NPOのつくり方教えます
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ライブドア問題


フジテレビが、ライブドアによる証券取引法違反事件で、

保有していたライブドア株が下落して損失を被ったから、

380億円の損害賠償請求をするらしい。


でも株って、損失がでたら賠償請求できるものなんだろうか?

少し不思議だ。

原因が証券取引法に違反していたから?

・・・

ところでこのブログのテーマである、NPOは、

株式会社法人とはちがい、

資本をあつめてその利益を分け合う、という発想がありません。

だから株式の発行もなし。


ただ、誤解して、給料も、交通費もでないんじゃないかとか、

事業をやって儲けてはいけないんじゃないかとか、

思う人もいるけど、それはまちがい。

ちゃんと適法に給料も、報酬も支払うことができる。

収益事業といって、何かを販売して売上を得ても大丈夫。

ただ、利益の分配ができないだけなんですね。

マーケターになりましょう

NPO法人は、社会にとって、いい活動をしているところばかりだと思います。



僕のかかわらせてもらっているところも、

本当に感動的なくらい純粋な思いで、活動されています。


つまり、善意とか、使命感で動いているわけですが、


かならず、お金がたりないという現実に直面します。

たりないとどうするかというと、メンバーはつい、自分の財布から

活動に必要な費用を出してしまいます。

これはよくありません。


NPOでも、財源は確保しましょう。

寄付をあつめる活動も、場当たり的にするのではなく、戦略的にやりましょう。


そのためには、マーケターになればいいのです。

いい活動をしているのだから、わかってくれるはず、

という考えではなく、

人からはどう見えるのか?

スポンサーからはどういう見え方をするのか?


表現にこだわってみるわけです。


と、そういうことを提案すると、

世間に迎合するようでいやだ という種類の反発が、必ずあります。

NPOにもマネジメントを、マーケティングを、ブランディングを、
・・・とかいうと、必然的に反発されます。



でも、気にせず、NPOもマーケターになるべきだと、僕は思います。

なぜなら本当は、マーケターになることというのは、
迎合することではなくて、

自分の理想をはやく実現するための、手段だからです。


よいNPOをつくるには

まずは、公平性だと思います。


価値基準が、給料額とか、そういうわかりやすいものじゃなくて、
NPOの場合は、報酬の意味が問われます。


報酬は、金銭的な報酬の他にも、

やりがい

出会い

スキルアップ

があります。この、金銭的報酬以外の部分が大きいのが、
NPOのよさではないでしょうか。

しかし、

本当にいいものをつくろうとすれば、ディスカッションが白熱することだってあるし、
スタッフは本当にがんばらなきゃいけないし、結構大変です。

そんなとき、共通のゴールとか、ビジョンを持っていれば、
なんとか頑張れたりするので、

そういう意味でも、
バカにせず、運営計画とか、組織図とか、
目標とか、チームづくりが大切なんだと思います。


つまりNPOって、
あやふやに、なんとなくやろうと思えば本当になんとなく有志の集まりになってしまう。

けれども、そこをうまく組織化して、経営して、

世界的に活躍する団体に育てることができないかなっ
と思います。

営利法人とか非営利法人とかいうくくりで考えるのではなく、
なしとげたいことの、手段として、
都合のいい方を選べばいいのですよね。


NPOの弱点

NPOの弱点は、いろいろあるけど、

一番大きいのは、

意識の差だと思う。



どういうことかというと、

例えば会社に入ると、社会人としての常識とか、

良くも悪くも、なんというか、ひとつのけじめみたいなものがあると思う。



給料をもらって仕事をする、

あるいはお客様からお金をいただく、という、

ひとつの価値基準があるし、組織も、上下関係が、ある程度きまっている。


だから基本的に、主従というものがあるし、それは悪いことばかりじゃなくて、

やはりどこかで歯止めがあったり、了解があると思う。

でも、NPOは、そのあたりが、大学のサークルのノリ、になってしまうこともある。


もちろん、サークルの雰囲気がいいこともある。

でも、うまくいえないけれど、自由な雰囲気というのは、諸刃というか、あやうい面もある。

なかよしクラブでは、いけないこともある。

ときには、がまんすること、ぶつかること、制約にたちむかうこと、悔しい思いをすることも、
あると思う。

抽象的すぎるけれど、そうとしかいえない局面が、仕事には、ある。

NPOはどうだろうか。

まだまだ、そこまで本気にさせてくれるNPOって、少ないと思う。
(ないってことはないけどね)

