろか

二大政党制にも

ならない。


例えば

民主党は官僚政治の打破

を目指している。


それに対し

今まで通り

官僚政治で行きたいと

自民党は反論すれば

いいではないか。


議論こそ命


なのだから。


ではなぜ

おいらは

自民党が

液状化し

てしまう

と思って

いるのか

というと


自民党という党の

背骨は


『権力』


なのではないか


といつも

思っていたからだ。


権力ありきの党。


権力という名のもとに

集まった人たちから

権力がなくなって

しまったら


それは

背骨を抜かれた

脊椎動物のように

へたり込んで

しまうのでは

ないのか。


もっと言うなら

『権力』という背骨の


もののけ


だったのでは

ないだろうか。


冷静に見れば

小泉政権前に

自民党は崩壊していた。


しかし

そこに

たまたま

世紀のトリックスター

小泉純一郎が現われた。


別に

現われたのではない。


ずっと前から

あの人は

我が道を突っ走っていた。


ドン・キホーテのように。


それが

たまたま

時代の風と

パフォーマンスが

民衆とピタリとあった。


「自民党をぶっ壊す!」


と。


すでに

ぶっ壊れているのに

その言葉で

今日まで逆に

引っ張れたのだから

不思議なものだ。


その横には

これまた

当時大衆とピタリとあった

田中真紀子さんがいたのも

その演出を効果的にした。


後に

裏切られる事など

知らずに。


そこから

自民党は

総裁作りのシステムを

今までと変えてしまった。


それは

今までは

派閥の長の経験者が

自民党総裁となり

自動的に

総理大臣になったのだが


小泉さんの国民の人気


から

総裁は

国民の人気投票的に

変化する。


それが

証拠に

次の安倍元総理

福田元総理

そして

麻生総理と

連係していく。


そして

上の二人は

投げ出した。


それはそうだ。


小さなリーダーさえ

やった事がない人に

国のリーダーの

プレッシャーに

耐えられる訳がない。


しかも

この3人の総理を

国民の人気投票的で

決めていながら

解散はせず

世には問わず

本当の国民の

人気投票もしなかった

ところが傷を深くして

いったのではないか。


話は戻って


『自民党の液状化』


である。


権力という

彼らの旗がなくなった時

彼らは

液状化し

だらだらと

溶け出し

一人消え

二人消え


形がなくなって

しまうのではないだろうか。


そうすると

民主党一大政党制

的になってしまう。


これは

いけない。


やはり

相手がいて


議論こそ命。


そうでなければ

小沢さんが16年かけ

目指し

今回やっと

そのスタートラインに

立った

議会制民主主義が

成立しない。


リングに上がったら

相手がいなければ

試合にならない。


自民党は

いよいよ

今こそ


権力


以外の旗印を

見つけ

這いつくばっても

立ち上がらなければ

ならない気がする。


もっとさらなる

先を読むならば


もしかすると


もっと大きな


『政界ガラガラポン』


という

政界再編が

国会の仕組みから

変わる事になるのかも

知れない。


とにかく

今政治は

やっとスタートラインに

立った。


おいらは

去年の2008年1月に

上の本の企画を考え


3月には

小沢さんにお会いし

企画を話し


5月に対談を

したのだが


小沢さんは

その頃から

すでに

選挙へ臨戦態勢

だった。


ずっと

長い期間

考えていたのだから

今回の様々な候補者は

前回の突然ふってわいた様な

小泉チルドレンとは違う。


だから

小沢ガールズとか

小沢チルドレンと

言われるのは

遺憾なのでは

なかろうか。


小沢さんは

おいらが知る限り


『義理人情と超合理主義』


の最も振り幅のある

二つを共存させている方

だという気がしている。


御本人も

おっしゃっているが

元々人一倍情が深い

からこそ

仕事では自分を律して

情を持ち込まないように

している。


去年の8月1日に

本を出版し

おいらは

8月8日に結婚をした。


そのニュースを聞いて

一番にスタッフの方から

御連絡いただいのは

小沢さんだった。


「お祝いに何かしたい」


その頃

福田内閣が

破たんし始め

それどころではない政局。


そんな中

小沢さんは

おいらへのお祝いを

何にするかを考えて

いったんは

お花にして

スタッフの方が

電話をかけ始めた所


「やはりお花はダメだ!

枯れるものは良くない」


と止めたりも

してくれていたらしい。笑


とても

小沢さんらしい。


そして

おいらは

「僕はお食事をした事が

ありますが妻と一緒に

お食事をしていただければ」


とスタッフの方に

お話すると

9月の頭に決まった。


そして

いよいよ

明日と思ったら

福田さんが辞任。


これは

延期かな

と思ったら


小沢さんは

約束は約束

と決行して下さった。


そういう情深さがある。


もう一方の

超が付く合理主義。


例えば

小沢さんは

入院時に履かされる

T字帯というものを

下着の代わりに

付けている。


これは

入院した時に

履いた時に

便利だから

退院しても

これで行こうと

その後は

奥様のお手製の

T字帯を

履いているのだ。


普通は

病院で履かされても

「便利は便利だけど

不便でも早く普通の

パンツを履きたい」

と思うものだろう。


しかし

小沢さんの

プライオリティは

ぶれない。


便利→即使用


という

ハッキリとした

合理主義の背骨が

通っている。


「あいつが泣いてるから

可哀そうだとか

政治に情を持ち込んだら

大変な事になる」


というニュアンスの事を

本の中でも

おっしゃっている。


自民党や麻生さんは

余計なプライドで

解散を延期させた。


選挙が

ある種

将棋的ゲーム

とするのであれば

プロデューサー目線で

言えば

自民党は

何度もチャンスはあった。


しかし

それを

全て逃した。


余計なプライドで。


チャンスは貯金できない。


もうあの時間は

戻ってこない。


それは

国民にとっても同じ。


本当は

もっと早く

いろいろな事を

合理的にロジカルに

やらなければならない

無駄な時間を

日本は浪費している


とおいらは

思っている。


今から

時間を巻いて巻いて

行かなければ


とんでもなく

最悪な未来が

待っている。


しかし

ここからの

国民の力次第では

明るい未来が

やって来る


と思うしか

やってられない。


政治は

国民の先にあるもの

という

当たり前のことを

今一度認識する

チャンスが訪れている。


だからこそ

国民も

口をあけて


「みんなが

いいって言うから」


みたいな事では

通用しない時代に

突入している。


おちまさと


今日は台風。


まさに


『嵐の船出』


今までにない

舵取りを

お願いしたい。