原因を考えると、
ひとつには、お給料の問題もある。


つまり、そこまでのめりこめるだけの、お給料が支払わないので、
必然的に、片手間の仕事にならざるを得ないという問題。


やはり人間、無料での奉仕だと、続かないこともある。
そりゃあ情熱だけで頑張れる人もいるとは思うけど、多くはないでしょう。


もうひとつは、
組織の問題がある。


どうしても、同士というか、よこのつながりで はじめるので、
上下関係というきっちりしたものが、設定されにくいのじゃないか。

もちろん、民主的にやっていくことは、すばらしいのだけれど、

実際問題、(これ、かなりぶっちゃけていいますが)
民主的なだけでは、仕事はすすまないときもありませんか。


独裁はよくないけれど、
いつかどこかで、決定はしなければいけないわけです。


決まるまではどんなに反論したとしても、
決まった以上は、従う。

そういう、カルチャーが必要なときもあるんじゃないかなあ。

そのためには、
やはり、決裁ルートや、上下関係をあらわす組織図が、どうしても必要なわけです。


だから、なんだか企業っぽくて嫌だと思っても、

それでも組織図は必要だし、決裁ルールも明確なほうが、

やりやすい、ですよ。





これからのNPO

日本のNPOでも

きちんと人を雇い

お金もちゃんとまわって

つまりたとえば、

大学を卒業したら、 「NPOの、○○で働くのが、夢!」

みたいなね、そういう社会になったらすごいですね。


僕が、NPOの方と接していて日々感じること。

それは、すごくいいことをしているし、すごくいい人たちだし、

こころざしはものすごーくすばらしいから、ぜひ応援したいのだけど、



マネジメントが弱い。



どうしてなんだろう。くやしい。悲しい。

NPOはお金の話をしちゃいけないのかな。


法律的には、どうなのか

というと、たしかに役員報酬には制限があったりしますが、

費用の弁償、つまり交通費を支給したりとか、
法人と労働契約を結んで、労働の対価としての報酬を支払うことは、
ぜんぜんOK。だから、給料をはらってもいいんですよ。


NPOは、公益のために、理念をしっかりと表明して、やるべきことをやる。


それでマネジメントもうまくいくのだったら、むしろこんなすばらしいことはないのであって、
どんどん稼いでかまわないはずなのです。


利益を出すことが目的になって、それを分配するのは、だめだけど、
そのあたりの違いが、少しだけむずかしくて、理解されにくいだけです。


だから、誤解をおそれずにいえば、

NPOはもっと稼ぐべきです。

そして、お金のことにもっとくわしく、強くなるべき。


NPOだから、細々とやらなきゃいけないなんて
悪いイメージです。
偏見だと思います。僕は。

だって、利益の
「分配」が目的じゃなくて、

社会の為になる活動をやっている法人が、
それで資金も集められるということは、
すごくいい循環を、世の中につくっているという証でもある。

だから、もっとマネジメントを!
もっと(ある意味で)稼ぐことをしましょう!
といいたい。


そのためには、経営学から学ぶことが、多いはず。

「非営利組織のマネジメント」を、究めるつもりで、やってみるべきではないでしょうか。

NPOであっても、マーケティングをやる、広報部をつくる、インターネットをフル活用する、

マスコミ対策をする、海外進出をねらう、企業タイアップを積極的に展開する・・・

などなど。


打つべき手は無限にあります。


NPOっていうものを、ダイナミックに考えてほしいのです。



NPOにもマネジメントを!

NPOにも
マネジメントを


NPOを始める方の多くは、純粋だ。

社会的起業ってことばもある。

こころざしをかたちにする、すばらしい活動だってことはわかる。


だけど、どこかに、わずかに、「いい活動をしているんだから、わかってもらえるはず」
っていう姿勢がないだろうか?

僕は、そういうのがもったいないと思う。



いい活動している、すばらしい発想で活動しているのは、痛いほどよくわかる。
だけど、

だからこそ、アマチュアリズムな経営をしてほしくない。


むしろ堂々と、マネジメントしてほしい。

マーケティング発想をしてほしい。

どんな大企業とも、対等にわたりあえるようになってほしい。


僕はそういうNPOが日本中にできることを望みます。
そのために何ができるかを、必死で考えています。


まず、マネジメントができる、組織がきちんとしている、決算報告がしっかりしている、
広報部がある、ホームページが頻繁に更新されている、会員管理のしくみがある、
ニュースリリースが適切に行われている、常駐のアルバイトさん、スタッフの方がいる、
きちんと給料や外注費が支払われている、などなど、


こころざしとマネジメントが両立したNPOが、

どんどん出てこなくてはいけないと思います。

この点だけは、こだわっていきたいです。


就職先としてのNPO

就職先として、NPOはありなのか?

現状ではですね、これは無理だと思うのです。
まだ、ちゃんとしたモデルがまだ日本にはないような気がします。

NPO法人そのものは、右肩上がりで増えてきているものの、
ちゃんとお給料をもらっているスタッフの数は、本当に少ない。

さらに、NPOからのお給料で生活できるような人はもっと少ない、というかゼロに近いのでは?
これはなんでなんだろう?

なぜ、NPOが堂々と稼いで、お給料を、うらやましがられるくらい出して、運営されてはいけないのだろう?

「非営利」だから、稼げない、というのはすこしおかしいのです。
普通の会社は、資本をあつめて利益を出して、それを出資者間で分配(配当)する。
非営利団体は、分配はしないので、非営利なのです。

でも、あたりまえだけどモノやサービスを売っていいし、それで利益がでてもいいのだし、
そのために働いてくれたスタッフには、給料を出して当然なのです。

それも、NPOだからこれくらいで、っていうんじゃなくて、それこそどこへ出しても恥ずかしくないような
まっとうな金額を出す。働く方も、それにふさわしい成果を出す。

ようするに、そういうしくみをうまくつくれる人材、マネジメントができる人材が、
なかなかNPOにはいないということなんじゃないでしょうか。

どうしても、社会的使命とか、こころざしが先にあってはじめるせいか、マネジメントのことは、
後回しになっているところがあるような気がします。

お金のためじゃない、みたいな。

でも、お金のためじゃない活動をするためにこそ、
お金が必要なのだと思います。

お金のためじゃない、ある意味で自由な活動をするために、
あれこれ口出しされて、商業主義にゆがめられない活動をするために、
お金が必要だからです。

もちろん、理想論です。
でも、不可能じゃないはず。

はやく、よきモデルとしての、
すごいNPOが出てきてほしいなあと思います。


読者登録、コメントなど、ありがとうございます

読者登録してくださるかた、コメントしてくださるかたが、

こんなブログでも、いらっしゃること、うれしく思います。

NPOを、いつかやってみたい・・・とか、NPOについて勉強しています、・・・とか、

そんなふうにおっしゃるかたにも、読者になっていただけて、

ブログをやってよかったと、こころから思えます。




私が手伝わせてもらっているNPOも、結構、

手探りでなんとかやっています。

わからないことだらけだけど、いつもギリギリのところで、なんとかきりぬけるというか、
やればできるってほんとだなーと。

それがいいかどうかは別ですけどね。笑


NPOは、資本金もないし、登記費用もかかりませんから、

お金は、会社をつくるときほどはかからないはずです。

(ま、かけるべきところには、かけたほうがいいというのが、私の個人的な考えではありますけれどw)

だから、気の合う、価値観の合う仲間とあつまれれば、きっと大丈夫!

NPOは、人に恵まれていれば最高の組織だと思います。


これからNPOをつくられる皆さま、頑張って下さい!

なんもできませんが、応援しています。


たくさんの人にあなたの活動を知ってもらうために

どんな活動も、

知られなければないのと同じ。

歌わぬ詩人。


というわけで、NPOも、ちゃんとホームページをつくったり、メルマガや会報を出したりしたほうがいいと思います。

NPOのホームページをネットサーフィンしていると、

かなり昔につくったのをそのままにして放置していたり、

無料のサーバーを使っていたり、

更新がなかったりします。


逆に大きな団体、国際的に活動している団体、勢いのある団体は、

ホームページひとつとってもすごい情報量です。





あと、ホームページはデザインだけでなく、アクセスも重要です。

たくさんの人にみてもらうにはどうすればいいのか?

大原則は、人が見たくなるような情報をのせること、

あと、

ネット上を探しまくって、

関連する内容のところにリンクするといいです。


たとえば、寄付や協力金を募集している場合、そういうリンク集に登録しましょう。

たとえば → 寄付を考えるサイト



そんなことやっても、なにも変わらないよ

と思うかもしれませんが、

だめもとでやってみるべきだと思います。

費用はかからないわけですので、やらなけば損です。




NPOのセルフプロデュース

内閣府、国民生活局の運営するNPOホームページに、

こんなFAQ があった。


Q. NPO法人格を取得した場合のメリットはどのようなものがありますか。

A.NPO法は「法人格付与制度」です。法人格を取得することによる一番の法的なメリットは、団体名義で契約を締結することができる、土地の登記をできるなど、団体がいわゆる「権利能力の主体」となり、団体の代表者個人としての名義を使うことなく、団体自身の名義において権利義務の関係を処理できる点にあります。


ちょっとわかりにくいかもしれないけど、たしかにこういう疑問ってある。

つまり、NPOになると、なにがいいのか?

という問いに、

権利能力の主体となれますよ、ということである。

正しいけれど、僕がお手伝いを実際にしていて、実感したNPOのよさは、

誇りである。


NPOをやるまえは、ふつーのあつまり、趣味のサークル、

というか、なにも法律的な根拠がない団体なのです。


だから、なんというか、寄付を求めるにも、会費をあつめるにも、

どこかで、「ほんまに大丈夫かいな?」という視線を感じる。

それは外部からというより、むしろやっている自分たちのセルフイメージの部分でもある。



でも、晴れてNPOになると、立派に法人格がもらえて、

先ほどのホームページ にものったりする。(全国のNPOを、検索できる)


結局、器がととのうと、たとえ中身はおなじであっても、心意気が違ってくるのだ。

自然と、ビジョンものびのびと描けるようになる。


まだNPO化を迷っていらっしゃる団体がおられたら、

手続きはいろいろと大変だけど、

がんばっただけ、

より一層、自分たちの活動に誇りが持てるようになりますよ、

と、おすすめしたいです。


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